山登るぞ
※この記事内には非常に汚い場面があります。あらかじめ謝っときます。すまんね。
なぜ人は山に登るのか。
それはそこに山があるから、
ではない。
汗で濡れた服が山頂の風で乾いてとてもとても気持ち良いンゴねぇ....
からである。(個人差がある)
いくぜ~~~~!!!シュルルルル(タービンの回る音)
ここが登山口ですね。堂々とした佇まい、何でも包み込んでくれる母のような包容力。いっちょ母のことを思い、涙してみますか。ブリュリ。
ここから約1時間弱の道のりなのだが、僕みたいにお腹の弱い人間はこのようなお手洗いに行けない状況が何よりも怖く、この恐怖から来るプレッシャーでお腹を下すというのがよくある。だから僕は念のためにトイレットペーパーを持ってきている。
え?ちょっと待って、お手洗いに行けない状況なのに?どういうこと?
行けない状況だけど、行けなくはないってことだよ。
マジかこいつ、きしょい一休かよ。
こんな足場。
え?仕事が嫌になり思い切って反対方向の電車に乗ったサラリーマンの駅からの晴々とした一歩目か~?僕がその立場になったら振り切って自宅で色々準備するけどね。アロハシャツとか着たいじゃん?しかし、スーツで海て、お前そのインパクトでウケ取りたいだけだろ。
バイクで登山口まで来たのでブーツを履いていますが、この後見事に靴擦れかまします。馬鹿が代斉唱。
ちなみにこのねずみ色のワークパンツ、友達に遠目ジジイのスウェットに見えるといわれたので、それ以降人前じゃ履いてません。ジジイになったらお披露目です、お楽しみに。
あっ、こういう、苔と石の感じがすごい好きなんだよね。ワンダと巨像で遊んだことある?あーいうの性癖にすごい刺さるんだよね~。巨石兵にはやっぱり苔っしょ。作中の巨石兵に苔生えてないともうそれはわかってない人の仕事だよね~。長い年月が経ってることをオーディエンスに簡単に理解させることができるし、”目覚めた感”がすごい出てかっこいいし、たまらないよね~。ね?
適当に聞いている後輩「間違いないっす!」
いやぁ、マジでこの色しかねーな、正直飽きてきたな。
苔とか腹いっぱいだから、ひまわりとかくれや。
意外と整備されているので、僕みたいな素人でも簡単に登れちゃいます。
おっ、やっと黄色来ました。黄色第一号です。かわいい~。
いやなんかもう、階段とか無くなりました。
このあたりから、僕の身体に異変が起き始めていた。
そう、便意です。便意わかります?うんちして~~~って気持ちです。やっぱり来ました、計画通りです(むしろアクシデントでは?)。
あ、マジでやばいわ、しかも後ろから人来てる。とりあえず立ち止まって脚閉じて写真撮ってるフリしとくか。あ、動けない、一歩踏み出したら、こいつも踏み出してくる。こいつは踏み出したらもう止まらない。僕はそのことをよく知っている。あ~~~~~~~~~~~!!!
致した。
あー!ごめんごめんごめん!猟友会の人たち、山を守る会のみなさん、ごめんなさいごめんなさーい!心の中で必死に謝ることしかできなかった。無情にもこいつは止まらない。人間は誰もこいつには逆らえない、避けては通れない運命なのだ。申し訳ございません。帰り道、その場所に向かって一礼でもしておこう。クソお世話になりました。
でも、僕はこいつを還るべき場所に還せたのかもしれない。ただいま。おかえり。そんな声が聞こえる。また会おうぜ。
....切り替えていこう!ヨシ!
ん?これって....
ちょっちょっちょ!これオジギソウじゃねーの!??!!?
違いました。
急に視界が開けました。
この山道がロスリック城だとすると竜狩りの鎧戦あたりですかね...。
山道って登る人が優先されるっていうのが慣例になっていて、すれ違う際は必ず道を譲ってもらえるんだけど、なんだか閉まる扉を抑えて待ってもらってるときに感じる申し訳なさをここでも感じるんだよね。私ってめんどくさい女ですか....?(女ではない)
頂上に近づくにつれ、火山岩が増えてきました。この山が活火山であることが垣間見れますね。ぜひ、タモリ氏には視察に来ていただきたい、ブラリどころのレベルではないが、グラサンを脂だらけにして登ってきてほしい。
っておい!今度こそこれオジギソウなんじゃないの~!!!!?????
普通に違いました。見た目全然ちげーだろカス。
人の通る道は岩が細かくなり、轍になっていくゾ(クレヨンしんちゃんのタイトルコール)
そろそろ、頂上だぞ!大輔~、あれを見てみろ~~!
え~~~~~~~っ!!!!
えぇ....。
まあ普通に想像できてました。登っている最中、ずっと雲の中だったし。
今のところ、緑と黒と茶色と黄色しか見てないよ。
せめて、青空の青欲しかった。この世ってこんなに色少なかったっけ?
色味の取れ高全然なんで、山頂ピース!
おいおい、色味まったく変わってねーじゃねーか。
しかも課外活動で隅のほうでお弁当食べてる奴の陰鬱ピースなんよ。
学校戻ったら、野糞したことを不良に言いふらされて虐められる未来しかないよ、こいつには。
とか言いつつ飯食ってちょっと下りたら、これよ。下界くっきりだよ。馬鹿が代斉唱。
今からまた登り直すのも面倒なので、人生こんなものだと割り切ります。
私の人生って割り切ってばかり...。やっぱり私ってダメな女ですか...?(いやだからお前は女ではない)
最後に明らかに人間のものではないうんちでサヨナラです。
バイバーイ!!!
追記:このうんちのすぐそばで二回目の野糞しました。すまんね。
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