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Niko爺のエアカメラ遊び

昔の写真関係会社の同僚と何年ぶりかにあって呑んだ、
彼はフィルム時代はNikonのFEを使っていた
過酷な旅にも持ち歩き沢山撮影していたそのカメラは?ときいたら
結局EFを2台使いきり最後まで見送ったそうだ。
そんなカメラ爺さん同士の話の中で
「今のカメラはこれがないからなぁ〜」と親指が動いていた
そぉ〜なんですね、「巻き上げ」というシャッターを押す前の”儀式”
いつから無くなったのだろうか・・・
NikonもF、いやそれ以前のSPですらモータードライブが付けられるようではあったがアマチュアでフィルムも現像も・・なんて考える
昭和のカメラ少年達には遠い存在だった気がする。

お小遣いで背伸びして高感度フィルムを買い
裏蓋を開け、慎重にスプロケットにフィルムのパーフォレーションをセット
もう、あとは自分を信じ天に祈るのみ。

”グリグリ〜・パ・カチ”・パ・カチ”
フィルムを巻き上げ準備して、”露出計無しフィルムの箱の解説だけがたより構図は、絞りは、シャッター速度はと気がかりな事を山程考えながら
チャンスだ!カシャ!一枚入魂。

フィルム400感度でも暗くなれば手が震えるイチがバチカの低速シャッター
”グリグリ〜・パ・カチ” よし!今度こそ、カシャリ!

儀式と緊張の撮影だった気がする。

あ、え〜と、昭和のカメラ小僧から令和のNiko爺に戻りまして・・

FEを最近手にした、すごいなめらかな巻き上げ感だ
”パカ”と予備角で赤丸を出してあとはスルスルスル〜”
ストラップ取り付け穴の上位の角度で終了

ニコマートは、スタートから同じピッチで
重めに”クルクルクル”
FEより手前、自分の持っている中で一番短いストロークで終了

初代Fはなぜか上下にも回転方向にも多少の遊びのある
感触のレバーで”コトン”とシャッターリングから離れ
”ツルツルツル、パ、”ストン、と終了

ニコレックスFが一番特徴的なロングストローク
フイルムカウンターが見えなくる?位まで
前面遥かに巻き上げなくては終わらない
そしてシットリと重く最後”ガクン”とけじめの感触が不思議だ。
レバーの先だけが光沢メッキだ
Nikon後期のカメラのレバーの先端を黒いプラスチックの指あてにしている実用性よりちょっとオシャレにルックス優先にしているところがかわいい

僅かな違いだがみんな個性的で面白い
今夜も”Niko爺エアカメラ”をしながらの秋の夜長だ

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