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【uzumaki】設立に至る背景②

仮想通貨(ビットコイン)との遭遇

日本のコンテンツ産業、特にクリエイターさんを支えたい・・・そういった気持ちは役所を退職して、コンサルで働くようになってからも、ずっと持っていました。

https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103415/201509143541/_prw_OA1fl_O8ov31l1.pdf
(当時コンサルで公表したAI関係のレポートです。被引用数トップのレポートだったせいか、まだネット上には残っていました)

そんな時に、仮想通貨(ビットコイン)が登場しました。2013年頃のお話です。

最初にビットコインの情報に触れたときはとにかく「わけが分からない」という第一印象でした。名だたる大手のシンクタンクが『マイニングによって取引を確定し・・』などとレポートに書いているのですが、どう見ても執筆者がマイニングの工学的原理を理解しているとは思えませんでした。

IT行政をやっていたおかげで暗号技術などにも知見がありましたので、まだまだネットに今ほど情報が出てこなかった時代でしたが、必死になって情報を集め、自分が腹落ちできるまで、トコトン工学的な原理を理解するようにしました。

生涯をつうじて、この時ほど真剣に勉強したことはないと思います。とにかくこの「わけが分らない」けど「何かすごいらしい」仕組みを理解しようと必死でした。自分が理科系(元々大学は天文学でした)だったことを、この時ほど感謝したことはなかったです。

Satoshi Nakmoto論文。web3に至る全てはここから始まっています

世間の冷たい反応

そこまで腹落ちしたあと、このブロックチェーンというものはすごい技術だと確信して、レポートを公表しました。その時に、同僚から言われた言葉は、

「仮想通貨ってマネロンに使われるんだよね?」

言外に「なんでそんな犯罪まがいのものを取り上げるんだ?」という非難が込められていました。
また、別の機会にセミナーなどで発表をすると、銀行の方から

「仮想通貨ってそもそも違法でしょ?」

とも言われました。セミナー後に名刺交換をしたら「こんなセミナーに参加していることがバレたら困るから、本当は名刺も渡したくないんだけど」とも言われました。

今のweb3に繋がる道は当時から見えていましたが、当時の世の中の反応は「ブロックチェーンって怪しいものでしょ?」というのが正直なところでした。

(次の記事に続く)




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