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【273日目】:月山富田城

ご隠居からのメール:【月山富田城がっさんとだじょう

山中鹿之助の志は、月山富田城の奪回だった。その心意気に共鳴する落人たちが尼子再興軍を編成して月山富田城奪回に三度挑戦したが、失敗した。それでもあきらめない鹿之助に落人たちは播州上月城までつき従って、戦死するか、逃走した。

鹿之助の心意気に共感する日本人は多い。だが、月山富田城にこだわったのは鹿之助の志の限界を示しているのではないか。織田信長は、天下布武という大きな目標をかかげて、安土城をつくった。尾張や美濃、あるいは出雲の小城とは比較にならない壮大な巨城だった。信長の志をつぐ豊臣秀吉はもっとでかい大坂城をつくり、徳川家康は江戸城をつくった。先祖伝来の月山富田城にこだわってはいないのだ。

Little vaaaderが秋の天皇賞で万馬券をとり、パチンコで250万円をためたとき、自分の息子ながらギャンブルの才能があるなと、思った。当時はその軍資金を三億円にすると言っていて、もしかすると、その広言が実現するのではないかとひそかに期待していたが、世の中は甘くない。そうは問屋が卸さなかったようだ。

若い頃は貯めることより遣うことに一生懸命だったそうだが、隠居になると、遣わないようにして、やっとこさ生きるのが精いっぱいという情けない境遇になるよ。

それにひきかえ、日大の理事長の自宅には億単位の現金が隠されていたというが、みんな税務署にとられてしまうのかと思うと、諸行無常、はかないものだね。


返信:【Re_月山富田城】

競馬で万馬券をとり、パチンコで250万円貯め、株で2500万円まで資産が増えたが。自分の人生で金が貯まるのは2006年が限界だったのだろうか。昔からパチスロの台と株価をよく比べたりすることがある。パチスロは1~6と6段階の設定があり、6が1番出る。もちろん、設定6の台など店側もほとんど設置しないのだが、イベントなどでたまに打てる。自分は、1日で32万円ほど儲けたこともあった。

設定1や2は、1日中打っても負けてしまう。3は勝つか負けるかなのだが、3と5の設定は波が激しい。3万円つぎ込んで10万円買ったり、10時間ダラダラ打ち続けて残り2時間で大勝ちするというようなことが起こる。昔オノタンに、きみの人生は設定5だと言われたことがある。たしかに、株価の伸び方は、設定5に似ているかもしれない。一度2500万円まで伸びてその後、のまれて、微増減の繰り返しだ。

最終的に設定5は、8000万円まで伸びるか、3000万円まで伸びるか、1500万円でとまるかのどれかだが、もう長いこと耐え続けているので、一度大連ちゃんするのではないかなと、淡い期待を持ち続けてきた。とはいえ、終わりも近づいてきている。良い辞め時があるはずだから、あとはそれを見極めることに集中するしかないけど、それが、難しい。

オノタンにこんな話もされたことがある。それは、仕事・恋愛・運気(ギャンブル)この3つのバランスでどれかが調子悪いと、残り二つの運気の調子がよくなる。ワケのわからない。たわごとだが、実は、なんとなく共感している。多分、その人の持っている運の量は調整されているという話。因果応報、捨てる神あれば拾う神あり、と同じ感覚。何かが良ければ、何かが悪く、その逆もあるということ。

自分の場合、結婚して幸せになり、会社で優遇されたポジションを維持している限り、資産を三億に到達させるのは難しいかもしれない。そういうことなのかもしれない。仕事と家庭とギャンブル運のバランスだね。人生そんなにうまくいかない。ただ、そもそもの運気の総量が違う人もいるから、そちら側の人になりたいものだ。

こんなことを真剣に考えていたのが、若かりしあの頃。自由を手に入れていた自分たちの論理だった。ロクデナシがロクデナシでいた理由と心意気だ。


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