答辞

 やわらかな陽射しが心地よく、春の訪れを感じる季節となりました。
このよき日に、私たち「ちゃらんぽらん隊」の為に盛大な卒業式を挙行して下さり、誠にありがとうございます。お忙しい中、MonsterZ MATEのお二人をはじめ、ナイトメアFMの皆様、そしてバルスの皆様にご協力を賜り、VTuberらしく卒業できることをちゃらんぽらん隊を代表し、厚く御礼申し上げます。

 思い返せば、沢山のことがありました。まずは僕らのことからお話ししようと思います。

 僕らの出会いはもちろん魔法学校でした。正直、僕ら5人がどうやって仲良くなったのか、あまり憶えていません。気が付くと一緒に授業を受けて、お昼ご飯を食べて、放課後はたまにカラオケにいってバカ騒ぎをして、寝ずにそのまま学校に行って一時間目は爆睡して、そんな日々の中、みんなで協力して作品づくりをしたりしていました。
 そんな中、5人で集まったある時に、「最近VTuberというものが流行っているらしい。」と知り、楽しいことが好きな僕らもそれをやっていこうと決めました。すぐに名前をどうするかという話になり、当時、お世話になっていた方に「僕ら5人の印象ってなんですか?」と聞いたところ、「お前らはちゃらんぽらんだ!」と言われ、あまりのピッタリさにその場で即決し、みんなで笑いあったことを憶えています。どんなユニット名だよ!とも思いましたが今ではこの名前には愛着しかありません。名付け親には本当に感謝しています。

 楽しい毎日を過ごしていた僕ら5人ですが、作品を作る上でぶつかることももちろんありました。考え方の違いや捉え方の違いを、時には押し付け、時には受け入れつつ、それでも相手のことがわからずに涙したり、言い合ったりして、正直、これでもう終わりなんじゃないかなと思うことが何回かありました。それでもこの5人は作品を作る時間が本当に楽しくて大好きで結局、仲直りをして、いつの間にか集まっていました。

 人の悪口を絶対に言わないあとり、一番の切れ者で頑張り屋の一角さん、ぼくらの「楽しい」を「面白い」にしてくれるえのき、技術力と料理の腕がすごいオリーブ隊長。こんな素晴らしいメンバーと過ごした、今日に至るまでの毎日が楽しすぎて、本当にあっという間の数年間でした。

 バーチャルはとても変な世界で、人間だったりそうじゃなかったり、様々な素敵な友人達との出会いがありました。その中でも特に思い出深いのはやはりMZMとの出会いです。
 まだ、今ほど比較的自由に動く3DのVTuberがいなかった時期のある日、あとりが「こんなVTuberいるよ」と言って教えてくれたのがMZMでした。今でこそ大好きなMZMですが、正直にお話しすると僕は初め、お二人に対し偏見の目を向けていました。メタな話にはなりますが、お二人の原点ともいえる「歌ってみた」の世界があまり得意ではなかったということもあり、オトナ達が遊び半分で楽しい世界をじわじわと壊していくんじゃないかと、お二人のことを何も知らないのに、何も知らないから、漠然とした不安を感じていたのです。しかし、MZMの動画や作品群を観ていくうちに、それが杞憂だと思い知りました。動画は死ぬほど面白いし、歌もラップも死ぬほどカッケーし、何より、作品に対する姿勢がとても真摯なものであったため、あっという間に僕の尊敬する存在になっていました。
 そしてある日、ちゃらんぽらん隊の歌動画にMZMからコメントが届いていて、「あぁ、多分俺はこの人達と出会う運命だったんだろうな」という不思議な縁を感じ、コーサカさんに連絡したのを今でも憶えています。
 そこからコーサカのアニキとはいつのまにか一緒にゲームしたり、MZMとはコラボ動画を出したりする仲になりました。僕らを見つけてくださって、こんなに良くしてくださって、本当にありがとうございます。僕らのオリジナル曲「魔法なんかじゃない」をお二人に良い曲だと言って頂けたことは僕の一生の宝です。死んでも忘れません。それに、今後も音楽を作って歌い続けていこうと思った理由の一つです。
 これは僕の勝手な目標ですが、いつかお二人とステージで共演できたら、その時はサインしてください。
 これからもお体にお気をつけて、ち〇ち〇ま〇ま〇言い続けてください。

 そして誰よりも感謝を伝えたいのは応援してくれている隊員のみなさんです。自分たちが楽しむために始めたはずなのにいつのまにか、どうやったら楽しんで貰えるだろうと考えていました。僕たちと出会ってくれて、僕たちの動画を面白いと言って見続けてくれて、時には意見もくれて、いろんな形で応援してくれて、感謝してもしきれません。たくさんの愛情をありがとうございました。
 ちゃらんぽらん隊はVTuberとしての活動を卒業しますが、僕らはこれからも生き続けていくので、どうか笑って見送ってほしいです。進む道はバラバラかもしれませんが、自分なりに選んだ道の先でまたいつか会えそうな、そんな気がしています。集合したらまた、おかしなことをしていたいです。だって僕らは「ちゃらんぽらん隊」だから。

 いつかまたどこかで笑ってお会いしましょう。またね!

卒業生代表 uma

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?