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和の心コズミックスピリット⑭

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■『ひ』こそが私たちの本質である

これらはもともとは『ひ』を付加した敬称であった言葉が古代に一般化されたものと思われます。これらの語の存在は、古代日本人のもっていた、アニミズム的人間観の実在を示すものかもしれません。

古代の時代、日本人にとって万物は『ひ』が宿るべき存在でした。当然、人間もそうでした。人間という存在も家や集落と同じように『ひ』なる力が宿るべきものであり、『子』や『女』は、単にどんな人間かを示し、『ひ子』や『ひ女』は、神聖なる力が宿っていることに意識をおいた神聖語であったと考えられます。

日本語を同一ルーツをもつと考えられているアイヌ語にも、様々な存在に対して、単に存在を示す名詞と神としての名詞の二つがありますが、これととてもよく似ています。アイヌ語においても、神を意味する語を含ませることで神聖なる存在性を表します。

この神聖なる靈の宿る存在としての『人』という人間観は、まさにアニミズムの人間観です。私たち一人一人には『ひ』が宿り、『ひ』こそが私たちの本質であるという人間観は、家や集落などの万物に『ひ』が宿るとする世界観の一端と言えます。


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■朝日を浴びる『ひ』を感じる習慣の尊さ

円形集落の中央に『ひ』が宿り、各住居の中央にも『ひ』が宿る構造からもわかるように、私たちの祖先は個々の存在はそれを含む全体の存在と同型の型霊(形に霊性が宿るという認識)を内在させるものという世界観をもっていました。

また、その型霊を内在させる時、健全な活動が促されるという考え方をもっていたと思われます。自然界と同型の型の下に生活しようとした彼らは、人間一人一人をも同じ世界観の下に観ていたのではないでしょうか。

日本人は古来、東から昇る太陽に頭をたれ、手を合わせてきました。まだ明るくなりきらない朝の空気の中で、昇っていくお日さまに手を合わせると、お日さまの光が体に染みわたり、身のけがれ、心のけがれがさっぱりと祓われてゆくのを感じます。

一緒に光を浴びている樹木も全身に光の精を宿し、同じすがすがしさを味わっているように思われてきます。このすがすがしさこそが『ひ』なるものの存在の尊さを気付かせ、自身にそれが宿されてゆく感覚を気付かせたのかもしれません。


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■人間という存在の本質は靈の宿る軸である

『ひ』なるものがもたらす、このすがすがさはわずかな穢れであってもそれをなくしてさっぱりしたいという心理をもたらします。古代日本文化が一方で祓い清めに徹しているのも、原点はこの『ひ』に向き合う心にあるのではないかと思われてきます。

穢れなきすがすがしき心身となる時、私たちの心は健康に、人と人との関係も自ずと良好になります。ただすがすがしき心身でありさえすれば、私たちは気持ちよく幸せに生きることができる存在であるという人間観が、日本文化の底には流れているように思われます。

ここには日という存在がすべてをあるべきように導いてくれるという潜在的世界観がありはしないでしょうか。

西洋では神と言えば創造神を意味しましたが、日本では基本的には祖先神、すなわち過去に実在した人間の御魂を意味しました(ただし、古事記の天之御中主神のように、創造神をも同じ神という言葉で表します)。

神社で祀られている神さまも基本的には後者です。そしてそれらを柱と呼ぶのは、人間という存在の本質は、靈の宿る軸であるという太古の認識の継承であると思われます。

この認識は『ひこ』や『ひめ』という言葉が示すように、生きた人間においても同様であったと思われます。そして『ひ』の宿る軸をいかにそのままに発現させられるかという観点が、日本の後の芸道の文化の根底にも流れ続けてゆく日本人の潜在的人間観であるように思われるのです。

(続く)


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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)


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これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。


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