お前のnote誰が見てんだよっていうような人でもいいんだから

noteというアプリについての誤解

 「note」といえば面白そうなブログかと思って読んだいたら急に「有料記事です」とか言い出したりする「アフィリエイト」な「意識が高い」ブログサービスだという印象があった。

 たしかにnoteで閲覧数やフォロワーが多い人ほどその傾向は強いし、そういう人向けのサービスなんだと思う。

 しかし、note内の検索機能を使い、雑多なワードで検索してみると、そこにはフォロワー1桁台なのに投稿数50以上のような人が山のように出てくる。

 当然、彼らにはnoteによる収益は何もないはずだ。

 なのに、彼ら、無名のライターは文章を、noteを、日々思ったことを、書き連ねている。

 そこにあるのは、文章で一儲けしてやろうなんていう傲慢な考えではなく、純粋な「文章を書きたいという思い」なのだ。

 それは、中学時代に隠れて書いた詩のような、社会を鋭く批判してやろうとしたけれど呟くのをやめたツイートのような、解答用紙にふざけたことを書いたけれど怒られるのが嫌で消した解答のような、あどけなくも淡い、人間の「文章を書きたい欲望」そのものなのだ。

 つまり、フォロワーが数人しかいないのに何十件も投稿し続ける人は、純粋に文章を書くという行為を楽しんでいるのだ。

 文章を書く行為はそれだけで、快感になり得る。だから、彼らは文章を書き続けるのだ。

 そう、僕もその一人なのだから

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