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オールドニコン遍歴

最終章に近づいてきた気がする

今日、はしゃいだ、封を開けた時
何重にもくるまってビニールから本体を出すと
当時の説明書と値札やニッコールクラブの入会案内までついていた
新品を買ったような錯覚だ

幸か不幸か子供の頃からニコンFは身近だった
フォトミックファインダーの四角い頭の厳ついのを父が持っていて
だから新品のニコンのカメラは数年前デジタルのDfを買うまで
なっかったのが不思議だ
 F2も現場でもプラベートでも使い倒したので中古を一時期使い
フィルムカメラを始めたいニコンをという方に手放し現在は所有してない
F4は縦アングルシャッターやグラマラスな風貌に憧れがあった
そして今年かろうじて動くジャンクを手にしたらなんだか納得して終わった

今年は病気の様にオールドニコンを買った年だった

まず、不思議な伝説とルックスでニコレックスにはまり
ニコレックス35とニコレックスFを
ニコレックスFの三角の頭で手放したF2のアイレベルの呪いか?
Fのアイレベルが欲しくなりFのボディばかり3台も所有する羽目になった

そして父の遺産のEMのジョルジュアルマーニのデザインつながりで
あまり興味のない(というと可愛そうだが)F60も手に入れた
あ〜赤いラインやら赤を取り入れるその流れね〜と
しかし、気がついた
”巻き上げ”の感触がないと、自分の中でカメラとして納得がいかない・・

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ことの成り行きでFEを手に入れた
同じ機械仕掛けでもカリカリカリといくFやマート系より進化した
なんともなめらかな感触なのだろうか
ニコマート系を愛用していた自分の指が時代を越えた再発見をした
またELで馴染みのあった緑の指示を(オート時の適正露出)黒い針で追いかけながら自分で絞りと手ブレの限界のシャッタースピードを考えるスリルを思い出した


そしてこの秋、最後の回り道の様にF3に気持ちが動きまくっていた
オークションや中古カメラ街のウイルスに効くワクチンはまだ無いようで、ついにジャンクレベルの値段ではない
しかし発売当時の6分の1のような価格で手にしてしまった
カメラに逆に失礼な気がするくらいだ

自分の中でもうフィルムはほぼ使わない”禁断の世界”
なのに、あと最後の最高標高地点は
小さい頃からの憧れのルックス『ニコンFブラックアイレベル』だ

今では中古でしか出会えないが
オークションの”新品級”という美少女より
歴戦の勇姿、アイレベルの頭もボディの縁も真鍮の金のリングがみえ
凹みやらエクボの1つや2つある何人ものカメラマンの手を渡り
あちこちのカメラバックやショーウインドの中で悶々としていた
そんな子に出会えたらゲットしてしまうだろう。

多少、シャッタースピードがずれていようが
プリズムの腐食が始まっていようがそれなりに白髪がまざってきた自分と
茶飲み友達になってくれると思うから・・


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