I'm so sick

電車のドアが開くたびに生ぬるくて湿気のかたまりみたいな空気が入ってくる。
なんとなく、冷蔵庫の中の食材もいつもこんな気持ちなのかなと思う。

A4サイズの紙切れを埋めるだけでいろんなことが決まってしまうのって、おかしいな。
事の重大さを分からせるために重りでも付けといてくれればいいのに。

ずいぶんと疎遠だった親戚が「◯◯に会いたい。」と言っていたという伝言を聞いたけど、わたしにはなんのメリットも無いし、話すことも無いし、そもそもわたしを思い出してくれるなよと思ってしまうのはひねくれてるんだろうか。

人気の無い喫煙所で、みんながせわしなく働いている時間にぼーっとしている。
外が明るくなって、鳥が鳴き始めて、辺りを見ると蛍光灯のついた窓が見える。
でもいちばん世界に取り残された気持ちになるのは火葬場に向かう車の中だな。

何もわからなくなるまで、できるだけ穏やかな会話をしていたい。
適度にわがままを言いながら。

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