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LeonardoAIの新機能、Upscale機能が次々と登場 [Alchemy Upscale] →[Universal Upscaler].

概要

前回のブログ記事で、この1月に登場したと思われるAlchemy Upscale(r)についてご紹介しました。

これは、以前からあるRefinerをバージョンアップしてAlchemy Refinerとも記載されている機能ですが、これによりLeonardo AIで生成した静止画像のアップスケール(高精細化)と画像修正を行うことができます。

この機能の効果はほとんどの画像において歴然で、この処理により、画像の品質がかなり向上します。

ぼんやりしていた画像が、高精細化とともに、施された修正で迫力がでて、いきいきとしてきます。

その機能に加え、Universal Upscalerという機能が、新たにアナウンスされています。
左側のメニューの欄のFAQ&Helpをクリックするとでてくる、Feature Releasesに項目が新たに登場しています。この項目は、2024/1/16に追加されたようです。

ただし、本日2024/1/17 の 17時現在では、まだ、LeonardoAI画面のメニューそのものには乗ってません。おそらく早ければ、今週中にも追加されるものと思われます。

今回は、Alchemy Upscale(r)を施した際の、画像の変化と、アナウンスされている、Universal Upscaler についてその記載されている概要をご紹介したいと思います。

Alchemy Upscale(r)について

Alchemy Upscaleの設定方法

Alchmey Upscale(r)は、Image Generation の Image Histry の画面にある画像の下の部分にカーソルを持っていくと出てきます。

ここでは、Alchemy Upscalerと記載されています。

または、Community Feed や Personal Feed にある各画像をクリックすると、次のような画面が出ます。

ここで、黄色い楕円で囲んだ Alchemy Refiner をクリックすると、次のメニュー画面が出ます。

この画面は、上の2つで示した場合に共通です。
ここでは、Alchemy Upscale と記載されたメニューが出てきます。

黄色でマークしたメニューをそれぞれ選択します。
下に、参考として、日本語訳を示します。

この画面で、下にあるUpscaleのボタンをクリックすると、アップスケールが始まります。

Alchemy Upscaleの適用事例

以下にいくつかの適用事例を示します。各画像は、全て独自に生成しました。

1.竜と人−1

オリジナル

High-Smooth

本来のUpscale画像の緻密さが、これも含め、以下のコピーでもかなり失われているので、違いがわかりにくい部分もあるのですが、竜と女性、それと背景の奥行きなど、相当修正されて、緻密になっているのがわかるかと思います。


2.竜たち

オリジナル

Medium-Smooth

これは、Image2Imageにより創られた画像です。このオリジナルのように、Image GuidanceでImage to Imageを用いた場合は、中間の強さの場合、曖昧な画像表現となることが多く、それが幻想的な雰囲気にも通じる場合もあるのですが、この場合、ちょっとぼんやりしすぎです。
Alchemy Upscale(以下、AUと略)をかけると、竜の顔などが、このようにはっきりとします。特に真ん中の竜は、やっとみえるようになりました。背景も詳細に描かれています。これで、やっと色々と使える画像となったという印象です。
左手前の小さな人?が、想像力を刺激し、物語を産んでくれそうです。


3.日本人女性−1

オリジナル

Medium-Smooth

人間の顔が、よりリアルさを増しています。目線も改善されているようです。このようなリアル系には、設定としてMideumもしくは、Lowの方がいいようです。


4.子猫-1 

オリジナル

Low-Smooth

AUを施すと、猫が、より一層、猫らしく見えます。目がいきいきとしており、光線のかかり具合による陰影もリアルさを増しています。背景もより詳細になっています。それらにより、説得力が増しています。
このようなリアル系は、設定としてLowの方がいいようです。


5.子猫-2 ;イラスト風

オリジナル

Medium-Smooth

オリジナルは、右側の小さい方の顔が、やや崩壊していますが、AUによる修正後は、キチンと猫になっています。全体に、コントラスト比が高くなり、画像がはっきりして存在感が出てきています。
また、マグカップの形状、ポッドの形状、ほんの背表紙など、細かいところも修正されています。


