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バスは前乗前払を廃止すべし:ウィルス対策

 ロンドンのdouble deckerと呼ばれるバスが只今無料になっているそうです。
 イギリス政府は'19年型コロナの対策として日本とほぼ同等の自粛の要請を行っています。ただ少し違うのは日本のそれより通勤や日常の買物には寛容で、かつ、自粛をする人々が多いこと。自粛をしない人が非難されることもないそうです。日本は寛容ではないが自粛をする人々がやや少ないという、枠組は同じでも現実の違いが見られます。
 また、バスが無料になるなどという日本には見受けられない違いもある。

 尤も、日本のバスも無料にせよとかいうお話ではなく、ロンドンのバスは元は前扉がなくて後端の踊場のような形の所から乗降をする形でしたが近年は日本のバスのような前扉と後扉の二扉になり、後乗前降後払で、降りる時に運賃を運転席で支払う方式。日本の多くの地域もその方式ですが名古屋と東京・川崎・横浜だけは前乗後降前払です。
 またロンドンは2014年に現金支払を全廃して今はIC札のみによる支払となっています。

 只今ロンドンのバスは無料になっているだけではなく、'19年型コロナウィルスを一とするウィルスの感染を防ぐために前扉と運転席を遮断閉鎖しています。勿論ビニールシートなどというやわなものではなく硬い板で完全に遮ります。

 ――実にいいことを聞いたという感じです。
 ♪聞いちゃった 聞いちゃった … とは文化放送JOQRの歌。

 そういう簡単な対応策や改善についてのことほど、日本にとっては非常に都合の悪い、聞きたくない話だったりします。細川護熙熊本県知事がバス停を10m移動させるために多大の政治力を要したようなものです。
 日本の権力者やその中核的支持者は難しい話を好み、難しいことでないとする価値がないと思う傾向が強く、それで実際にするかというと中途半端なまま終わったり若しくは全く手つかずのまま店晒しになることがほとんど。本当に出来るかどうかわからないような難しいことに腕組みをしながら深刻そうな顔をして考えたり一枚噛んだりすることが快感なのです。
 多分、そういう簡単な事例を知らされると「そんな簡単なことにも気づかない自分達、」という或る種の屈辱を感じるのかもしれません。難しい事例なら自分達が気づかなくてもし方がないので参考にして考えてみようかという気になるのです。そして逆に、簡単な対応策や改善を大切にする人ほど「自分頭悪いからそんな難しいこと分からないよ。」などと難癖を着けられたりします。
 よくイギリスと日本を同じ島国なので似ているという人がいますが、今般の’19年型コロナにおける自粛の要請の大きな枠組は同じでも現実の動きは全然違ったり、いわゆる島国同類論には何の根拠もない。日本はむしろ荒み(すさみ)放題にパニクっているアメリカに近かったりします。アメリカ人はかようにどんなに荒む(すさむ)情況でもイギリス人やフランス人などのように暴動を起こさないという点も日本人と似ています。日本は私やその大切な人々さえ攻撃の対象にならなければもっと暴動が起きてもよいのではないかと思いますね笑汗、まあ何しろダンプ松本やブル中野で育ったので。

 さて、日本の多くの地域のバスが後乗前降後払である中、名古屋と東京・川崎・横浜だけは前乗後降前払を長年の慣行としています。
 まずはそれを全廃し、後乗前降後払に改める。
 更に、両替とIC札の補充は乗車口の後扉で行い、降車口の前扉では釣銭を出さない。前扉での支払は釣銭なしの該当金額の現金の投入またはIC札のみとする。
 そうなると、運転席を日常も完全に遮断することができます。或いはそうはしないまでも、客と運転士は対面の位置にはならないのでウィルスの感染の危険を低減し得ます。
 '19年型コロナの流行する今だけではなく、常にそのようにする。

 神奈川県の神奈川中央交通(神奈中)バスは数年前から前乗前降前払を廃して日本標準の後乗前降後払に変えていますが、もしや'19年型コロナを予測していたのでしょうか?しかし同じ神奈川県も横浜市・川崎市だけは東京と同じ前乗後降後払が続いています。

 更に徹底するならロンドンのように現金支払を全廃してIC札のみによる支払とすればIC札の補充の扱は残っても両替の扱はなくせます。その場合は運賃箱の使い方が分かり易く進化すれば前扉での降車時の扱にすることもできます。
 また、更に徹底するなら、前扉の降車支払口に人感検知器(sensor)を設けることにより、客の姿が運転士から全く見えなくても降車することができます。但しそれには導入費用の問題もあり、運転席の遮断板を透明のものにするのが安上りです。遮断板に孔があってはウィルスを防ぐ意味がないので運転席側だけではなく客室側にも集音マイクは要します。

 地域の全てのバス業者が同じ方式を取ることは市営や都営のバスが方式を決めているからで、名古屋市、横浜市、川崎市や東京都が方式を変える陣頭指揮を取ればその他の私鉄のバス業者も一斉に変えるでしょう。
 何でそれらの地域だけが日本標準かつ世界標準に背を向けて前乗後降前払を続けているのか、'19年型コロナの問題を見るまでもなく大きな疑問です。
 ということで、小池百合子東京都知事にもこの声が殺到するように皆様の御協力をお願いします笑。こういうことなら東京が変われば川崎や横浜も変わるでしょう。

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