I want to Start over!

櫻坂46の6thシングル『Start over!』

実はこの“Start over”という歌詞を秋元康さんがこのグループに書いたの、2回目なんですよね。

きっとこの『Start over!』というタイトルを知らされたメンバーの中で、3人だけは「あっ。」と思ったはずなんです。何しろ歌詞の世界観を大切に表現してきたグループですから。

その3人というのは、小池美波さん、齋藤冬優花さん、山﨑天さん。

そう、この3人といえばあの曲。
『コンセントレーション 』
この曲の最後の最後のフレーズこそが
“I want to start over”(やり直したい)でした。

欅初の選抜発表。幻の9thのカップリング曲。つまりは選抜落ちメンバーの曲として生まれた『コンセントレーション 』4年後、巡り巡って櫻坂の表題曲の歌詞に帰ってきました。もちろん“やり直す”の意味合いは、その時とは全く違います。

『Start over!』では、やり直すのは“そりゃあきらめかけた数秒前”だと言っています。
つまり、君は間違ってない。間違っていなかった。自分を信じきれなかったんだろう?もう一度自分を信じてやり抜いてみろよ?
ま、これは僕の個人的解釈ですが、そう捉えています。

『コンセントレーション 』では“愛は集中力のことだ。他に何にもできないくらい夢中になる感情”と歌われます。君の夢は何だ?よそ見なんかしてる場合か?そこに向かって自分を信じてやり抜いてみろよ?

これも拡大解釈かもしれませんが、僕はこう捉えています。『コンセントレーション 』は恋愛ソングではないとずっと思っているので。(夏鈴ちゃんのなぜ恋論か!)

四年越しに秋元康さんが、櫻坂全体に投げかけた言葉。
“Start over!”

“自分を信じてやり抜いてみろよ?”

その答えを出すべく、メンバーが勝負の夏を迎えます。
その勝負を見届けられることに感謝です。