闘う相手が分かった。でも、、、

そいつはなんだか弱っちい。

こんなにもわたしを苦しめていたのだから、もっともっと強くてデカくて恐ろしいものだと思っていた。
いゃそうであってくれないと、なんだか今までのわたしの振る舞いが道化に見えるじゃないか。

そう。
君のおかげで
本当に苦しかった。
常に反対のことを言い
応援どころか
ドリームキラーでしかなかった。

君になんて聞かなればいいのに
一番近くにいるもんだから
隠そうにも隠せない。

いつもいつもブレーキ。

気持ち悪くて
ガッチガチで
恐ろしくて
でっかいモンスター

そうイメージしていた。
だって、こんなにもわたしの人生を苦しめてくれたんだよ!
楽しくしていたいのに
笑っていたいのに
仲良くしていたいのに
新しいことにもどんどん挑戦したかったのに

全部全部君が全部!
壊してきたんじゃないか!!!!


君のせいで
君のせいで
わたしの人生滅茶苦茶だ。。。。


そう!
わたしは君を闘って倒さなければ、「本当のわたし」にはなれないんだ!
君をやっつけないといけないんだ!
さあ、決めた!
闘うんだ!!!

と、うずまきは覚悟を決めてそのモンスターに対峙した。


え?
モンスターは??

毛虫か??
ちっちぇ。。。
弱っちい。。。
震えてる?

わたしを散々苦しめたんだ!
だから、「君」はデカくて恐ろしいモンスターでなければ困るんだ。。。


でも、それはわたしの妄想だった。


そう、、、
その震える毛虫は「わたし」だったのだ。
正確には「でっち上げたわたし」であって、本当のわたしではない。

でも、その毛虫はわたしが創り上げたので、わたしである。

いささかややこしい話ではあるが、どれも「わたし」であることには違いない。


闘ってやっつけて八つ裂きにすることしか、道はないと一点だけ見て振り返ったのに、全く小指で潰せるほどに縮み上がった毛虫だったとは。

潰すのではなく、抱きしめる対象だった。


わたしを一生懸命に護ってきてくれたのだ。
紛れもなく、それが事実。
生かして
活かして
邪魔なんかしてるつもりなんて一切なかったんだよね。
ずっとずっと、応援してきてくれたんだよね。


傷つかないように
いつまでも「珠玉の玉」として輝けるように一切の攻撃から守り続けてきてくれたんだ。


感謝しかない。



気づかなくてごめんね。
わたしが独りよがりだった。
独りよがりはわたしだった。
あなたじゃないわ。

あなたは本当によく頑張ってきた。
これからは一緒に歩こう。
隠れなくてもいい。
一緒に楽しもう。
守らなくても大丈夫。

わたしは宇宙やら地球やら神やら何もかもに護られているから🌟


ありがとう。
共に進もう。





物語の始まりだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?