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光のオーケストラ2023

FFXIVの楽曲を演奏するオーケストラコンサートとして、演奏者が光の戦士である光のオーケストラを聴きに行ってきた。
第一回目も行く予定であったが、外せぬ用事と重なり残念ながら叶わなかった。
今回は希望が繋がったのか行ける事になり、当日を迎えている。

聴いた感想を先に述べると、
演奏者達がやりたい曲をやったように感じた。
公式のオケコンは、どうしても人気のある曲、この曲をオーケストラで聴きたいよね?というのがメインになる。
対して、こちらは敢えてやらないであろう曲、その中でもこれは外せない。こう言うのをやりたいと言った選曲がなされていたと思う。
聴く側の光の戦士としても、思わずうなづきたくなる、そんな曲達であった。

予め、曲ごとに拍手をするのではなく、タイミングは指揮者次第にしてほしいとの旨。
これは曲数の多さゆえの物かと思っていたが、通して聴くとそれだけではない事に気づく。
曲のつながりが想像の上を越えてきたのだ。
団内にDJでもいるのか、曲ごとの繋ぎが見事である。

構成は紅蓮編、漆黒編、暁月編の3部。新生と蒼天は、第1回でやったからと言う事であろう。
では振り返っていきたい。
なお、開始前にプレコンサートをやっていたようだが、時間ギリギリに滑り込んだので、そこは割愛する。

第一部 紅蓮編

・我らが支配圏
帝国式の敬礼で固めながら、合唱団から強めの圧。
いきなり歌物で来る所が、かなりイケイケな雰囲気を感じた。

・紅蓮のプレリュード
てっきりプレリュードから来ると思っていたので、ヒカオケ側に先制パンチを食らったと言った感じ。
曲自体は短いが、そのまま次の曲へと繋がる

・衝撃~ラールガーズリーチ:昼~
紅蓮編をやってる時に、しこたま聞いた曲。
管、弦ともに相性がいい。紅蓮編は感じる雰囲気と違って、意外とオーケストラと合ってるのかもしれないと思わせてくれた。

・紅の夜明け~クガネ:昼~
見た目にも、雰囲気的にも、そして音楽的にも和の筈なんだが、
何でか上手くまとまっているオーケストラ編制。
ちょっと頭がバグる。公式オケコンだと和で固めてた気がする。
でも遜色ない、いい編曲。

・塩と苦難の歌~ギラバニア湖畔地帯:昼~
個人的にフィールド曲でNo.1な曲。
弦がとても綺麗。低音から高音まで、改めて聞くとこれもオケに合ってるんだなぁ。

・自由か死か~紅蓮決戦アラミゴ~
ギラバニア湖畔地帯とフレーズが同じのダンジョンBGM。
繋ぎ方は王道ながら、こういうのがイイんよ。
こちらは管楽器のパワーを存分に感じる。
スピード感もあって跳ねる曲調が心地よい。
イントロのバイオリンが地味に大変そうだな。

・銀鱗と鋼鉄
オメガと神龍のムービーで流れる曲。
同時に神龍戦前半を思い出す曲。心核許せねぇ曲。
中盤の管楽器がとても印象的。割と溜めてから放ってる気がした。
静と動が気持ちいい。

・龍の尾~神龍討滅戦~
そりゃ来るやろうと思ったら当然来た、神龍後半戦BGM。
コーラス隊も加わり、再び光のオーケストラ全体で襲い掛かってくる。
弦、管、打、声が容赦なく客席に音を浴びせる。
そして、高まる紅蓮のテーマ部分(極の尻尾辺り)。
拳に力が入るってもんよ。

・月下彼岸花~蛮神ツクヨミ討滅戦~
不穏な曲調から入ってくる。
原曲はかなりロックな曲調であるが、上手くオーケストラに混ぜ込んである。
ってか、コーラス隊が上手すぎんか。これは歌物だから主役になるとはいえ、ちょっと驚いた。

・心を持たぬ者~次元の狭間オメガ:アルファ編~
アルファ編零式でいう4層前半。イントロですべて持ってかれた。
オケで聴きたいですよね。やっぱこの曲は。
そもそも王道な編制で鳴ってる曲、やっぱ生で感じるのはイイ。
結構早い曲だと思うんだけど、これも見てると大変そうだなぁ。

・空より現れし者~次元の狭間オメガ:アルファ編~
アルファ編零式4層後半。ハローワールドを許すなのテーマ。
絶やった人なら、あまり聞きたくない曲かもしれない。
再びコーラス隊が参加して、紅蓮編の締めに圧力を掛けてくる。
こういうコーラスって普通に歌うより難しいと思うんだけど、
アマチュアではないのでは?
勿論、楽器隊も負けじと忙しく音を重ねてくる。
最早ぶつけ合いである。
バグは叩いて直せ。

