旧約聖書 新改訳2017⑥
創世記1章⑥
Ⅺ
世界は全て共通の言葉が使われていました。
人々が東へ移動したとき、彼らは平地であるシンアルの地を見つけて、そこに住みました。
彼らはこう言いました
「れんがを作ってよく焼こう。」
彼らは石の代わりにれんがを、漆喰の代わりに※1瀝青（れきせい）を用いました。
彼らは言いました。
「さあ、われわれは自分たちのために、町と頂が天に届く塔を建てて、名をあげよう。われわれが地の全面に散らされるといけないから。」
そのとき主は、人間が建てた町と塔を見るために地上へ降りて来ました。
主は言いました。
「見よ。彼らは一つの民で、みな同じ話しことばを持っている。このようなことをし始めたのなら、今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない。
さあ、降りて行って、そこで彼らのことばを混乱させ、互いの話しことばが通じないようにしよう。」
主が彼らをそこから世界全面に散らしたので、彼らはその町を建てるのを辞めざるを得ませんでした。
それゆえ、その町の名はバベル呼ばれました。そこで主が全世界の話しことばを混乱させ、そこから主が人々を世界中に散らしました。
ここからはセムの歴史です。
セムは百歳の時、アルパクシャデを設けました。それは大洪水の2年度のことでした。
セムはアルパクシャデを設けてから五百年生き、多くの息子と娘を設けました。
アルパクシャデは35歳の時にシェラフを設けました。それから四百三年生き、多くの息子と娘を設けました。
シェラフは三十歳の時にエベルを設けました。
それから四百三年生き、多くの息子と娘を設けました。
エベルは三十四歳の時にペレグを設けました。
それから四百三十年生き、多くの息子と娘を設けました。
ペレグは三十歳の時にレウを設けました。
それから二百九年生き、多くの息子と娘を設けました。
レウは三十二歳の時にセルグを設けました。
それから二百七年生き、多くの息子と娘を設けました。
セルグは三十歳の時にナホルを設けました。
それから二百年生き、多くの息子と娘を設けました。
ナホルは二十九歳の時にテラを設けました。
それから百十九年生き、多くの息子と娘を設けました。
テラは七十歳の時にアブラムとハランを設けました。
ここからはテラの歴史です。
テラはアブラム、ナホル、ハランを設け、ハランはロトを設けました。
ハランは父テラに先立ち、親族の地のカルデアのウルで亡くなりました。
アブラムとナホルは妻を迎えました。
アブラムの妻の名はサライといいました。
ナホルの妻の名はミルカといい、ハランの娘でした。
ハランはミルカの父、またイスカの父でもありました。
サライは子を産むことができませんでした。
テラは息子のアブラムと、ハランの子の孫であるロトと、アブラムの妻のサライを伴ってカナンの地に行くために、一緒にカルデア人のウルを出発しました。
ハランまで来ると彼らはそこに定住しました。
テラはそこで二百五年の生涯を遂げ、ハランで亡くなりました。
+++
※1瀝青
歴青、瀝青（れきせい）は、天然または人造の炭化水素からなる化合物、またはその化合物および混合物で、非金属誘導体などの混合物の一般的総称。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E9%9D%92
+++
Ⅻ
主はアブラムに言いました。
「あなたはあなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。
そうすればわたしはあなたを大いなる国民と認めてあなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしましょう。
あなたは祝福となりなさい。
わたしはあなたを祝福するものを祝福し、あなたを呪う者をのろいましょう。地の全ての部族はあなたによって祝福されます。」
アブラムは主に言われたことに従い、出ていきました。
ロトも彼と共にしました。
ハランを出た時、アブラムは七十五歳でした。
アブラムは妻のサライと甥のロト、蓄えた財産とハランの人々を伴ってカナンの地へ向かって出発しました。
アブラムはカナンの地を通って、シェケムの場所、モレの樫の木のところまで行きました。当時、その地ににはカナン人がいました。
主はアブラムの元に現れてこう言いました。
「わたしはあたなの子孫にこの地を与えます。」
アブラムは自分の前に現れた主のために、そこに祭壇を築きました。
彼はそこからベテルの東にある山の方に移動して天幕を張りました。西にはベテル、東にはアイがありました。
彼はそこに主のための祭壇を築き、主の御名（みな）を呼び求めました。
アブラムは更に進み、ネゲブの方へ旅を続けました。
ネゲブで飢饉が起こったため、アブラムはエジプトへしばらく滞在しました。
彼がエジプトへ入ろうとしたとき、妻のサライに言いました。
「私にはあなた麗しい女だということがを知っている。エジプト人があなたを見れば、『この女は彼の妻だ』と言って私を殺し、あなたを設けようとするだろう。
だから私の妹だと言ってほしい。そうすれば事がうまく運び、私は生き延びられます。」
アブラムがエジプトへ入ったとき、エジプト人はサライを見て、非常に美しいと思いました。
ファラオの高官たちが彼女を見て。ファラオに彼女を薦めたので、サライはファラオの宮廷に召し入れられました。
アブラムにとって物事は彼女のおかげでうまく運びました。彼は羊の群れ、牛の群れ、ろば、男奴隷と女奴隷、雌ろば、らくだを所有するようになりました。
しかし、主はアブラムの妻サライのことで、ファラオとその宮廷に大きなわざわいを起こしました。
ファラオはアブラムを呼び寄せて言いました。
「あなたは私に何んてことをしてのです。彼女があなたの妻であることをなぜ私に告げなかったのです。
なぜ、『私の妹』と言ったのですか。だから、私は彼女を自分の妻として召しいれたのです。今すぐあなたの妻を連れて立ち去ってください。」
ファラオは家来に命令し、アブラムと妻と所有するもの全てを一緒に追い出しました。
+++
「旧約聖書 新改訳2017」は下記のKindle unlimitedでも読むことができます。
初月は無料で、翌月から月額980円になります。Amazonのサイトから検索すればどの本が月額980円で読みたい放題になっているかがわかるので、本を沢山読む人にはお勧めしたいです。何冊読んでも定額だし、無料のうちに数冊読んで解約しても問題ないので、いろんな使い方があると思います(*^-^*)
応援ありがとうございます(*^-^*) この応援資金で今後の活動資金に当てさせていただいて、より充実した記事の作成を頑張らせていただきたいと思います。