6.子猫-3  Element; パンク風

オリジナル

Low-Smooth

Elementのかけ方は難しく、画風が引っ張られすぎなケースが多いように感じています。オリジナルは、Luna-Punkによりパンクというか完全にグレ猫というかロボット猫的ですが、AUにより、少し、猫らしさを取り戻したようです。瞳孔が開いているのもいい印象を与えているかもしれません。
もっとも、どちらがいいかは、好みですが。
背景も表現にやや緻密さを増していてリアルさの向上に寄与しています。


7.子猫-5 ; 人形劇風

オリジナル

Medium-Smooth

オリジナルは、やや混沌とした印象を受けますが、AU処理後は、背景がはっきりとして、絵としてメッセージ性が向上したという印象を受けます。
また、キャラも、特に目がはっきりとして、いきいきとした印象を受けます。センターとしての位置付けがはっきりしました。
顔が少し丸くなったせいか、可愛らしさが出てきたようにも思います。
これで、物語のイメージが膨らみそうです。


8.おもちゃの人形-1

オリジナル

Medium-Smooth

オリジナルの人形のひび割れた顔が、AUで完全に修復されました。この2つのシーンだけで、物語ができそうです。また、修復された人形の座っている土台のビーンズなどがリアルになり、生き返ったという印象を深めています。背景の緑の球体が、AU後の方がぼやけ方が増しており、それが人形の存在感を引き立たせているようです。


9.風景 白鳥と花

オリジナル

Medium-Smooth

オリジナルの白鳥の顔が少し茶色がかっていたのがAUにより修正されています。また、全体に、緻密さが増し、花びら?の細やかさ、水面のリアルさや、光線のかかり具合など陰影も深みが出てきています。
このように、動物系や車などのモノ系も、一般に、シェイプが整えられ、リアルさがかなり増すようです。


Universal Upscaler について

機能の概要

Universal Upscaler については、こちらを御覧ください。
All CollectionsFeature releasesUniversal Upscaler

概要の部分をDeepLで翻訳します。

以下、引用

概要
ユニバーサル・アップスケーラーはLeonardo.Aiの最も高度なアップスケーリング機能です。

この革新的なアップスケーリングツールを使用すると、アプリ上またはデバイスから、お好みの画像の品質と解像度を向上させることができます。また、Universal Upscalerにはカスタマイズ可能な設定が含まれており、画像をどのようにアップスケーリングするかをお好みに合わせて調整できます。

引用終わり

つまり、先に示したAlchemy Upscaleが、あくまでLeonardoAI上のファイル用のメニューであったのに対し、このUniversal Updaterは、文字通り、一般的な画像ファイルに適用できるアップスケール用ツールだということです。

少なくとも、Alchemy Upscaleのように、アプスケールと画像修正に相当する機能があると思われます。また、それらがより強力になると書かれています。

なお、調整用のパラメータとしては、画像修正という表現ではなく、Creativity Scale 、また、アップスケールは、Upscale Multiplierと呼ぶようです。

いずれ、近々リリースされると思いますので、実際にオペレートしてみてから、コメントは記載したいとおもいます。

メニューについて

なお、このメニューは、ここに登場するようです。

コストについて

とても気になる点が、一点あります。
ご紹介した解説のファイルの最後の方に記載があるのですが、このUniversal Upscaler をもちいるのに一回30トークンを現時点では、予定しているとのことです。
動画化機能のMotionですら、25トークンです。
高いと思います。

確かに、Alchemy Upscaleの結果で予想されるように、その効果はかなり大きいとは思うのですが、一方、パラメータが増えるようですので、色々とその効き加減や効果を画像毎に試してみたくなると思います。

Alchemy Upscaleについても、画質が上がり、その画像をみて色々と刺激されることも多かったので、手持ちの画像を手当たり次第試してみて、トークンを相当費やしてしまいました。

ちょっと、この価格については、是非、再考していただきたいと思います。


以上、LeonardoAIのアップスケーラー関連の新情報でした。








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