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イザナミとイザナギの最後の息子

お札をいただきに虎ノ門にある愛宕神社に行ってきた。

主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)という火の神。
こちらは、古事記名が火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)といい、同じくカクヅチの神だ。火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)は、わたしの産土神である。

火の神カクヅチは、イザナギとイザナミの息子とし誕生するが、イザナミから産まれ出るときに自分の炎で母に大火傷を負わせてしまう。イザナミは火傷で苦しみながら嘔吐や糞尿を撒き散らした。そこから様々な神々が産まれ出た。しかし、やがてイザナミは死んでしまう。それを知り激怒したイザナギによってカクヅチは十拳剣で斬り殺されてしまうのであるが、その時カクヅチの血と亡骸から16の神々が誕生したという。

火であるが故に母を殺し、そして自分も産まれてすぐに父に殺される。
なんとも悲惨というか壮絶な運命だが、一方その死から多くの神が産まれたことから、死と再生の神様とも言われているらしい。ご利益は火伏せや土地の守護など。

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男坂から行く予定が迷ってしまい、結局緩やかな西参道を登って入る。
あとから「どんなものか」と男坂を覗くと、驚くほど険しい急階段。ずっと下の方にヒールで大変難儀しながら登ってくる1人の若い女性があったのだが、そう言えば彼女は登り切れたのだろうか。


一ノ鳥居を潜ると、左手に手水舎。3本指の龍が一体あり、口からお水をちょろちょろ流している。
龍には指が3本のもの、4本のもの、5本のものがあるそうだ。5本は天皇や皇帝のような位の高い人をお護りする龍で、4本は貴族、3本は民衆だと言う。
龍に関する知識はそれくらいしかありませんけど、何故だか昔から龍が好き。


朱の門を潜った先に社殿。中を覗くと沢山の金色の天蓋が印象的ななんとも華やかで楽しげな感じ。虎ノ門というハイソな場所にありながら、庶民的というか気さくな神様だなという印象。

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「良い神社の見分け方」ということを以前何かで聴いたことがあり、「なるほど」と思ったのでそれ以来意識するようにしていることがある。
神様にも相性のようなものがあるらしい。
良い神社とは、気付きをもたらしてくれる神社だそうだ。そのような神社に巡り合ったら何度でも通うのが良いらしい。
「フト新しい視点が浮かぶ」「物事の解釈の幅が広がる」「視点が逆転する」「本当の望みが分かる」などのように。
確かに、不思議と気付きがある神社とそうでない神社がある。良い神社の神様は、きっと「こう考えてみたらいいよ」とわたしに教えてくれているのだと思うが、それってすごく神様とコミュニケーション取れている感じがしませんか。
愛宕神社は間違いなく良い神社であった。


社殿のお参り終えて右側へ進むと猿田彦様、お稲荷様、大黒様と並ぶ。そして池の横には弁才天様。
全て丁寧にお参りして、お札を買って帰る。
お札は無事家の神棚に納めました。

人生は自分の思考が作るので、気付きは何よりのご利益だと思っています。
皆さんもご自分なりの「良い神社」を探してみてはいかがでしょう。


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