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ココ会長の「世界一」の片鱗を感じた話

先日YouTubeで行ったライブ配信で、桐生ココ会長のスーパーチャットランキング世界一の片鱗を感じた話を書き記していきます。

有難いことに1つ前にUPした動画が、過去最高記録の高評価数5500、コメント数550を達成しました。

これを受けて、いただいたコメントに返信をしていく配信を行いました。


平日の17:00~という微妙な時間に配信したにも関わらず、同時接続者数1400人という多くの方々に配信に来ていただけました。(私の同接の過去最高記録です)


動画や配信でいただいたコメントの大半は、

「マイナスな出来事で荒んだ心が、千莉さんのおかげで楽になりました」

とのものでした。


私が動画をUPした目的は、「SNSに溢れるマイナスなニュースで悲しんでいるココ会長ファンの方々の心を少しでもやわらげるため」です。

今回の動画は炎上するのではないかと冷や汗を流していましたが、頑張って動画を作ってよかったと心が軽くなりました。温かいコメントをいただいた方々には感謝しかありません。


動画を上げるまでの裏話

時事ネタを扱う際は、スピードが命です。マイナスな報道が溢れる中でこそ、前向きになれる情報を発信する必要がありました。

今回の動画はスピードに加えて、情報の正確性と炎上を抑えるギリギリのラインの見極めが求められます。

ナショナリズムに関わる繊細な話題でしたので、理論が破綻していれば火に油を注ぐ結果になってしまうでしょう。私が動画で取り扱うリスクが非常に高く、中国に在住経験のあるサロンメンバーさんにも「危ないからやめたほうが良い」と止められたほどです。


しかし、

「これまでお世話になったココ会長へ、今恩を返さなくていつ返すんだ?」

との思いが私を突き動かしました。

ほぼ丸2日、他の仕事を全てストップし、机に噛り付いて動画を作る生活が続きます。長時間同じ姿勢を維持していたせいか、首筋に痛みが生じるようになりました。

1週間経ってもまだ完全に痛みが引きませんが、私の首と引き換えに少しでもココ会長のお役に立てたならば本望です。



世界一のスパチャの片鱗

今回の配信では、VTuberを始めて1年半。初めて見る量スーパーチャットをいただくことができました。

ココ会長が休止されている今、「スパチャを投げる相手がいない!!」と行き場を失った世界一のスパチャの一端が私の配信に流れ込んできたのでしょう。


トップ層の企業系VTuberでしか見たことがないほどのスーパーチャット量で、私の実力では全てのコメントを捌ききれません。結果、後半はずっとスーパーチャットを読み上げる配信となりました。


物理的に読み切れない量のスパチャの捌き方ですが、企業VTuberでは主に以下の2つの方法がとられています。

1.別の配信や配信の最後にまとめて

2.配信終了後、画像でお名前を記入


今回の配信では、「慣れないスパチャの量に押しつぶされる個人勢VTuber」という形で楽しんでいただけた部分もありましたが、毎回それではただのグダグダ配信になってしまいます。

VTuberとして今後に向けて、何かしらの対策を取らなければなりません。


スーパーチャットをどうコンテンツ化するか

私は前々から、「スーパーチャットをマイナスイメージにしたくない」という気持ちがありました。

スーパーチャットを読み上げる時間で話が途切れてしまう。だからスパチャを送りにくい。また、読み上げは後にしようという風潮です。


私が実現したいのは、「スーパーチャットを送ることで配信が面白くなる」というものです。

これは、「スパチャを送った人のおかげで他の視聴者全員も得をするシステム」を構築できれば解決するでしょう。


そのために私がこれまでに取っていた方式は、「スーパーチャットでいただいた金額分の商品をすぐに即答する」というものです。

100円のスーパーチャットの場合は、「缶コーヒー!」という具合ですね。

これには若干の大喜利要素も含まれますので、面白い商品名を上げられれば笑いにも繋がります。逆に思いつかずに苦しんでる様でもコミカルな滑稽さが生まれました。


発展形として、「いただいた金額分で買える便利なグッズ紹介」にもチャレンジしたことがあります。


しかし、これらは、「スパチャの量が増えると対応できない」という問題点を抱えています。

滅多にスパチャが送られない個人勢ならではの戦略ですね。


今回の配信では、膨大なスパチャの嵐でこれらの策は使えませんでした。

では、どうすれば「スパチャを送った人のおかげで他の視聴者全員も得をするシステム」は実現できるのでしょうか。


スーパーチャットをコンテンツ化する方法4選

今回私は、スパチャをコンテンツ化する方法を4つ選出しましたので、他のVTuberさんの参考になれば幸いです。


1.スパチャの内容にちなんだ㊙トークを話す

私が今回どさくさで思いついた方法が、スパチャの内容にちなんだトークを披露するというものです。

私の場合は「スーパーチャット」にちなんで、「寄付により人間の幸福度が高まる話」を披露しました。

また、「クソザコTシャツ(ココ会長のグッズ)を着て営業マンに応対した話」もエピソードトークとして話しましたね。


実際に知識が増える話や、滅多にしない千莉のエピソードトークを話すことにより、スーパーチャットを送った方の行動が、その配信にとってプラス方向に作用したはずです。


トークの内容は、スーパーチャットを送ったからこそ聞ける特別感のある話が理想です。

ただし、1回のスパチャごとに話しているとあっという間にネタが切れてしまいますので、多くスーパーチャットが集まった日限定にしてもいいのかもしれません。


このように、スパチャの内容にちなんだ㊙トーク」はスーパーチャットのコンテンツ化の一例になるのではないでしょうか。


2.オリジナルフレーズを用意しておく

スパチャに対してのオリジナルフレーズを予め用意しておくのはかなり有効な策となるでしょう。

ただのありがとうではなく、面白さや可愛いらしさを持ったオリジナルフレーズが理想ですね。

例えば、あるサキュバスの女性VTuberさんは、スパチャを貰うたびに「〇〇さん、ありがとう。いっ~ぱい出ちゃったね♡」とセクシーなワードと共に感謝を述べています。

