迷路

子どもって迷路好きですね
何がそんなに楽しいのか
嬉々としてやってます

易しいのだと、ものの十数秒でやってしまう
「もっとムズカしいのがいい」
とすぐに調子に乗ってくる

ホントに難しいのを出すと
途中で心が折れ、放り出してしまう

つくづく勝手な生き物です


さて、ことばの教室では
よく子どもに迷路を出します

「ほぅ、楽な商売やねェ」
と、なると思うのですが
迷路をやる意義がちゃんとあるんです


ここからはアカデミックな内容です
姑息な笑いはありません

迷路をクリアするには
眼は進行方向の先を見据え
行き止まりを避けて通るよう
正しい道筋を見続ける力が求められます

1つのものを持続的に眼で追う動き
これを「追従性運動」と呼びます

「追従性運動」は学習に役立ちます
文章を読むとき
今読んでいるところの少し先を
常に眼で捉える力につながります

つまり、迷路で養った眼の動き
「追従性運動」
が文字を読むための基礎体力となるわけです


・・・アラ、勉強になりましたネ
迷路を単なる暇つぶしの道具と思われていた方

明日からは迷路をもっと
敬ってください
慕ってください  
尊重してください

「わたしも迷路しよっと♪」
と、思われた方

大変心の清い方です
謹んでお慶び申し上げます


中年以上の人が迷路をやる意義は

・・・「リハビリ」です

現実、子どもより集中もちません
やらないよりは良いと思います


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