・翼に夢を
それはズルい。ズルいんよ。
そりゃアルファ編をやりましたよ。越えてきたよ、この会場は。
アルファ君が見えた気がした。どこかに旅に出るあの姿が。
第一部いい締めでした。

休憩時間

・天晴大鯰音頭
20分の休憩の間に少人数で現れた法被軍団。
さっきの感動を返してくれ。めっちゃ笑ったわ。
と言うか休ませてほしいし、休んでくれ。
PLLみたいなことをするな

第二部 漆黒編

・驚嘆の真実
漆黒編のムービーでよく流れるあの曲。
木管が印象的。(多分木管)
紅蓮編は激しい曲が多めだった気がするので、落ち着いたスタート。
これからの漆黒の旅はどうなるのか。

・世界を照らす闇~クリスタリウム:昼~
オーケストラ編制王道な曲。個人的には街の曲として好きだったので、
漆黒編で放置するならクリスタリウムだった。
その時の事とか思い出したし、またのんびりと歩きたい。
緩やかながら、勢いを感じる演奏が素晴らしかった。

・始まりの湖~レイクランド:昼~
クリスタリウムから外へ。
テンポが高くなり、行進をするかの如く勢いがある。
音色が、音圧が心地よい。我々は漆黒編の音の旅に出たのだ。

・生きる理由
と思ったが一転、随分とのんびりした曲へ。
こうやって聞いてると、風邪引きそうなテンションの差があったんだな。
やるのかい、やらないのかい、どっちなんだいみたいな。

・シヴィライゼーションズ~ラケティカ大森林:昼~
LA HEE。
これ歌えたんやな。ただそれに驚いている。

・獣の腹~偽造天界グルグ火山~
この辺の選曲よ!いい曲なんだよね、オーケストラ的にも映えそうだし。
ただめっちゃむずそうだなと。華やかさが伝わる演奏でした。
目が痛くなったの思い出した。

・インサニティー~イノセンス討滅戦~
コーラス隊を従えて、イノセンス戦のゆったりながらも激しい曲。
管楽器の太さが威光を。ピアノや弦の繊細さが人ならざる物の存在を。
コーラスの厚みが啓示を。映像はないがあの姿が見える。

・冥き水底~テンペスト深部~
刻む時計の秒針。あれ何で慣らしてたんだろう。なんか短いの持ってるのは見えたんだけどなぁ。
インサニティーの激しさから一転。心地よい静の時間。
でも、その先に起こる未来が見えてしまっている。

・死の刻~終末幻想アーモロート~
低い弦から始まる終わりの時。テンペストが流れた時からわかってた流れながら、こういうのでいいんだよ。こういうのがいいんだよ(再)
緩やかながら左右に乱れぬ動きをする弦楽器は見ていて気持ちがイイ。

・貪欲
そして、やってくる。この曲順考えたやつよ。
終末の世界が眼下にあるじゃねぇか!!

・砕けぬ想い~ハーデス討滅戦~
ハーデス後半戦とでも言うべきか。オーケストラが存分に発揮できる曲。
コーラス隊も全力で再び会場に音をぶつけてくる。
演る側と聴く側のActive Time Maneuverよ。負けてられんよね。

・To the Edge
指揮者がいなくなって始まったんだが?(まぁ、そういうことだな?)
再びあの謎の時計音。原曲はかなりロック調だが、上手くオーケストラに落とし込んでいる。
例のシーンの再現。パーカッションがいい仕事してますねぇ。
途中で、シャキンシャキン音してて、見ると見たことねぇ楽器?が。
パパ!あれ欲しい!ってか何処で売ってんのよあれ!

・古の星空~エルピス:夜~
漆黒編では?!予想していなかった変化球。
ピアノが空間を支配した。指揮者がローブを羽織ったまま、ただ聴いてる姿が何とも言えず。ここまで計算されてさっきのシーンやっていたのか。
やられたね。

休憩時間
20分間の休憩をさせろ定期。
・目覚めの御使い~ティターニア討滅戦~
弦と管がそれぞれ1人ずつ。2名で奏でるティターニア。
物足りないと感じることもなく、それで成り立たせてるのは凄いなぁ。

