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コロナパンデミックは本当か?⑮

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本書はドイツでのコロナパンデミックの現状を伝えています。マスクが義務に、死者(?)が日本と比較にならない程多いと言われていますが、実は日本とあまり違いがありません。ほとんどの死者数はコロナで亡くなった方ではないのです。

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■ロックダウンにメリットはあるか?

2019年年末、WHOはある文書を公表しました。そこには、将来のパンデミックに備えた様々な措置について記されており、実際には2020年にはそれらの中から学校の閉鎖や外出禁止などの措置が多くの国々で採用されました。

重要な問題は、感染者の数とそれに伴った毎日の重篤者の数をどのようにして抑制するか、ということです。

目標は以前発表されたように、日々の感染者を減らすことによって曲線をフラットにさせることであり、それによって疫病は長引くものの、医療システムはそれによって負担が軽減されることが見込まれていました。

この目標の達成のためには、接触の追跡や出入国のスクリーニング、国境の閉鎖などの措置は考えられていなかったのです。

興味深いのは、WHOはこの文書の付記として推奨する措置の効果については確実な科学的根拠は存在しない、とわざわざ書いていることです。

多くの専門家たちもロックダウンは間違ったやり方だと考えています。ノーベル賞受賞のマイケル・レヴィット氏は全面的なロックダウンは《大きな誤り》であるとして、リスクグループの保護など、ターゲットを絞った措置をとるべきだと述べています。

にもかかわらず、ほとんどの国々が《模範》として中国方式に従いました。

イタリア全土が3月10日以来、完全な自己隔離状態になりました。外出は禁止。緊急の場合や大事な仕事および必需品の購入などは例外として認められました。

6千万人の人間が自宅軟禁、道路は人っ子一人いない状態が続き、2か月後に緩和されました。

スペイン、フランス、アイルランド、ポーランド、その他も同様でした。



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■厳しいロックダウン措置を取った国々の死者数は少なかった?

死亡者数(人口100万人当たり)をロックダウンを行ったEU諸国のアルファベット順に見てみると、数値が非常にまちまちであることが見て取れました。平均値は340人程です。

新聞紙上ではスウェーデンは市民生活の自由をできるだけ制限しないという方針のおかげで、相応の死亡率という対価を支払うことになると報じられましたが、実際はロックダウンを行った国々と比べて、大体真ん中に位置していました。

韓国、日本、香港では《コロナ死亡者》は法外とはとても言えない人数です。

ここで示されているのは、厳しいロックダウン措置を取らなかった国々が壊滅的な状態に陥ることはなく、ロックダウンは明らかに不要だったということです。

私たちはCOVID-19が特に既往症のある高齢者にとっては命にかかわる病気だと知っています。介護施設や老人ホームに暮らす高齢者です。

ロックダウンを行った国々では、このリスクグループの人たちは手厚く保護されませんでした。

どの国でも《コロナ死亡者》の半数は老人ホームと介護施設での死亡者です。西側諸国の死亡者数は30%~60%です。比較的厳しいロックダウンを行ったアイルランド(60%)あるいはフランス(51%)スウェーデン(45%)より少ないとは言えません。

介護施設でははっきりとした特別の保護措置が必要で、ロックダウン措置など何の役にもたちません。

リスクグループの保護のために倫理的観点を考慮した合理的なコンセプトが多分より良いやり方であったのです。



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■ロックダウンを即座に中止していたなら、状況は悪化しただろう?

チェコの例を見ると、3月16日から外出制限措置がとられました。市民は仕事や買い物、通院、公園の散歩以外の外出全てが禁止されました。この措置は裁判所の判決に従って、4月24日に中止されました。

新たな多数の感染や死亡者の襲来は起こりませんでした。起こったのはPCRの検査数が増えたことによる陽性者数だけで、死亡者は殆どいなかったのです。

これらのデータはいかに無意味で誤解を招く偽陽性の"新規感染者"が、ウイルスが実質上無くなった時に出てきたのかを示しています。

日々の死亡者数を見ても確認でき、潜伏期に相当する遅延の後、6月中旬に有為な上昇がみられました。しかし、死者数は下がったままであり、全国の流行は終息していたのです。

曲線の推移を見ると、どの国でも似たような経緯をたどっており、WHOの分析が証明されたような印象を受けます。すなわち、ロックダウンのような措置の効果については客観的な証拠はないということです。

そして、その代償は甚大なものでした。

イスラエルなどの少数の国では第二波のような死者数の増加が見られ、メディアは恐ろしい第二波の到来に関するニュースを流し続けました。

しかし…流行のピークであった3月の総死亡者数はこの4年間で最低値だったのです。つまり、新型コロナの第一波すらなかったということです。

6月の新型コロナ死者数は人口100万人当たりでは、ドイツの半分にも満たないという有様でした。



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■ワクチンは万能薬か?

「ワクチンが開発されるまで普通の生活には戻らない」-ミヒャエル・クレッチマー(ザクセン州知事)はテレビの政治番組でそう明言しました。

世間では日毎に、まずはワクチンだ、正常な生活に戻るにはそれからだ、とく声が大きくなっていきました。

7月初頭いドイツ連邦財務省は、経済を押し上げるためのプランを発表しました。

《ワクチンが出来上がるまで、コロナパンデミックが終息することはない》

これはヒステリーです。政府はいつどのようにしてパンデミックを終わらせるつもるなのでしょうか?

復活祭の日曜日、ビルゲ・ゲイツはドイツ公共放送のニュース番組で、ドイツ国民に向かってこう言いました。

「我々はこれから開発されるはずのワクチンを最終的には70億人の全人類に届けることになるだろう。副作用の心配は避けられないが、それは仕方がない…基礎データが十分ではないとはいえ、短期間に前進するためにも、我々は新たなワクチンの投入を決断する必要がある」

不十分なデータを基にした前進? これが、相対的に低い死亡率で病気と戦うための正しい道? 怪しげな響きしかしません。

(続く)




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日本の医師たちの対談を取り上げた記事も参考にどうぞ(*^-^*)


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PCR検査に関して詳しく知りたい方はこの本がお勧めです(*^-^*)


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気軽に笑って学べるマンガはこちら。かなりおすすめです(*^-^*)







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