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hikari

もういい、わかった。僕はギャルを独り占めしたいから、ギャルというシニフィエの殻を破らなければならないし、ギャルに代わる新たなシニフィアンを創造する義務があるのだと天命を知った。


「はじめにことばがあった。ことばは神と共にあり、ことばは神であった。」とヨハネによる福音書には書かれてたけど、普通に考えてギャルのほうが神だと思うし、百歩譲って仮にことばが神だったとしても、ギャルを表象することば=神って事になるから、畢生の事業としてギャル(旧)から新ギャル(仮称)へのデノミネーションを断行するつもり。


ちなみに創世記って「光あれ」で始まるんだと勘違いしてたから、やっぱ世の中って光ベースなのかぁと思ってたし、子供が生まれたら宇多田ヒカル好きだしアンタが一番よ的な意味で名前は光にしよっかな〜なんて考えてたのに、たまたま読み直してみたら最初に天と地を創造してて本当にびっくりした。それって要は神がゲームスタートしてヨーイドンで直ぐ二項対立を作ったって事でしょ。いきなり脱構築ってやばない?ステーキ屋かよって思わん?


子供の名前について触れたから話を続けると、これはhe isで女の子になりきって書こうと思ってたネタなんだけど、交際していたひとと将来についての何かを語る時、いつからか彼女の名前に子を付け加えた名前の娘が話に登場する様になり、まだ生まれてもいない架空の我が子を僕は心底溺愛していたのだけれど、関係がダメになってしまってから娘の事を考える度に涙が止まらなくなってしまい、やっぱお葬式をした方が良いんじゃないかなと真剣に悩んだ事があったりしたんだよね。はじめにことばがあったかどうかは分からないけれど、少なくともことばは神になる事があるんだってことを僕は知っている。


や、そもそも神ってなんだよと思うし、ギャルが何なのかも良く分かってないから、徹夜明けの超ナイスなコンディションを活用して、モニター前のあなたに遠回りな愛を囁いているだけ。愛は言葉で、祈りで、態度だから。


ああ、気になる。アンジャッシュの渡部はなんて言って佐々木希を口説いたんだろう。たぶんその台詞に神とか宇宙とか奇跡に纏わることの全てがジュラシックパークに出てくる琥珀の中に閉じ込められた恐竜の血を吸った蚊のように封印されてて、ドラクエの復活の呪文みたいになってるんだ。


うちにはテレビがないし、渡部のラジオも聴いた事がなかったから、彼がコメディアンである以外で一体どういう人物で、どんな話をしたりするのか詳しく知らない状態で、佐々木希と結婚するという報道を何かで知り急いでウィキペディアで調べてみたら、下の名前がケン、八王子市出身の神奈川大学を卒業した44歳、趣味は食べ歩きくらいしか分からず、たぶんこれ以上プロポーズの言葉とか調べてもきっと凄すぎて理解出来ないからやめようと思った時、あれ?この感じって割と神と似てるっぽくない?と発見してから勝手に神=渡部建に置き換えて1年くらい過ごしているのだけれど、特に不都合なく生活している。


彼は禁断の領域、タブーの分野に両足を突っ込んでいると思うので、それから渡部建の恋愛については100%妄想で補完する事にした。(ドーキンスの神は妄想である、いい加減はやく読みたい…) 繰り返しどうしたら佐々木希エンドになるかを徹底的にシミュレーションした結果、自分として納得いくストーリーだったのがコレ。


きっと彼は恋愛をガチャの一種だと思っていて、恐らくゲーム序盤でSレアをゲットしたものの「こんなすぐSレア引けるならSSレアも余裕っしょ」とリリースしてしまった苦い過去があり、その後10年くらいSSレアどころかSレアさえ引けずにいて、何度もレアで手を打つ機会があったのにも関わらず(たぶんそのレアは総合的にみるとSレアよりも戦闘力が高いやつだったと思う-ポケモンで言うたらファイヤーよりもリザードンのほうが強い的な)絶ッ対にSSレアまで耐えるんだとガチャを回しまくった結果、見事に佐々木希というミュウを捕まえた稀代のギャンブラー×努力の鬼って設定。伝わるかな。


お恥ずかしながらスマホのゲームをやった事がないので、ガチャってシステム自体なんとなくしか理解してないんだけど、まあほら宗教なんかもだいたいそういう感じで探り探り研究してる訳だし、間違ってても大目に見て欲しい。


とにかくメディテーションの結果、神の振る舞いってのはそんな感じなんだなってとこまでは理解したんだけど、じゃあ仮に僕が彼の立場ならそれに耐えられるだろうか、と考えたときに初めてその偉大さに気付かされたんだよね。ほとんど永劫回帰のように到達しうる最高の肯定の形式を目指し、賽の河原で石を積むが如く、もしくはシシュポスの神話のように不条理を論証し、聖書で言ったらゴルゴダの丘までの散歩道みたいな日々を過ごしてたんだと思うとスゲェなって。


ここまで書いて、もうじゃあ新ギャルは『ノゾミ』でいっかー、hopeとかlightっぽさもあるし、これからはギャルのことノゾミって言うので決定ね♡くらいの投げやりなテンションになってきたけど、そもそも事の発端はなんだったっけと思い返したら、某インド映画が巷で流行った頃にそれを紹介するブログを読んだところ、なんとまあ破茶滅茶に面白くて、こんな面白い文章を書けるやつはギャルにモテるに違いない、即ち敵、死あるのみ、俺はコイツのことを絶対に許さない、映画も観に行かないし他の記事も凄い読みたいけれど読んだら嫉妬で狂っちゃうからダメダメダメと脳内から記憶をデリート。


ただ内容よりも何よりも文中に造語が効果的に配置されていた事だけがどうしても忘れられず、シニフィアンとかは建前、僕も真似してギャッルとかギャリーナみたいなニューワードをクリエイトしてギャル界にビッグバンを齎しギャッルにモテまくってバーワンギャッルを産めよ増やせよ地に満たした〜いって極めて不純な動機で今日は文章を書き始めたんだった。


他人の文章をインターネットで読んで、キーッてなったのは後もう一回あって、それはコンビニについて男性が女性になりきって書かれたブログだったのだけれど、これ僕が書きたかったやつじゃん!って謎の感想(出来ることなら私がブルージーンズを発明したかったとサンローランが言ってた気持ちがその時よくわかった)と共にブラウザを閉じた記憶がある。今となって思い返せば、それがhe isを書くきっかけになったんじゃないかな。我ながら単純。


流石にここまでダラダラとスマッホで2時間以上ピコピコ文章を書いたら疲れちゃった。徹夜明けに午前中指定の宅急便を受け取るため待ち続けて2700文字。佐川のアンちゃんが来たら百人一首の「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる想ひを」でも詠んだろか。藤原実方やぞ。でも文章を書く練習になったし、またちょくちょくなんか書いてみようかな。ブログも書きたいし。あー、これ絶対に寝て起きて読み返したらギョエエ〜〜ってなるラブレターと同じパターンのやつだ。やだなぁ。さっさと投稿しちゃお。


35時 ばーわんちゃん

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