雨の日にかんがえること
自傷行為。今となってはしないけれど、10代の頃は生きているのが苦しくて、逃げ道がなくて、ひたすら自分を傷つけることで自我を保ったし、そうして自分を愛することしかできなかった。
母は部屋にあるカッターもカミソリもハサミさえ、どこかへ隠してしまった。
わたしは生きる価値がないのだと、その時思った。
母は娘にこれ以上傷が増えないようにと思っていたのだろう。
未だ、お互いにそのことは触れずにいる。
今、右腕、右二の腕、右上腕、右太ももの付け根にはまだ傷跡が残っている。
特に、二の腕と上腕は痛々しい跡が残っている。
まだ若い時は恥ずかしくて隠しているし、今でも躊躇う瞬間は多くある。
母は、
わたしが体をこんな風にしても、母はわたしを愛してくれるだろうか。
肉体をさらけ出すようなお仕事をしていても、母はわたしを愛してくれるだろうか。
3歳までに一生分の親孝行をするというけれど、
わたしはそれを帳消しにしてしまってはいないだろうか。
そんな風に考えたりする日もある。
今日は雨。家族を思わない日は無い。
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