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悲願、成就

正直シーズンが始まる前はレッドブルもしくはフェルスタッペンがタイトルを取る可能性は3割程度かと思っていた。2014年以降支配を続けてきたメルセデスとハミルトンの王朝を見続けていたら(ロズベルグもね)、まぁ高すぎるくらいの見立てではあった。

それが蓋を開けてみたらどうだろう。不甲斐ないピレリタイヤを労わるためにフロア規定が変更されたこともあるとはいえレッドブルが大躍進。
終盤になってメルセデスが挽回してきたとはいえ、最終戦を残してフェルスタッペンとハミルトンが同点で並んでしまう。
事実は小説より奇なり
てか映画にするならあまりにも都合が良すぎて避けられちゃうようなシナリオだ。

正直言うと僕はホンダ党ではなく生粋のトヨタ党だし、別にレッドブルのファンでもない。
むしろチームとしてはマクラーレンやアルピーヌといった中団の方が応援し甲斐があって好きだ。
だけど2014年以降初めてメルセデス以外のドライバーがタイトルを取る可能性があるのだ。興奮せずにはいられない。

ただやはり純粋に速かったのはハミルトンだった。
流石王者というかここ数戦はメルセデスが嘘のように息を吹き返し、スタートして中盤まではフェルスタッペンは離されていくばかり。

30週目辺りでハミルトンのタイトルは確定したと感じ、↓こんなタイトルでnoteを書いていた。

しかしだ。これまで持ち前の速さに加え凄まじい強運にも支えられてきたハミルトン。
あと一歩で急に女神に見捨てられたようだ。

フェルスタッペンにタイトルを取らせるためのお膳立てとしか思えないような展開の連続。
煎じすぎて味のしない表現だが「レースは最後まで何が起きるか分からない」それを痛感させられた。

今回レースを大きく沸かせ、今後も遺恨を残しそうなセーフティカー中の騒動。
一部の熱心なレッドブル・ホンダファンはFIAのレースディレクターがメルセデス贔屓だと非難していた。だが実際は誰にも平等に降りかかる災害だったようだ。

何はともあれ運も実力のうち。絶対的な王者だったハミルトンに肉薄し、最後の最後で運を引き寄せたフェルスタッペンはタイトルに相応しい。

おめでとうマックス・フェルスタッペン
おめでとうレッドブル・ホンダ

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