■【より道‐62】戦乱の世に至るまでの日本史_建武新政の瓦解
鎌倉時代から室町時代までの歴史を学ぶと、時の権力者が人々の気持ちの移り変わりを汲み取るのことができなかったことが、ひとつの要因だったのではないかと思っています。よほど優れた聖人君子でなければ、専制政治というものは続かないのでしょう。
古代中国の伝説の聖天子・堯の逸話では、老百姓が「帝の力がなんであろう。居ても居なくてもおなじことさ」と楽しげに歌っているのを見て、堯は天下が平和に治まっている事を悟ったそうです。
専制政治においては、国民が君主を熱狂的に支持するのではなく、君