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とにかく集めて調べる

さあ見てください、私が私財を投げうって蒐集したボトルシップの数々を。完全に取り憑かれています。

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ガラスのボトルシップに関する文献は多くありません。いえ、皆無と言ってしまいましょう。歴史が浅く、また商業的な品物であるため、骨董店や美術館の注目度もいまひとつです。だから私が先駆けになろうとするわけですが、参考資料がないというのはもう大変です。いつどこで誰がどのようなボトルシップを作ったのか何の予備知識もないまま、私は手当たり次第に現物のコレクションを始めました。

ネットオークションで買い、ガレージセールで買い、通りがかったチャリティーショップは必ずチェック。嘘みたいな話、垣根の裏から拾ったこともありました。次第に、私の活動を知った方が寄贈してくださることも増えました。オークションサイトの写真も片端から調べました。珍しい形だったり、見たい細部が画像から判別できないようなときは、結局購入してしまうことも多かったです。

集めたデータは、逐一記録をとって分析しました。記録用紙を作って、我ながら引くほどマニアック。

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はじめは手あたり次第だったのが、メーカーの名前や特徴が少しずつわかるようになりました。作った経験のある人、小売りをしていた人に出会って直に話を聞くことができたり、そこから紹介をうけてさらに別の人にインタビューができたりして、調査は加速度的に進みました。

「私も欲しい、オススメを教えて」「うちにあるボトルシップの鑑定はできますか」「作り方を教えて」「歴史の話はどうなった」

話したいことが山のようです。ひとつずつ進めていきましょう。

蘊蓄を抜きにしても、見ているだけで美しいのがボトルシップの良いところです。小人になって、この船に乗るところを想像してください。

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出航しますよ。行き先は1920年、第一次世界大戦後のイギリス、サンダーランドです。

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