■【より道‐76】戦乱の世に至るまでの日本史_それがしは佐々木道誉なり
我が家には「尼子の落人」という言い伝えがありまして、ご隠居である父が半生かけて、ご先祖さまのファミリーヒストリーを研究してきました。
父がまとめた随筆『尼子の落人』や『新見太平記』には、我が家が守ってきた土地や氏は、平安末期に以仁王の挙兵で、武勇を轟かせた、長谷部信連からつながるものであるのにもかかわらず、血筋は尼子氏という言い伝えがあるというものでした。
尼子氏のご先祖さまを辿ってみると、源頼朝を支えた佐々木一族になります。そして、佐々木氏の系統で一番有名なのは、中世の