♭系の調と#系の調ってなんで印象違うの?てアホが考察してみた

たまには、に音楽(理論的な?)な話したいー!

先日Twitter(旧X)のFFさんが「好きな調はありますか?」的なポストしてて!
うちは As durって即答したんです。

たぶん皆さん好きな調、ありますよね!
もし具体的に好きな調はないってゆうかたでも、
なんとなく

「シャープ系がいいなぁ」
とか
「フラット系が好き!」
とか・・・

この2種は分けられる事は多くないかなって思います!
確かに、なんかシャープ系の調とフラット系の調って
なにか違うものがありますよね。。。

ということで!??!
今回はシャープ系とフラット系の調の違いについて
なぜ違いを感じるのか、
それぞれどいういう特色があるのかなど
考察していきます!

こーゆー内容あんまりちゃんと考察されてるのを見ない気がして。

考察に際して
大きく2つの視点?から見ていきます。

一つが、音楽理論的な視点。
一つが、物理的な視点。

具体的に踏み込んでいく前に、まず確認しておきましょう!!!

たぶん多くの方は、

シャープ系の調、つまり、
G dur, D dur, A dur, E dur・・・といった
シャープが増えていく系の調に対して
「明るい」「元気」「アグレッシブ」「ゲルマン民族系」
さらに、弦楽器があっている感

フラット系の調、つまり、
F dur, Bdur, Es dur, As dur・・・といった
フラットが増えていく系の調に対して
「落ち着き」「クールさ」「マイルド」「ラテン民族系」
さらに、管楽器があっている感

といった印象を持たれることが多いと思います。
ネットなどで調べてもそういう感じでした。

不思議ですよね。
だって、ある意味、移調しちゃえば同じじゃん?って(打ち込み等の場合)
でもやっぱり実際に楽器を演奏する方や、生楽器を多用する方とかは
シャープ系とフラット系の曲の何か根底にある違いを
うっすら感じられている
と思います。

今回はDTMerさんにわかりやすく
私のようなあほが理解してるレベル感で
かなりかみ砕いて書きますので
具体的には間違ってる部分とか、あえて間違えてる部分とかもありますけど
そのあたりはそれぞれ突っ込みつつ補完して頂いてw

ではまず理論的な視点から。

シャープ系・フラット系の違いをくらべるために、
サークルオブフィフスから、わかりやすく、
F dur, C dur, G dur を抜き出して説明します。

C durを中心として、
1つシャープがついて、シャープ系の調になったのがG dur
1つフラットがついて、フラット系の調になったのがF dur

です。

まずは、シャープ系の調について考えます。
シャープ系がなぜシャープ系たるか・・・?

C durとG durの違いは??
ファにシャープがあるかないか!ですよね!

G dur はファにシャープがつくことで
C durとは区別されます。

つまり、ファのシャープを含めて弾けばC durじゃなくてG durになるんですよね!
あたりまえ!?!?

そんなG durにとって大事な大事なファのシャープさんですが、
ではどんな役割を持っているでしょうか?

そうです・・・

「導音」です。

「導音」とはその調の1の音、主音を導く7の音。
C durでいえば、「シ」の音です!!
シってドに解決したがりますよね?
半音上がることで、主音に解決したがる音が導音です!

この導音としてのファのシャープが増えたか増えないかで
変わってるのです!

さらに、シャープがもう一個増えたD durにおいても、
追加されたシャープは「導音」として機能しています。
さらにもう一個シャープが増えたA durにおいても、
もちろん、「導音」がシャープされています。

つまり・・・・
シャープ系は、「導音」の追加(変化)によって増えていく。
そのシャープされた導音があるかないかで調が変わる!
導音は、シ⇒ドに『上昇によって解決したがる』
上昇感がある・・・・つまり、
あかるい、元気がある、アグレッシブ!
につながるのです!!!!!!

たぶんみなさん知ってたことですけど、
こうやって改めて考えてみるとどうでしょう・・・
なかなか腑におちませんか?

