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EURO VOLLEY 2019 観戦記録2~開幕SRBvsGER

かくして始まったヨーロッパ選手権2019。
今回は4ヶ国での開催で、セルビアはプールB。
ベルギーのブリュッセルとアントワープで
予選を戦うことになっています。

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開催国ベルギーをはじめ
ドイツ、スペイン、スロバキア、オーストリア、
そしてセルビア。
こうやってみると、プールBには
強豪国がいないように感じますが、
そんなことはありません、前回の4強3チームが
ここに揃っているんです。

前回準優勝のドイツは、
逆転負けで敗れたセルビアの苦手とする相手。
セミファイナルで戦ったベルギーも
なんとかフルセットで勝ち切った相手で、
彼らのホームで戦うとなると、
完全不利な状況が想像できます。

とりあえず、ここで上位2チームに入れば、
組み分け上、次のラウンドで当たる
プールDのポーランドやロシアと
対戦する確率は低くなります。
決勝進出に向け、これが最初の目標でした。

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9月12日、1試合目は初っ端から
緊張高まるドイツ戦。
思い起こせば3年前のOQTでも負け、
前回のユーロでも負け、
重要な試合でことごとく
やられている印象があります。
正直、今回も…
でも、それでもいいのだ!
2位になれれば十分だから。
必要以上に期待を持つことをやめ、
ここは現実的に考えて、見守ることにしました。

スタメンはいつもの主力メンバー
コバチェビッチ、ヨボビッチ、
アタナシエビッチ、マイストロビッチ
マルコポドラスチャニン、リシナツ…
と思ったら、大会前のスロベニアとの親善試合同様、
アウトサイドにはイボビッチではなく
ペトリッチを起用してきました。
なるほど、コバチさんが選んだのは
やはりペトリッチというわけか…
さすがペルージャ、ハルクバンク、ベルゴロドと
付き合いの長い2人。
ペトリッチに託す深い思いを感じるのでした。

アタナシエビッチのサービスエースで始まった試合は
プレッシャーから放たれたように
固さもなく順調に
セルビアバレーを展開していきます。
サーブで崩し、ブロックで仕留める。
仕留められなければ繋いで攻撃で返す。
予想外にドイツがおとなしくて
あのグロゼルも調子に乗れていなくて、
セルビアリードで進ませてくれます。
ドイツの事情は全く分かりませんが、
カリベルダがリベロ登録ということは
何か止むぬ止まれぬ事情があってのことでしょう…
これはチャンス!?

でも、2セットダウンからの逆転を
やられている前回があるだけに、
ジャーニ監督には油断ができません。
いつグロゼルが爆発するんだろ、
いつフロムが覚醒するんだろ、
いつカンパに翻弄させられるんだろ…

しかしながら、点差は開くばかり。
1セット目、2セット目大差で連取し、
3セット目も恐れていた反撃に遭うことなく
セルビアが連取。
終わってみれば3-0と
全く像していなかった快勝で
大会をスタートさせることができました。

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これは単にドイツの調子が悪かったからなのか、
それとも隙を与えなかったセルビアの賜物か。
少なくともセルビアには何か吹っ切れた
縛られない自由さを感じました。
とくにセッターのヨボビッチ。
トスだけじゃなくブロックにサーブにと
効果的だった彼のパフォーマンス。

何かが変わった…
彼らの動きには新しい風が
吹き始めたように感じました。

3へつづく…

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