見出し画像

羊角・蛇杖・聴罪師ーーシャイニング一族のモチーフ考察

【注意】この考察は非公式であり、ネタバレや個人見解、推測を含んでいます。2020年5月の大陸版情報(日本版2020年12月相当)を元に執筆しているため、今後の実装次第で公式設定とは掛け離れた考察となる可能性がある点を予めご了承ください。

 他の種族と違って、サルカズ族は統一した種族ではなく、おおよそ三種に分けられる。
一つ目はラヴァのような悪魔

二つ目はワルファリンが代表している吸血鬼

三つ目はパトリオットの種族ーーウェンディゴ

特に悪魔種の中、シャイニング姉は明らかに他の悪魔種と違った特徴もあり、今度の考察はそれを中心とする。

1・羊角
 シャイニング自身も、彼女と関係あり、「闇夜に生きる」と第7章で登場した聴罪師も、どの角が他の悪魔種と違って羊角みないな形をしてる。それに、聴罪師の仮面も山羊頭骨の形である。
 「山羊」+「悪魔」といえば、有名な「バフォメット」と繋ぎがあるかもしれない。

画像1

画像2

2・蛇杖
 そしてシャイニングの所属組織「使徒」のアイコンを見よう。(聴罪師から離脱してから創立した組織だが、彼女の過去には繋がってるはず)
 一匹の「尾を飲み込む蛇」が「二匹蛇杖」の纏わり方で形成して、「一匹蛇杖」と「二匹蛇杖」の意味は共にある。
 「アスクレピオスの杖」(蛇一匹)は「医」を象徴して、使徒の「医者」属性に対応する。
 そして「二匹蛇杖」の場合、普通は「運輸・交通」を象徴するが、よく見ればバフォメットもこの杖を持っている。

画像3

 やはり繋がっている。

 しかし、サタン崇拝は12世紀から雛形があったが、20世紀まであまり発展がなかった。これは「聴罪師」組織の「古き」のイメージとは合わない。
 もっと古いモチーフを探すべきだ。

3・贖罪の山羊
 羊頭悪魔のイメージは、「贖罪の山羊」という伝統から生み出した物だと、「バフォメット」の創作者はそう言ったようだ。この伝統はユダヤ教にもキリスト教にも存在するが、ヤギに対して両者の態度は正反対だ。
 ユダヤ教にとってヤギは神聖かつ純潔だが、キリスト教はヤギに救いがないと思っている(だからこそ、山羊を崇拝するユダヤ教が異端とされた)。
 贖罪の日で、ユダヤ教の司祭はユダヤ教教徒の代表として、二匹の山羊を生贄にし、神の赦免を願う。まさに「赦罪師」だと思わないか。(中国語原文は「聴罪師」ではなく「赦罪師」。Yostarの翻訳は少し意味が歪んだと思う)
 また、Levi人(ユダヤ人のある族だと理解すれば良い)以外の人はユダヤ教司祭を担任できなく、司祭の職は世襲であるから、登場したあの聴罪師はシャイニングのお父さんだという可能性もある(「岳父」と呼びたい人もいるかな?)

他の関連
1・アザゼル
 ヘラグおじの診療所ーー「アザゼル」という名前も「贖罪の山羊」と繋ぎがあるから、この診療所もサルカズとカズデルに関わっているかもしれない。

2・六角星
 また、ナイチンゲールの服にある使徒アイコンの後は、ユダヤ教の象徴である六角星だ。

画像4

画像5

3・二教同源
 現実のユダヤ教とキリスト教は同源であり、ゲーム内に悪魔(サルカズ族)と天使(サンクタ族)の特徴を共に備っているモスティマも、天使と悪魔は同源であるかもと暗示している。


画像6

画像7


4・迫害

 ゲーム内のサルカズ人は色々迫害されている。この点も現実中のユダヤ人と似ている。

 感染者とまではいかないが、事実サルカズ人は現代社会において、地域差はあるものの差別の対象となっている。
これは歴史的な問題で、ここで語ることははばかられるが、結論を言えば多くのサルカズ人は世間の主流から
逸脱しており、皮肉屋、独善、自分本位など、彼らを指す呼び名が数多くある。
そうした意味では、メテオリーテはサルカズ人の中でも異質であり、彼女は主流社会の差別の中で冷めた性格を
よそおって生きてきたが、その下には熱い思いを抱いており、ロドスのオペレーター達はその思いに気づいた。

                     ーーメテオリーテ第四資料

結論

 要素は色々あって内容が大変混雑しているが、「サルカズ族のモチーフはユダヤ人である可能性が高い」と、「シャイニングのような羊角一族のモチーフは、ユダヤ教司祭を担任するLevi人だ」この二つの結論は出せるだろう。

(参考があるといって、このような長文を翻訳するのは初めてだから、筋が通った文章を書くのはまだできなくてごめんなさい。やはりシキネさんが凄い。)


参考リンク


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?