フラット系に関してはその逆の発想です。

フラットが一つ増えることでC dur は F durになりますが、
フラットはどこにつくでしょうか?
4の音、下属音につきます。
つまり、フラット系の調がフラット系であるためには、
この下属音の存在が大事になってきて、
この下属音って、どちらかといえば
「3の音に解決したがる」力があります。
それは、Fsus4がFに解決したがったり(アーメン終止
4の和音から1の和音で終止することもある(V→Iよりは弱いもののIV→Iもあり)
ということからも分かると思います。

ここまでを簡単にまとめると・・・

シャープ系では、7→1で上昇で解決したがるから元気

フラット系では、4→3に下降で解決したがる(しかも解決したがるくせにちょっと弱いし、別に5にもいけるしちょっと曖昧)からマイルド

どーです!?!?
割と腑に落ちますよね?!?!
もちろん、単一の調ではイマイチな説明にはなりますが、
曲途中の転調を考える際などのヒントにはなると思います!
何も考えずに、ただ半音上げたれー?!とかじゃなくて、
もっと楽器構成や、メロや歌詞などを意味づけるように
ここはテンションをあげたいからシャープ系だ!
落ちサビでフラット系だ!などセンスのある転調が
できるようになったりするかもですよ!?

さて、さらに、

物理的な視点からも考察していきます!


弦楽器と管楽器の発音の違いからこじつけて読み解いていきます。

弦楽器の発音は、クソ大雑把に言えば
テンションをつけて張られた弦を
はじいたりすることで弦が振動し発音します。

弦の振動幅が大きければ、音量は大きく。
弦の振動回数が大きければ、周波数は高くなりますね?

この振動回数ですが、
テンションの量や張る距離によって変わります(そんなん知ってるわい)

テンションが上がれば、音程は上がる。
同じテンションならば、距離が短くなれば、音程は上がる。

ここまではみなさんわかると思います。

まずこういう発音、音程変更のシステムであるため、
張られた弦の最低音より下は(テンションや減の太さを変えない限り)出せない代わりに
それより上の音程に関してはかなり融通が利くのがわかると思います。
ギターとかを想像して頂ければわかるように、
フレットの上の方を押していけばどんどん音程が上がっていくし、
フレットがない場所でもボトルネックとか使えば、
ギリギリまで高音はでます。

さらにここでもうすこし踏み込んでかんがえます。
こういった発音システムの楽器で音程をあげる場合、
音程が上がると同時に、他に何が変わるでしょうか?!?!
色々な理由や要素やあると思いますが、
大雑把に「アタック感・倍音量があがります」
なぜなら、
同じテンションの弦で音程をあげていく、
つまり、弦の距離を短くして音程をあげると
音を出す際に、物理的な抵抗が増えます。
同じ音量を出そうとする場合、
長い弦より、短い弦をはじく方が
弦が短くなっている分、弦の振れ幅が狭くなっているので
エネルギーがいりますよね。
開放弦よりもはじく力がかかるため、それがそのまま
アタック感やエネルギー感の増加に繋がります。

そしてこれが、弦楽器がシャープ系があってる感の正体
かつ、シャープ系はなんか元気な印象の招待です!

シャープ系は上昇系で解決が似合う
弦楽器などでは上昇することでアタック感やパワー感があがり
自然と元気さが増す!!!

逆にフラット系が得意な管楽器を考えてみます。

管楽器は管の中でおきた定常波が音としてきこえます。
この定常波の倍音を強く出したり
管に穴をあけたりしてそもそもの定常波の長さをむりやり変えたりして
管楽器は沢山音程がでます。

とはいえ、一番その管の響きをだしているのは
基本の定常波です。
基本の定常波は基本ひとつしかない感です。

と考えると、管楽器が
音程の上昇による解決よりも、
音程の下降による解決(定常波に近い音の解決)
のほうが自然というのもわかると思います。

これが管楽器がフラット系が得意な理由です。
音程を下げることで、自然に解決に向かう
音程が下がる解決なので、落ち着きがあるし、
まさに4→3のような解決感が自然!!!!!

という感じで、いかがだったでしょうか!??!?!

簡単にまとめると。

シャープ系は導音が大事。
導音から主音への解決が大事なため。
楽器による音程上昇に伴うテンションの上昇も相まって、
元気でアグレッシブな印象の曲が多い!

フラット系は下属音が大事。
下属音から3の音への解決が多少自然なため。
楽器による音程下降に伴う自然な解決感も相まって、
落ち着き感、クール感な印象の曲が多い!

です!

DTMer向きにむっちゃ簡略化して色々説明させていただきましたので
なんか間違っていたり
あえてそうとう間違えて説明した部分もありますが!
そーゆーきになったことはそれぞれ補完して頂けるといいかなって思います!

以上です!

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