自転車世界一周ノート

10ヶ月の自転車旅が終わった。

3年行くつもりで初めた自転車旅が、たった10ヶ月で終わってしまった。

深夜2時の空港の椅子で物思いにふける。

2,3人しかいない空港で、椅子に陣取って寝るふりをした。

会社の人にもインターネットにも中の良かった友達にも「3年は行くぜ!」

なんて大きく出てこのザマだ。

なんて恥ずかしいのだろう。

明日には日本にいることが不思議で、自分で帰国を決めた割に気持ちがざわざわした。

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自転車旅行者は帰るときが一番大変なのだ。

メキシコから帰る日の夕方。

自分は帰国準備に大忙しだった。

4つもある赤と黒のパニアバッグに、フードバッグ、ハンドルバッグ、自転車だってある。

これらを日本に運ぶためにはどうすれば良いのかについて考えることで頭がいっぱいだった。

自転車旅では重量制限についてしっかり考えなければならない。

航空会社にもよるが、受諾手荷物2個、それぞれ20数kgまでは大抵無料で受け取ってもらえる。

この2

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ピクニックに行って飲んで夜も飲む

ヴィセンテさん一家と一緒にピクニックに連れて行ってもらった。

メンバーは、ヴィセンテさん。

ヴィセンテさんの奥さんのサンドラさん。

ヴィセンテさんの娘さん。

娘さんの赤ちゃん。

ヴィセンテさんの親戚の小学生くらいの女の子。

そして自分の総勢6名。

家族水入らずの所に、日本からやってきた謎の日本人が非常にアウェーである。

ヴィセンテさんが誘ってくれたのだけど、なんだか申し訳ない気分だ

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魔法のように魅惑的な自治体プエブロ・マヒコとは

自分はこの日テキスキアパンと呼ばれる町を訪れていた。

アレックスさん宅を追い出されたのでは決して無い。

昨晩ヨーコさんが

「明日私達は朝から居ないので、日中は好きにしてくださいね」

と言った。

「この辺りだったらセントロとか、温泉とかもありますよ。あ!少し離れていますがテキスキアパンという町がおすすめです。美しいですよ。」

そうお勧めしてくれたのだった。

テキスキアパンはプエブロ・マ

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カルロスと名付けられ、チャーリーとあだ名を付けられました。

昼食会が夜まで続いてしまったため、自動的にその日はヨーコさん宅に泊めてもらうことになってしまった。

次の日の朝。

朝から玄関の方が賑やかだった。

クラウディオさんのバイクを修理に出しに行くのだと言う。

クラウディオさんのバイクは大型で一人や二人では運び出せそうにない。

そのせいか朝から大人達が何人か車を引き連れてやってきていた。

なんだなんだと寄ってくるアレックスさんの子供たち。

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サン・フアン・デル・リオに住む日本人に会いに行く

自分の隣に昨日出会ったヴィセンテさんが座っている。

彼は自分を車に乗せて、サン・フアン・デル・リオという街へ向けて車を走らせていた。

前に進むのではなく、来た道を戻って。

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メキシコシティに行くなって超言われる

4日間滞在したケレタロの街を出た。

更に1日中経った頃、自分はポロティトランという何もない小さな村にいた。

商店らは軒並みシャッターを下ろしていて殆ど人も歩いていない。

殺風景で野良犬だけが通りを我が物顔で闊歩していた。

寂しい所に来てしまったな。

と自分は思った。

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