見出し画像

VAGABUNDO from チェンマイ

1. 今週の滞在先

画像1

現在、タイのチェンマイに滞在しています。

 チェンマイは、タイの北部に位置し、四方を山で囲まれた山岳地帯。

1287年にランナータイ王国を建国したメンラーイが、1262年にチェンライからチェンマイに都を遷都したことにより隆盛していきます。

気候は首都バンコクに比べて穏やかで(と言っても日中28度前後)、比較的過ごしやすい。

チェンマイは、いわゆるノマドワーカーに大変人気の都市であり僕も個人的にいつか訪れたいと思っていた街の一つでした。

現在、住み始めて一週間が経とうとしていますが、「これ以上ないほど快適」です。

その良さを箇条書きすると

・食事が美味しい

・物価が安い

・タイ人が礼儀正しく、接し方が気持ち良い

・自然が多い

・寺院が多く、静粛かつ荘厳な雰囲気

・ネットが早い、仕事しやすいカフェが多い

逆にマイナスポイントは

・自動車やバイクの往来が激しいにもかかわらず横断歩道が少なく、道路を渡るときはいつも命懸け

・クレジットカードを使えるところが少ない(最低利用料金1500円以上な

・タイ語が全くわからない、英語もそこまで通じない

というような感じですが、チェンマイ暮らしは非常に快適で、今後拠点の一つになりそうです。

画像2

画像8


2. 今週食べたもの

画像3

タイ料理、最高。

普段、基本的に自炊をしている筆者ではありますが、タイ料理のうまさと奥深さ(かつコストパフォーマンスの良さ)に完全にノックアウトされて、毎日、近所の美味しいタイ料理屋さんに通っています。

タイ北部料理は、日本に住んでいると中々食べる機会がありませんが、その特徴は、野草や肉・魚などの素材本来の良さを最大限に生かすという点。

その代表格は、近年人気急上昇中の「カオ・ソーイ」(写真一枚目)。

ココナツミルクベースの濃厚なカレースープに、茹で麺と揚げ麺をのせるという、麺好きの日本人にもぴったりの一品です。

画像4

画像5

画像6

画像7


3.今週読んだもの

「からだとこころの健康学」稲葉俊朗著

健康ブームになって久しいですが、最近は「シリコンバレー式〇〇健康術」とか「ケトン体ダイエットで〇〇kg減量」的な表面的テクニック論に走る書籍が雨後の筍のように出版されていて食傷気味。

しかし、この「からだとこころの健康学」は、東洋医学と西洋医学に精通した筆者が、より本質的な「健康」に迫る良書でした。

そのポイントとしては、

・西洋医学の考え方は「因果論」に基づいている。例えば、血圧が正常値を超えている場合、なぜそうなったのか原因を探る。その原因を突き止めたら、正常値の範囲に戻すために治療を行う

・一方、伝統医学(東洋医学)の考え方では、血圧が高い状態にある時、「血圧は、どういう目的があって高くなっているのか」と考える。つまり、体全体を保つために、血圧を上げることのメリットがあるのだろうと仮定する「目的論」に基づく

・従って、何か体に不具合が起こった時に、薬で症状を抑えて体の反応を無視することは本末転倒ともいえる。一方で、自分の体を過信してしまうことにも注意が必要。よって、西洋医学と伝統医学とのバランス感覚が大切

・私たちの「からだ」や「こころ」から生まれる自然な「欲求(=〇〇したい)」と、「あたま」が作り出した「欲望(=〇〇すべきである)」の区別ができなくなり、混乱を生じさせている

・自分の「あたま」が生み出した義務や強制の言葉に従っていると、自分の中に湧き上がる「こころ」や「からだ」の声を押し殺してしまう。すると、「あたま」で必死に合理化して自分を欺いてしまう

・健康に注目が集まる昨今、情報を得ることに一生懸命になり、「あたま」で納得したら終わりで、「からだ」はほったらかしになるケースが多い

・「健康」にとって大切なことは、まず自分自身の「からだ」のことをしっかり知ること。そのために、「からだ」のシグナルを感じ、「からだ」との対話の通路を開けておく必要がある

ちょうど、昨年末の日本滞在時に、毎年恒例の人間ドックを受診して、胃に若干の問題を抱えていることがわかった直後であったので、自分の「からだ」とじっくり対話してみようと思います。

「あたま」から流れるノイズを極力ブロックして、「こころ」と「からだ」の連結を強化するために、運動をしたり瞑想をして、本当に「からだ」が求めているものを探求します。


4.今週の所感

タイに到着してから、街を歩いていても、出会い系アプリを使っていても頻繁に「レディーボーイ(日本でいうニューハーフ)」を見かけます。

なんなら、出会い系アプリで女性がそのプロフィールに「私はレディーボーイではありません」なんて文言を記載しているくらい市民権を得ています。

ふと、なんでタイにはレディーボーイがこんなにいるのか?という疑問が湧きました。

生物学的に、そのような「生まれの性別と本人が認識する性別が異なる」ようなDNAのコード(?)を持つ人がタイ人の中には生まれやすいのか?なんてことも考えましたが、調べていくと、社会的な要因が多いようです。

具体的には、

・タイには、19〜21歳までの2年間に軍隊に入隊する徴兵制があり、それを免除されることがあるため

・貧しい家庭の出身で、一攫千金を目指して風俗産業で働くため

・タイ人の気質、マイペンライ(小さなことは気にしない)精神のため

・仏教国であるタイでは、輪廻転生の考え方に基づいて、生まれ変わった結果、心は女性なのに身体が男性だっただけと考えるため

なんて要因があり、理屈では納得(特に輪廻転生起源の説は興味深い)ですが、本人の認識的に女性ではないタイプのレディーボーイが、女性として生き続けること(=自主的に性同一性障害を引き起こしていることになる)は可能なんでしょうか。

いずれにしても、なんの違和感もなくレディーボーイが社会に溶け込んでいるタイは、LGBTQ社会のある意味最先端なのでは?なんて思いながら今日も出会い系アプリを眺めています。


5.今週の不買活動について

熱帯雨林気候にあるタイは、日中気温が30度を超えるため非常に暑い。

従って、日課の散歩をするときは日除けが必要となり、ハットを買おうか迷う。

しかし、先日読んだ英国のガーディアン紙の「そこまで努力しないで生活をちょっと改善する100の方法」の中で、「購入を決めかねているなら、買うまで72時間待て」というアドバイスに従ったところ、まあ日陰を歩けば良いだろうという結論に至り、我慢できました。

よって今週は、食糧、コーヒー、オンライン講座のみの購入ですみます。


そんな国内外をフラフラする筆者の日常はこちら(YouTubeチャンネル)になりますので、よかったら御覧ください。

vagabundo film

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?