■【より道‐15】山室軍平
我々に命があるのには、松田伝蔵さんの生き方が関係していたが、もう一人、影響のあった方がいる。それは、日本人初の救世軍士官で、日本人初の日本軍国司令官になった山室軍平さんの存在だ。
はじめて松田伝蔵さんや山室軍平さんの話を聞いたとき、二人とも宗教家のため、正直胡散臭いと思ってしまった。「宗教」=「胡散臭い」と思ってしまうのは、自分のなかで何かの防衛本能が知らずに働いてしまっているのかもしれない。
しかし、明治から昭和までのあいだは、貧しい人や男女間の差別等も当たり前のように