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【247日目】尼子氏関連小説

ご隠居からのメール:【尼子氏関連小説】

お世話になったシェフが、大好きなワインを飲み続けたあげく、肝硬変でお亡くなりになった由、ご愁傷様だが、それも宿命かもしれない。まだ若いと思うけど、『ありがとう肝硬変、ようこそ糖尿病』というふ題名の小説を書き残して先日亡くなった高橋三千綱も七十歳になったばかりだった。

戦場で恨みをのんで死ぬよりは、大酒飲んで死んだほうがましかもしれないがね。


>>政久、国久、興久の三兄弟は、中国地方一帯に勢力を拡げる父ととも
>>に、尼子一族の武将として戦に参戦していた。長男の政久は、勇智に優
>>れ、笛なども好む教養をもち、文才も高かったという。山名氏の娘を正
>>室に迎え、一女二男の子宝に恵まれた。

>>そのような非の打ち所がない政久に悲運が訪れる。1518年(永正十五
>>年)、反旗を翻した麿石城とぎしじょう主、桜井氏の反乱鎮圧に出撃す
>>ると、味方の軍勢を鼓舞するために、政久は得意の笛を吹いた。すると
>>城兵が笛の音が聞こえる方に向かって、矢を放つと、政久の喉に当たり
>>即死した。享年26歳。

>>このくらい書いて、ようやく政久のことが頭に入るよ。


ーーたしかに、小説を読んだだけでは、登場人物の名前も覚えきれないし、主な出来事の関連する時間の推移も把握しにくい。たとえば、政久の没年は1518年(永正十五年)だが、尼子氏の滅亡は実にそのおよそ半世紀後の1566年(永禄九年)だ。

また、新宮党の当主国久には五人の男子があり、長男にまた四人の男子があったが、宗家の当主晴久によってほぼ全員が抹殺された。(まだ赤ん坊の孫四郎、後の勝久だけは乳母が連れて逃げた)。

オレはこれまでに読むか、題名を知っている尼子氏関連小説は次の通りだが、いずれもそれほど広く読まれた本だという印象がない。人物相関図は今だに十分にはのみこめていない。

  • 大町桂月『山中鹿之助』

  • 笹川臨風『山中鹿之助』

  • 中山義秀『夕日武者』

  • 松本清張『山中鹿之助』

  • 南原幹雄『名将山中鹿之助』

  • 南條範夫『出雲の鷹』

  • 池波正太郎『英雄にっぽん』

  • 依田武勝『山中鹿之助』

  • 永井路子『山霧 毛利元就の妻』

  • 中村整史朗『尼子経久』

  • 諸田玲子『尼子姫十勇士』



返信:【Re_尼子氏関連小説】

尼子氏関連の小説、結構出版されているんだね。やはり、山中鹿之介を主人公にしやすいんだろうな。尼子晴久が従兄弟一族を殺害したといわれる、新宮党との確執の理由がよくわからないが、その頃は、尼子経久も生きているだろうから、何か理由があるのだろうな。


酒の量は、ほんとに気をつけないと。いまは、平日飲まないようにしているけど、飲み始めるといくらでも飲んでしまう。高橋三千綱さんと同じく自分の寿命が七十だとすると、あと半世紀。あっという間に過ぎてしまいそうだ。まあ、好きなことをして死ねるなら、後悔はないがね。

本日、ノモンハン戦争について記事を投稿する。この頃のことを少しづつ自分なりの理解が深まっていくと、自分の意見がでてくる。戦争を経験していない自分が語ることを躊躇してしまう理由がそこにある。

いままで、自分たちは「日本は悪いことをした」「戦争は絶対悪」と刷り込まれてきたが、先人たちが命がけで戦った方々のおかげで、平和な毎日を送っている。

終戦後に石原莞爾さんにインタビューした記事にこのようなことが書いてあった。

「この敗戦は決して落胆するに及ばぬ。何となれば数年後に人類は、世界の最終戦によつて、始めて戦争を脱皮し、永久平和が実現する。敗戦により、軍備をすてた日本は、今こそ始めて世界に先んじて、人類次代の文化を創造し、全世界の模範となるべき大維新を断行する運命を与えられたのだ。

しかしこの世界の大勢にたいする見透しと、新日本の向うべき目標をハツキリつかみ得ない者、特に血気の連中は、終戦のお詔勅が降ると、ドコまでも竹槍式の玉砕を叫んで反乱を起すだろうが、お前はその時、オレの世界最終戦の理論を説き、反乱軍の鎮撫に命をささげよ。それが軍人としての最後のお奉公だ。

最大の原因は国民道徳の驚くべき低下。道義、知性、勇気がなかったためだ。敗因の根本的探求を軍事・外交・科学・政治・経済・産業・道義などあらゆる角度から断行すべきである」

敗戦後のインタビューなので、なんとでも主張できるだろうけど、これを読む限り、日本は世界大戦から逃れることができない時代だったこと、そして、負けて平和が訪れることを石原莞爾さんは知っていたんだな。


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