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だがそれでいい

学生時代にイケてると勘違いしてかましちゃってたこと、みんなも結構あると思うし、それを思い出して悶絶する夜もあるだろう。現在進行形で勘違いしている人もいると思うけど。


僕も思い返すと色々やっちゃってる。

捲るとチェック柄が見える7分丈シャツ。

ギリギリまで攻めすぎて意味をなくしたくるぶし丈の靴下。

ツーブロックは短く深いほど良いと思い込んでいた謎の価値観。

でも、こんなん全然猫ちゃん。奥にはドでか虎がいる。まだ屏風からは出せない、噛むから。

ツーブロックは青ければ青くなっちゃってるほどイケてると大真面目に思ってたし、くるぶし丈靴下を履いてしっかり靴擦れしていた。おかげで現在、履いたら出血確定の靴下でタンスが圧迫されて困っている。一個目のシャツはなんだかんだずっと着てる人もいるのでいじるのはやめとこ。


逆に他のみんなはなんでそんなんやってんの?と当時、冷めた目で見ていたこともある。

例えば極限まで肩紐を伸ばしたリュックサック(大抵ブランドはOUTDOOR)。

繰り返し臀部にぶつけられるリュックサックを見て、なんの罰を自分に課しているんだ、と思っていた。大抵隣には彼氏彼女がいたので斜に構えて見ていたことも原因だと思うが。

バカにしていた半面、羨ましかった僕はそれを真似てみた。しかし、臀部に伝わるリュックサックピストンによって便意が促され速攻でやめた。テスト前の荷物量でぶつけられたら彼女の隣で絶対漏らすだろ。僕は独りぼっちだったので茂みでうんこする。お前らとは格が違う。


そのほかにも、授業中袖からイヤフォンを出して音楽を聴く、シャー芯のごとく細くした眉毛、斜めに持ち上げられ変形させた自転車の荷台。

あぁ懐かしい、汗とシーブリーズの混じった酸っぱい臭いを思い出す。普通にあれ無理やったわ。


それはさておき、僕はこのような俗にいう若気の至りと呼ばれることは決して悪いこととは思ってないし、散々馬鹿にしてきた僕がいうのもなんだけど、その時本人が楽しいと感じていたならそれはそれでいいんだと思う。


だけど、中学生時代の僕。三年生を送る会でギターを持って歌い全校生徒の前であの松本人志ですら見放すほどの大滑りをかましたそこのお前だ。あれは若気の至りではすまされない、ありゃ罪だ。おい、あれ以来ずっと体調悪いんだぞ。あの時の自分の臀部にあさま山荘事件さながらの鉄球をぶち込んでやりたい。


話は少し逸れるが、Twitter上に大学生のきしょいストーリーというbotアカウントが存在する。文字通り、DM等で募集した大学生と思われる人物のイキったストーリーを紹介しているアカウントだ。若気の至りを煮出したような濃厚なキショを感じられてとても面白い。

ここではあくまでネタとして紹介しているのにもかかわらず、リプ欄には赤の他人に本気で批判している人もいる。本当に気分を悪くしているのかもしれないと思ったのと同時に若気の至りすら経験できなかった過去の自分への劣等感が生んだ批判のようにも見えた。

批判の裏には羨望がある。敵として見立て攻撃することで自分を正当化しているんだろうな(もちろん社会的にアウトな投稿に真っ当な批判をしている場合もある)。正義をもってリプライを送っているのでなおさら質が悪い。

知らんやつにいきなり噛み付くって普通に考えたら異常な行動だぞ。落ち着け、拾ったエロ本ドライヤーで乾かしながら心を鎮めろ。


バズったツイートのリプ欄の数がやけに多い場合は覗くな。これは祖父からヴェルタースオリジナルとともに預かった特別な言葉。最悪のリプ欄を覗くのは甘くて悦に入る娯楽だが、同時に心も荒んでしまう。ヴェルタースオリジナルでも舐めて我慢だ。


あ~ん、今回は嫌なこと書いちゃった。でもヴェルタースオリジナルでトントンに出来たね。みんな好きだし。

この日記も黒歴史になっていくんだろうな。現在進行の黒歴史。Creepy Nutsの「だがそれでいい」でも聞いてみんなも背筋伸ばしていこうぜ!!!



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