第三部 暁月編

・暁月のプレリュード
親の声とまではいわないが、めっちゃ聞いてるであろうあの曲。
やるんだこの曲と言う意外さがあった。

・知恵の水瓶~オールド・シャーレアン:昼~
落ち着いた街の曲からスタート。漆黒編の時とも違う緩やかさが心地よい。
漆黒の最後で消耗してた感はある。ありがたい

・迷宮~ラヴィリンソス:昼~
暁月編は結構特殊な曲調と言うか、飛び道具が多い印象なので、
オーケストラ向けにするのは大変そうだなと。
牧歌的でありながら、ちゃんとオーケストラとして鳴ってたのは凄い。

・ゾットの塔~暁月~
こちらはFF14になってオーケストラっぽくなった。
4も知ってるし、色々とちゃんと鳴ってると言う感想だった。

・終の戦
暁月編ボスBGM。
ボスBGMらしく、非常に勢いのある曲。
コーラスも加わり、分厚い音色で会場を染め上げていた。

・帰らん、地平の彼方へ
ガレマールラジオで流れたアレ。ラジオっぽい感じを出すための演出がカズー(かな?)でされてたのは、ちょっとニヤる。

・小さな命
暁月編、ムービーでよく流れてた気もする曲。
ガレマール歌謡からこれは、テンションで風邪ひくかと思った。危ない

・絶望の果て
選曲よ。やりたいことやってんなぁと思わせてくれた曲。
失礼千万で言ってしまうと、決して人気のある曲ではないはずだ。
公式オケコンで選ばれることは無いだろう。
だからなのかもしれないが、それをやるという団の方向性がよく見えた曲。

・空が燃える日~終末樹海ヴァナスパティ~
とんでもなくオーケストラらしくない原曲。民族的な要素が強いのにもかかわらず、演奏を聞いてみるとそうでもない気がした。
振り返ると、光のオーケストラと言う団に最も引き込まれた曲かもしれない。

・古の空~エルピス:昼~
不穏な空気から一変し、開放されたような感覚。
ホッとしたからか、ここで気づく。
拍手する時間無くね?

・星の海~星海潜航アイティオン星晶鏡~
暁月編の個人的名曲、弦、管、打がそれぞれぶつかり合う序盤、
緩やかに舞う中盤、流れて勢いを溜めて戻る終盤。
オーケストラを十分に堪能できる演奏だった。
好みなのは終盤あたりが、バロン城っぽい印象あるからかもしれない。

・Your Answer~ハイデリン討滅戦~
星の海がこちらから聴きに向かっていく演奏なら、
これは演奏側から向かってくる演奏。
どことなく、ハイデリンの声が聞こえてきそうであった。
何なら脳内でセリフは流れてた。

・Answers
バハで流れるやつ。と言うか、バハの印象が強すぎて、
演奏やコーラスが凄かった気がするんだけど、脳内がバハで埋まってた。

・デュナミスの欠片
その時、間違いなく会場にエルピスが咲き誇っていた。

・先ゆく星々~最終幻想レムナント~
先程が白い景色が見えてたなら、この時は黄金色の絨毯が広がっていた。
あそこの印象強いんだよなぁ。
Close in the Distanceではなく、こちらをやってくれたのがニクイ。

・終焉の戦い
やらねぇわけにはいかねぇよなぁ!!と言う勢いで始まり、
待ってたぜこの時をよぉ!!となった瞬間であった。
演奏終盤、物語の終わりに相応しい演奏。最高だった。

・想いが動かす力
セリフと共に始まり、掻き鳴らされるギター。
そこから合わさるオーケストラ。
今回だけでない、前回の分も含めた光のオーケストラが示す旅の終わりを感じた演奏でした。

イイから拍手をさせろ。
第3部はここまでぶっ通しでした。

アンコール
・小さな一歩~嘆きの海~
やり切ったクールダウンな演奏。まだ終わらないが、少し休んでもいい。
ここからはのんびりと。

・街のテーマ~暁月~
確かに暁月編で月の曲あまりやってなかった気もした。実に映えるいい選曲であるが、これでは締まらない気も??

・ハピネスキャロット~楽園都市スマイルトン~
これやりたかったからやな?!なるほどな?!
最後に楽しもうじゃないのさ。ええやんええやん。

・星と命を巡る物語
ファンキーに終わりを迎えるのかと思ってたが、流石に真面目に締まったw
FFって感じするし、FF14って感じやね。

おしまい

そんな感じでした。一言メモっぽいまとめかたになりましたが、
印象の強い所を真面目に書いてたら、一生終わらん気もしたので。
全体の感想は最初に書いていた通りで、本当に団としてやりたいことをやりたいようにやったという印象です。
公式のプロ達の演奏とは違う、光のオーケストラの強みだと思います。

さて、第3回はあるのかね。有ったらいいね。




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