修理の依頼を受けた!
30話目
どうも、あおです😄
今回は、シザーケースの修理を依頼されたお話をします。
娘が、職場の花屋さんの仲間からシザーケースを預かってきました。
ご自身の娘さんからプレゼントされたものらしいのですが、長年使っているうちに傷んでハサミが突き出でしまって危ないから捨てようかなと言う話になったらしい。
娘が「ウチの父ならたぶん直せるよ」と勝手に引き受けてきた。
なかなか楽しそうな案件を持ってきてくれたじゃないか。
美容師さんが使う様な軽いハサミじゃなくて、花屋さんが使うものだからゴツくて重い。
おそらく、糸が切れて開いてしまったんだろうから、貼り合わせて縫い直せばいけるな。
と予想してたけど…
あ…。
糸は切れずに革を突き破ってるのね。
てゆーか、表面パリパリ割れてるじゃない…
思ったよりも劣化してる。
ここは凄いな。
革より糸の方が強いのね。
革が手でちぎれる(笑)
ただの飾りだから取っちゃうか。
なかなかの劣化具合い。
糸もほとんど縫い直しだな。
このガサガサ具合いを修復するのはもう無理!
捨てる気になるのもわかるわ。
直っても直らなくてもいいということなので、
ウチにある端材だけを使って、とりあえず作業開始。
プランは…
表面はどうにもなりそうもないから、上から新たに革を貼り付ける。
飾りはどうせ邪魔になるだけだから撤去。
ちぎれた糸は縫い直す。
破けた箇所はとりあえず接着して、分厚い革で覆ってハサミが突き出ないようにしながら、ちょっとしたアクセントに。
最後にオイル塗って仕上げ。
そんなこんなで完成したのがこちら。
はい、どーん!
ガサガサは修復出来そうもないので、薄くて軽い豚の床革を貼り付けて縫い付け。
飾りも撤去。
その代わり、補強用に厚みのある革をアクセントとして。(端材として残っていた形のまま使用)
開いた部分は、針穴がズレないように接着し直して縫い直し。
コバもヤスリがけしてトコノール処理。
最後にラナパー塗り込んで完成!
これでまたしばらく使えるんじゃないかな。
せっかくプレゼントでもらったものは、長く使いたいよね!
喜んでもらえるといいなぁ。
という訳で今回は、
物で溢れてる世の中だけど、直して使うという気持ちも大切よ。
というお話でした。
ではまた!
あおでした😄
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