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これで日本は大丈夫!/デジタル通貨を発行すれば国債残高は解消できる

■デジタル通貨を発行すれば国債残高は解消できる


今の紙幣は全て日銀が発行していますが、明治の頃の紙幣は兌換券(だかんけん)で保有者から金や銀との交換依頼があった場合、いつでも対応できるように日銀は紙幣の発行高に相当する金や銀を保有しておくことを義務づけられていました。紙幣はいわば日銀が振り出す「債務証明」と理解できます。

こういった歴史があるので日銀は現在でも発行した銀行券を負債として計上しています。仮に「日銀コイン」というデジタル通貨を日銀が発行すればそれは日銀の負債になります。

現在、量的金融緩和策によって、日銀は民間金融機関が政府から買った国債を買い取るので、その支払代金の受け口座である「日銀当座預金」残高が大きく増えました。(国の借金を民間金融機関が買い取ったということ)

この口座は銀行が日銀に持っている預金口座ですが、もともとは預金者が銀行から預金を引き出すことに備えるための準備預金です。異次元の金融緩和によって日銀のバランスシートは異常な水準にまで膨れ上がっています。

日銀が「日銀コイン」のようなデジタル通貨を発行しても、それは日銀の負債に計上されるだけで、デジタル通貨では利用者の購買情報などの個人情報が発行元に集まります。だから日銀はその管理のために重い責任を引き受けることになります。

また日銀は経済的な価値以外の情報機能をデジタル通貨に付与することができる存在でもありません。使う側にもデメリットは感じられないでしょう。

これが政府が発行したデジタル通貨を日銀が持つと、それは日銀の負債ではなく資産になります。日銀は国債を大量に保有していますが、これを政府発行のデジタル円と交換する、日銀が持っている国債を政府がデジタル円で償還すると、日銀が持っていた国債という資産は政府が発行したデジタル通貨という資産に置き換わることになります。国債が消えてお金へと姿を変えることができるのです。

政府がデジタル通貨を発行するのであれば、既に政府がマイナンバー制度で管理している個人情報と結びつくトークンとして発行できることになります。

デジタル通貨は情報機能、つまり様々なサービスと結びつけられることになります。だからユーザーにとっては便利お金というメリットが出てきます。

このお金をユーザーに販売する小売店は銀行の窓口に行って、両替によってデジタル通貨を取得します。その際にその人の預金100万円を引き落として、スマホのウォレットに100万円のデジタル通貨を銀行が入れます。これで買い物もできればいろんな決済に使えるようになります。もちろん現金との両替でデジタル通貨を取得することも可能です。


デジタル円の唯一の卸売店が日銀です。日銀は市中銀行からの要請で、100万円のデジタル円をその銀行に売却します。その売却代金100万円がその銀行の日銀当座預金から取り崩されます。

では卸売店である日銀はどこからデジタル円を調達するかと言えば、その製造元である政府に日銀が持っている国債を100万円分、デジタル円で償還して欲しいと要請することで取得します。日銀がこれを民間銀行に売却すれば国債→デジタル円となっていた日銀の資産が100万円減ります。

こうして日銀のバランスシートは資産と負債の両建てで100万円縮小することになります。民間からの両替要請応じていくことで、異常に膨らんだ日銀のバランスシートは自然と縮小していきます。これで金融緩和策の出口が円滑実現します。

もしこの出口を国債を売却したりすることで実現しようろしたら、金利が過度に上がって金融市場が混乱するなどの弊害が起こります。なのでどの国の中央銀行もバランスシートの縮小には神経質になって苦労しています。そんな苦労も日銀ではなく政府が発行するデジタル円で吹き飛ぶのです。


銀行にはデジタル円との両替というビジネスが生まれ、デジタル円は全て日銀を通じて市中に供給されるので日銀の銀行緩和策の独立性は妨げないし、政府としては将来の増税で返済しなければならなかった国債が消えるので後顧の憂いなく国債発行を増やして財政支出を拡大することができるようになり、民間の人たちにとっては便利なお金が生まれる…。日本経済にとっては一挙両得どころか三得、四得、五得にもなります。

民間からの両替というかたちで発行されるので、デジタル円の発行それ自体は経済全体の通貨の量を増やせません。通貨の構成を変えるだけなので、これがインフレをもたらす心配はありません。通貨の量を決めるのは、これとは別の観点で行われる日頃金融政策です。

インフレ目標が達成されるまでは日銀が国債を買い続けるのであれば、その間は政府がいずれデジタル円に変わることで後顧の憂いなく国債を発行じて財政支出を増やせば、それが通貨の総量を増やします。それはあくまでも日銀が決めた金融緩和政策の土俵の上で増える通貨量です。


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■感想


国の借金を消すマジックの仕組みはわかりました。

政府が国債をデジタル円にして日銀に売る。国債が形を変える形で消える。
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日銀はデジタル円を民間の金融機関に売る。その量を制御する立場。溜まりに溜まった国債分デジタル円にしてしまえば国の借金を減らすことができる。

国債の形を変えるだけで借金問題は解決できると松田さんはいっています。こんな簡単にできるのであれば、なぜ今までの政府はやらなかったのか?と思えてしまいます。

なので、私はもう少し松田プランに関して勉強しこうと思います。

次回はデジタル円の安全性を示すシステムの根幹であるブロックチェーン技術の説明回です。

👇兌換紙幣の説明


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■過去記事

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