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占いに2年弱で数百万円使った結果

私といえば占いと霊感商法にガッツリとハマった過去があるのに、まだnoteでは書いていなかったので書いてみます!

きっかけ

元々付録のような占いコーナーやネットの無料の占い、細木数子さんの本を買い、江原さんの番組を観るくらいの好奇心があった。
31歳で離婚をし、海外にいたため仕事もない状況で帰国した。将来が見えなさすぎて、そしてもう回り道や失敗をしている時間がないと思い占いに行くようになった。
パワーストーンのブレスレットを着けていた知り合いのお姉さまに「素敵ですね」と言ったら、私にもオーダーで作ってくれるということになった。そこから色んな人に「パワーストーンを着けたら突然結婚できた!絶対買った方がいい!」など(ちなみにこの方は即離婚した。)勧められ、気づいたらパワーストーンのブレスレットが3つになっていた。
お姉さまに「知る人ぞ知る占い師」の話を聞いた。広尾の雑居ビルに事務所を構えている占い師で、紹介制だった。電話番号だけを教えてもらい初めてお金を払って水晶で見てもらった。その時はまだ離婚前で、「離婚しないであげて」と、前世からの繋がりを伝えられた。(その後すぐに離婚した。)
その方には離婚後も行き、3回くらい見てもらったと思うが、当たっていなかった。それでも周りは当たってる!と言うので、「全然当たってなかった」とは言い出しにくかったし、自分自身でももしかしたら当たってたのかもしれないくらいに思っていた。

元々オカルトが好きだったため、本物はいるのか!?という好奇心もあり、本物に出会いたい。本物に見てもらいたいと思うようになった。主にパワーストーンのブレスレットを着けている人には、占いとか行ってる?と聞いてみたらほぼ100%行っていた。それぞれの「知る人ぞ知る占い師」がいた。その度に紹介してもらい、色んな雑居ビルに行った。オーラ診断、タロット、霊視、四柱推命、占星術、色んな方法で見てもらった。スリランカに写真を送り、現地で祈祷してもらってる時もあった。主に恋愛、結婚について見てもらった。酷い頃は、新たな出会いがあったらその人と仲良くなる前に占いに行って相性や未来を見てもらった。良い出会いがあって、見てもらったところ、同棲すると言われた人がいた。知り合いやネット情報では、この占い師さんは本物で当たりすぎらしいが、同棲はしなかった。その前にデートの2回目もなかった。私のことが好きで、こういうことを考えていて、半年後に同棲をすると言われた。全く当たらなかったことを知り合いにも伝えたが、全く聞き入れてもらえなかった。

中々本物がいないと思ってる時、ある友人に電話占いに本物がいるということを熱心に伝えられ、恐る恐るかけてみた。1分380円という高額な金額だったが、初回は大体10分無料だとかポイントだとかが付いてくる。今までの占い師には良いことしか言われてこなかったが、その電話占い師は良いことは言わなかった。それがリアルだった。疑いが4割くらい頭の中にありながら占いに行っていたせいか、良いことを言われなかったことが信用してしまうきっかけになった。この人はリピートさせようとか、依存させようとしていないんだということが安心になった。
それから何度か電話をするようになって、その人はそんな質問するために電話してくるのは無駄と言ってくるような人で、ますますハマってしまった。でも怒られることも多いので、友人がお勧めしていたもう一人にもかけることになった。
2人に聞くと、共通なこともあるが真逆なことを言われることもある。そうすると、どちらが正しいんだろう?と思い、口コミや掲示板を見て、どちらが当たっている確率が高いかを調べるようになった。そうすると他にも良い占い師がいるらしいとなり、興味が湧いてきた。さらに、自分のお気に入りの先生の予約が取れなかったり待機していないと、占いしてほしい欲が抑えられなくなり、他の先生にも電話をするようになった。何とも思われてないといつもの先生に言われて落ち込んでいるところで、あなたのことを愛してるわよと言われると、こっちの先生を信じたくなった。

