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【312日目】: ぐっすり眠る

ご隠居からのメール:【ぐっすり眠る】

久しぶりに自宅で眠ると、約九時間、ぐっすりよく眠ることができた。

睡眠中に二度、尿意を催して、目覚めたが、いずれの場合も、トイレから戻ると、バタンキューで、すぐ寝ついた。病院のベッドではほとんど一時間ごとに、目覚める浅い眠りだった。やはり、緊張していたのだと思う。ただし、入院初日だけは、一度も夜間にトイレへ行くこともなく、昏々と眠り続けた。あの日は、点滴の中に睡眠薬が含まれていたのだろう。

退院後も、毎日、飲み薬や吸引薬を使用することになっている。少なくとも第一回目の健康経過観察が実施される二月十四日までは服用を続けなければならない。

体調が回復したら、「息子へ紡ぐ物語」の連載もボチボチ再開することにしよう。


返信:【Re_ぐっすり眠る】

入院中は、一時間ごとに目が覚めていたのか。病や不安との闘いもあるのに見知らぬ場所で毎日過ごすとなると確かにストレスを感じる。自分も出張時のホテルでは、眠れないことが多かった。やはり、家が一番。九時間も熟睡できたのは良かったね。

考えてみたら、自分は一度も入院をしたことがない。ということは、大きな病とは無縁の人生を送ってきた。これこそ、ご先祖さまに感謝すべきことだな。

息子と娘も、元気で入院したことがない。父さんは、今回パンデミックの犠牲になって入院したけれども、82歳になっても基本は元気だ。長谷部家のDNAは身体的に恵まれていることが特徴かもしれないね。

昨日、石原慎太郎さんが89歳で亡くなってしまった。作家というよりも政治家の印象が強いけど、一橋大学在学中の23歳で芥川賞を受賞して政治家になり、戦後の自由主義、民主主義の先端を駆け抜けたような方だった。

石原慎太郎さんの追悼映像がニュースで流れるけど、思うことは、いちいち情熱的な人だ。石原慎太郎さんと親交が深かった立川談志さんの映像を見たときも思ったけど、やはり、自分なりの思想、哲学を持っている人だったね。ご冥福をお祈りします。


ご先祖さまは、それぞれ性格が違うけど、同じ染色体が引き継がれているのであれば、同じ「何か」が引き継がれているということになる。ファミリ―ヒストリーでは、その「何か」を探し求めるのも楽しいかもしれない。

たとえば、お祖父ちゃんも、父さんも山田方谷ほうこくを学ぶわけだ。もちろん、山田方谷さんが新見市出身でご先祖様に関わる人かもしれないけれど、共通の偉人から感化される「何か」があったわけだ。

競馬でいうと、サンデーサイレンス産の馬。現代だとマヤノトップガン産の馬がスピードや体力があり強いと言われている。強者のDNAが引き継がれるわけだ。ただ、すべての馬が強いわけではない。表舞台に立てない馬もいるけど、強い馬の確率が高いと言われている。

でも、すべての馬が同じ「何か」を引き継いでいて、その「何か」が源となり、最強馬としての能力が花開くのだろうな。

そう考えると、ファミリーヒストリーも「生まれ変わり」を繰り返している、と言っても過言ではなくなる。ファミリーヒストリーが続いている限り、「何か」を醸成させることが生きる使命なのかもしれない。「すべての現象は心でできている」のであれば、尚のことだね。


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