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コロナパンデミックは本当か?⑯

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本書はドイツでのコロナパンデミックの現状を伝えています。マスクが義務に、死者(?)が日本と比較にならない程多いと言われていますが、実は日本とあまり違いがありません。ほとんどの死者数はコロナで亡くなった方ではないのです。

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■コロナウイルスに対する免疫は何に依存しているのか?

コロナウイルスは特定の分子(リセプター)を認知するタンパク質の突起(いわゆるスパイク)によって人体の細胞と結合します。

ドアのノブに例えると、ウイルスはノブを掴んでドアを開く。増殖したウイルスは周りの細胞に感染せいて拡散されます。

コロナウイルスに対する免疫は2つの柱があります。

抗体と私たちの免疫システムのための細胞(ヘルパーT細胞とキラーT細胞)です。

ある新しいウイルスが私たちの体内に入り込んだとして、それが病気を引き起こした場合、免疫システムは抗体を作り出します。病気が重い場合は多くの抗体が作られ、病気が軽い場合は抗体は少しか、あるいはほとんど作られません。

個々の抗体は沢山あるウイルスの居場所を特定します。注意するべき点は、ウイルスの《手(スパイク)》と結合する抗体のみが防護の働きをする点です。これが、ウイルスがドアのノブを掴むことを阻む働きをするのです。

以下の重要な3つのことがあります。

①仮に検査の結果、SARS-CoV-2に対する抗体が発見されなかったとしても、必ずしも感染していないことを意味はしません。症状が重い場合には大量の抗体が作られることが多いですが、症状が軽い場合は抗体の数は少なく、無症状感染者の多くは抗体が全く作られないでしょう。

②沢山の抗体が検出されたとしても、免疫が出来上がっていることを意味しません。現在の抗体検査ではウイルスの《手》に結合する感染阻止抗体を選択して検出することはできません。それ以外の抗体も同時に出現するからです。検査を行うことによって、ある個人の《免疫状態》について信頼できる情報が得られるわけではありませんし、基本的に役に立ちません。

③《感染阻止》抗体とウイルスが遭遇した結果は、《黒か白か》ではなく、《今か今でなかったか》というものでもありません。数が重要なのです。

感染阻止抗体による防衛線は小さな攻撃跳ね除けるかもしれません…。

例えば、誰かが離れた所で咳をした場合です。その人が近づいてきたときは攻撃的になり、ウイルスは障壁を乗り越えて細胞に入り込みます。間近にいる人が咳をすると戦いは一方的になり、ウイルスの勝利に終わります。

仮にワクチン接種が感染阻止抗体を作り出したという意味で《成功》したとしても、それは免疫の獲得を保証するものではありません。残念ながら抗体生産は数か月後には自然に弱まっていきます。上手くいって感染防御機能を獲得できても短命に終わってしまうのです。



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■ある個人の「免疫状態」記録という考え方は科学的に根拠薄弱だ

ウイルスが細胞に入り込んだ後、SARS-CoV-2に近い親類をマウスに使った実験で次のことがわかりました。

免疫システムの第2の免疫システムであるリンパ球が登場します。ヘルパーT細胞が突然動き出し、パートナーのキラーT細胞を活性化させます。これによってウイルスを閉じ込めて殺す細胞が見出されます。ウイルスの生産工場が破壊され、火は消され、咳と熱がおさまることになるのです。

どの細胞を攻撃すればいいのか、キラーT細胞はどうやってそれを見分けることができるのか?

感染した細胞をウイルスの部品を生産して組み立てる一つの工場だと想像してみてください。ウイルスに組み込まれたなった部品はゴミとなり、細部が上手に排除します。それらを運んでドアの外に排出するのです。

パトロール中のキラーT細胞がそのゴミを見つけ、殺すために運びます。

私たちの免疫システムの中にある、この第2の免疫システムについて語られることは稀です。ですがこれは重要なことで、第1の免疫システムの頼りない防御ラインとしての抗体よりも重要なのです。

最重要なのは、色々異なったコロナウイルスから出されたゴミには類似点があるということです。1つのウイルスのゴミを認識したキラーT細胞は、他のウイルスの少なくともいくつかのゴミを認識することが期待されている点です。

(続く)



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日本の医師たちの対談を取り上げた記事も参考にどうぞ(*^-^*)



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PCR検査に関して詳しく知りたい方はこの本がお勧めです(*^-^*)


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気軽に笑って学べるマンガはこちら。かなりおすすめです(*^-^*)








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