段々と、彼のことを信じるのではなく、占い師を信じるようになってしまった。
彼の言葉の意味を彼に聞くのではなく、占い師に聞くようになった。
彼の考えや行動を自分で見るのではなく、占い師に聞くようになった。
そんなこんなで恋愛が終わるとつまらなくなり、仕事についても聞くようになった。

霊感商法

バカだと思われるだろうが、ここまでは占いが好きな人くらいで済んでいたと思うが、ここからが本番だ。電話占いというのは、録音もされていて占い師に問題行為がないかチェックをされている。が、私の気に入っていた方は暗号のようなものを使ってメールアドレスを伝えてきた。私はワクワクしてしまい、そこから直接連絡が取れるようになった。霊感とか占いではなくその人の思想を聞くことになった。
恋愛相談がきっかけだったが、今後の生き方についてを長い時間深夜に聞くことになった。そこから塩やひとがたと言われるものなど購入することになり、お金もどんどんと払うことになる。ポッドキャストでも話してきたのでこの辺はポッドキャストで聞いてもらいたいが、お金の払い方も独特だった。物だけでなく祈祷をしてもらうという料金も払うことになった。家族の病気もあり、自分だけではなく家族のためにも払っていた。

気づき

仕事について、指示された通りにやってどんどん上手くいかなくなった。どうしてこんなことになるんだろうと思うようなことばかりになった。自分の判断なら絶対にやらないことばかりだった。問題が起きても「それはあなたにとって必要な学び」と言われてしまう。結局友人に頼んで助けてもらったりして、薄々とこの霊能者と関わらなければ私はうまくいくのではと思っていたが、途中で祈祷を中断するのが怖かった。祈祷をやめたら病気が再発するかも、仕事がうまくいかないかも、不幸になるかも、霊感で何かされるかもなど思うと、信じなくなってもお金を払っているのが安心だった。
占いや霊感商法にハマってる時はお金を払うことは心の安定になる。これだけ払ったから大丈夫、先生にお任せすれば大丈夫と思えた。なぜお金を払う必要があるのかについては、お金はそれだけ本気なんだということを神様に伝えるためと言われて納得していた。
結局占いを勧めてきた友人とその恋人との関係が全く当たっていなかったことが身をもって判明し、完全に信じることをやめ、お金を払うのもやめた。

その後

結局何十人にも見てもらって、何百万もかけてどうだったか?
大体数年後のことを見てもらっていたから、結果は出たと言える。

誰も当たっていない。

結局、本物はいなかった。

これが、私が体当たりで実験した結果だ。

占いってどう?

今、占いについてどう思うかというと、全く信じなくなったのでどうも思っていない。中華街で手相を見てもらうくらいは楽しいエンタメだと思う。
占いで良い未来を聞いて、モチベーションとなって頑張れて、その結果良い未来が来るというのはとても理想的だと思う。
私の場合、幸せな未来のために最短で行こうという欲があった。でも今振り返ると、失敗や回り道にこそ色んな学びや気付きがあった。霊感商法にハマった年月やお金も無駄だったと後悔していたが、当時は強がっていたし誰かに話を聞いてもらいたかった。しょうもない恋愛の相談をできる相手がほしかった。それに、ポッドキャストでは人気の回になったし、大島育宙さんに古典落語のようだったとラジオで勧めてもらえた。このネタでだいぶ良い思いをさせてもらってるし、こうしてnoteでも新しい読者の方との出会いもきっとあるだろうと思う。
離婚のことも同様だ。私の一見失敗に見える人生の汚点があるからこそ、共感してくれて応援してくれる人がたくさんいるんだろう。
私が順風満帆な人生だったら、ポッドキャストもラジオもnoteもやっていない。
こうして読んでくれてる人との出会いもなかった。
そう思うと、占いにも霊能者にも感謝している。
(ついでに元カレ、元夫、元姑にも感謝できるようになった。)

結果

占いや霊感商法にハマった結果、未来なんてわからない。今、自分が考え選択し行動する。失敗したり間違ったとしてもそれで良い。そうして未来を作っていくということ。それしかない。


ポッドキャスト、是非聴いてください!

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