トルネードバトル
ものすごい暴風の中、三つの気球が歪んで渦巻いている。その上にはそれぞれ人間の影。
一つの気球に一人、ファイターが乗る。
竜巻に翻弄されながら闘うトルネードバトルの開幕だ!
当然、気球はガスの炎で飛んでいる。
炎は気球に燃え移っている。
タイムアタックで素早く仕留めなければならない。
墜落したら負け。搭乗者が死んだり落ちたりしても負けだ。
源一郎は一番遠い気球を見た。上にはカイシンという奴が乗ってる。近くの三つ目の気球の搭乗者は名を明かしていない。
源一郎は気球の操縦者に狙いを定め、ボウガンを射た。タメシだ。
カーン!操縦者は鎧を着てるようだ。ボウガンなど役に立ちやしない!
「おい!カイシン!」
「なんだ、源!」
二人で協力してくれたあの得体のしれねぇ奴を狙おうぜ、源一郎はそう言いたかった。
実際そう叫んだ。
だがこの暴風の中、その声は掻き消された。
その時だ!無名の奴とカイシンの気球が接触し、絡んだ。
「クソーーーッッッ!!」
カイシンは無名者目掛けて銃を連射!同時にバスケット部分に大量の水をぶちまけた。
「消えやがれ!落ちろ!」
すると、無名の気球が猛烈な勢いで上昇!
気球の移動速度ではない。明らかにエンジンが積まれている。
「?!」
「野郎!」
ルールは無視、こいつの目的がわからない。
追うしかない、しかしどうやって?
【続く】
お金が欲しいです。