彼女はセクシーなASMR配信で人気を博していますので、「スパチャが送られるたびに彼女の艶めかしい声が聞ける」という点で他の視聴者もスパチャの恩恵が受けられるのです。


この戦略はお笑い芸人のような一発ギャグを持っているVTuberさんとも相性がいいと思われます。


3.短い動画を用意しておく

とはいえ、なかなか価値を生むオリジナルフレーズを作るのは難しいですよね。そのような方は、あらかじめ返信用の短いムービーを用意しておいて、スパチャのタイミングで流すのが効果的でしょう。


Twitchではドネーション(投げ銭)が送られるたびにストリーマーの設定した面白クリップ(短い動画)が流れる機能が存在します。多くのプロストリーマー達はこの機能を利用しドネーションをコンテンツ化しています。

VTuberでは、にじさんじの鷹宮リオンさんは「納税感謝」と画面に文字を流していたこともありました。


ムービーは毎回同じではなく、スーパーチャットの色に応じて複数用意しておくのが理想です。

これによりスペシャル感を演出できれば、「滅多に見られないムービー」という希少性がつき、価値が高まっていくでしょう。


4.面白いスパチャ読み上げ動画を作る

最後は「面白いスパチャ読み上げ動画を作る」です。

これは手間はかかりますが、面白さはピカイチでしょう。


きっかけは配信中の視聴者さんの提案でした。

「千莉さん腕ぐちゃぐちゃ体操スパチャ読み上げ動画作ってください!」

一見するとボケに聞こえるかもしれませんが、「これは革命的な案だ!」と私は目を見開きました。


「腕ぐちゃぐちゃ」というのは私のトラッキング精度がガバガバで腕の関節がよく外れることを表しています。

「千莉さん腕ぐちゃぐちゃラジオ体操してください!」

と桐生ココ会長が直々に作ってくれたネタですね。会長は私の動画をあさココでも取り上げて宣伝してくれました。


「スパチャ読み上げ配信では再生数が取れない」は皆の共通心理だと思います。

しかし、独自のコンテンツと組み合わせて面白い読み上げを実現できれば、「スーパーチャットの読み上げ」はチャンネルの主要コンテンツにもなり得るのです。



スーパーチャットでVTuberがどれだけ助かっているか

スーパーチャットによる金銭的な支援により、VTuberは活動に専念できる環境を手に入れることができます。

特に個人勢では、VTuberとしての収入のみでやりくりできている人はほんの一握りに過ぎません。私を含め、大半の個人VTuberは会社に勤めるかたわらに活動したり、VTuberの他に動画編集、イラスト制作などの副業で生計を立てています。


皆VTuber活動に専念したいのが本心ですが、それだけでは生活していけない現実があるのです。


そんな中、スーパーチャットやメンバーシップなどで支援を受けることで、VTuberとしての活動割合を増加させられます。

実際に、私は今回スーパーチャットで支援を受けたことにより、VTuberとは関係のない複数の仕事をストップさせました。その分の時間をVTuber活動に投入し、毎日noteでの記事投稿を始めます。

noteで反響が良かった記事や上手くまとめられた記事をYouTubeでコンテンツ化していく流れですね。

これにより、ネタが溜まる速度が増加し、YouTubeの更新頻度を上げられるようになるでしょう。


また、ここ数カ月は忙しすぎてTwitterを一切見られていませんでしたが、VTuber活動の一環としてTwitterも活用していこうと考えています。


もちろん、VTuberがスーパーチャットから得られるものは時間だけではありません。モデルをアップデートしたり、機材を整備し配信環境が整えられることで、より配信や動画のクオリティアップに繋がります。


このように、配信がメインで広告収益が少ない大半のVTuberは、ファンからの支援を受けることで活動を続けられているのです。

では、支援を受けたVTuberはどのようにして感謝を伝えればいいのでしょうか。


行動と結果を示す

「花を添えて言え!」

これは、伝説のアメリカの経営アドバイザー、エルマーホイラーが教える顧客の心を掴む心理テクニックです。

意味は、「あなたの言うことに証拠を添えろ」となります。

「お誕生日おめでとう」と言う場合でも花を添えて言うことで、あなたの気持ちがより相手に通じるでしょう。


つまり、感謝の言葉に加えて、支援を受けた後の行動が大切となるのです。

スーパーチャットは活動への支援金です。支援は「意味」を持たせなければ支援者を失望させてしまいます。これは行動経済学者ダン・アリエリー教授が明らかにした「人間は意味のない行動を嫌う性質を持つ」ことからも明らかでしょう。

支援を送っていただいた方々の気持ちを考えると、いただいたお金に意味を与えるために、行動量と結果を見せるべきでしょう。


「がんばっている人に支援を送りたい」のは誰もが感じる感情です。

スーパーチャットの金額で世界一に輝いた桐生ココ会長は、大きな支援を受けた分、誰よりも精力的に配信を行っていました。


支援の感謝を伝えたいならば、感謝の言葉に加えて行動で示す。それだけでなく、行動に結果が付随するとより望ましいですね。

VTuberにおける結果とはやはり「再生数」や「登録者数」でしょう。


「ココ会長のように、ストイックに行動し、結果を残し続ける。」

ココ会長が人を惹きつける理由は他にも様々ありますが、私たちがまず真似すべきは会長のストイックな姿勢なのでしょう。


2020/10/9 バーチャルエコノミスト千莉

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