見出し画像

自分の感想と他人の感想

アガサ・クリスティの『春にして君を離れ』を読んだんですよ。
Amazonのリンク貼っておきますね。

ここで『春にして君を離れ』の詳しい感想を書くつもりはないので簡単に言うと、めちゃめちゃ怖い作品でした。
興味があったら読んでみてください。

ちょっと前まで、わたしは自分で感想書くのも言うのも苦手だし、他人の感想もあんまり見聞きしたくないと思ってたんですよね。
特に映画館で映画見た後に他の人の熱のこもった早口感想が聞こえてくるのがめ~~~っちゃめちゃ苦手で、たぶんそれのせいで他人の感想全般が好きではないと思っていました。
あと他の人の意見に歪められていない自分の原初の感想を大事にしたかった。

はずなんですけど!
『春にして君を離れ』読了後、めちゃめちゃ他の人の感想を探してしまった。
他の人の感想探して読んで、一人でそうだよね~怖いよね~って言ったり、その感想が出てくるほうが怖いよ~とか言って、他人の感想も込みで楽しんでいました。

あれ?もしかして他人の感想好きなのでは?

思い返してみると、信頼できるオタクが言葉を尽くして語る感想とかは好きだし、解釈不一致でもそういう見方ができるのか~って感心することもある。
信頼できるオタクが何かに狂ってる様を見て、作品を見始めるということもままある。
しかし今回の場合は、信頼できるオタクのみならず、不特定多数の感想を求めていたし、それも楽しめていた。
じゃあなんで今まで他人の感想苦手だと思ってたんだ?
映画館で上映後に聞かされる感想と何が違うんだ?

・受動と能動
・オタクとしての信頼度

このへんが問題っぽそう。
受動的でオタクとして信頼しているわけではない人から聞かされる感想が苦手なのかも。
今回の場合は、能動的に感想を探しに行っていたからたぶんオタクとして信頼してるわけでもない人の感想で、ついでに解釈不一致でも見れたのかも。
受動的でオタクとして信頼しているわけではない人の感想以外だったらむしろ他人の感想好きかも。

わたしがそう思うということは、世の中にはもっとたくさんの他人の感想が好きな人、求めている人がいるということですよね。
え、じゃあ他人の感想を求める者同士が互いに感想を書いてweb上で発表すればwin-winじゃないか?
wwwww(world wide win-win web)じゃないか?

あと過去に自分が書いた感想って基本的に解釈が一致してるので読んでて面白いし共感できるのでめちゃめちゃいいんですよね。
過去ツイとかもそう。過去の自分が思っていることはたいてい現在の自分も思っていることなのでめちゃくちゃ共感できる。
創作とかもそう。過去の自分が書いたものとか作ったものとか読むのまあまあ恥ずかしいけど、でもわりと面白い。
多少表現が稚拙でも、自給自足であっても、自分の好きな文章・自分の好きな解釈が世の中に一つでも多くあるっていいことなのかもしれない。

自分が人の感想興味ないし感想書くの苦手だからっつってあまり感想を出力してこないできたけど、もっと感想書いたほうがいいです。
これからはできる限り感想書こうと思います。
みんなも書いてください。
頼むぜ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?