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THE FOUNDATIONS OF ESOTERICISM 秘教の基礎(GA 93A)


シュタイナーの講義録より抜粋した記事になります。

先日投稿した『Cosmic Memory 宇宙の記憶(12)(13 )』をご覧いただいた後に一読下さいますと全体像が理解できるかと思います。


また今後翻訳予定にあるジジ・ヤングさんのお話にも関連してきますので、ぜひ目を通して頂けますと幸いです。

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THE FOUNDATIONS OF ESOTERICISM  秘教の基礎(GA 93A)

私たちは、連続する惑星の進化を考えるとき、それぞれが進化の特定の条件の段階であることを理解できるが、それは7つのラウンド、7×7のグローブ、7×7×7のレースを持っている。

このような惑星の進化の目的は、一つの意識の状態をそのすべての段階を通して導くことだ。さまざまな秘教的宗教では、これらの段階はさまざまな方法で名付けられている。

キリスト教の秘教では

・意識の状態を「力」と呼び、
・ラウンドは「階層」、「知恵」
・グローブは「輝き」「栄光」

と呼ばれている。

キリスト教秘教で「力」といえば、「意識の状態を通過すること」を意味する。

ラウンドを通過することは、4つの発展階層を通過することである。

連続するラウンドの中で、人間は7つの階層経験する。

・第一エレメンタル界
・第ニエレメンタル界
・第三エレメンタル界
・鉱物界
・植物界
・動物界
・人間界

この7つの「グローブ」を経ることを「栄光」と呼ぶ。

「栄光」とは、外見を持つもの、形や姿を持つものを意味する。

「力と階層と栄光のために」という言葉には、宇宙的な事象を見上げる視線が込められている。これが再び意識の中に現れるとき、神を知ることができるようになるのだ。

今日、すべての宗教、特に外来宗教は、神についての真の知識から遠ざかっている。宗教はエゴイズムの担い手であり、世界全体、「力」、「階層」、「栄光」との関連で考えられていない。

これらの言葉が生きた意識を通してその意味を取り戻すとき、宗教は再びあるべき姿になるのだ。

「土星の条件」は、人間に深い恍惚の意識を芽生えさせるためにあった。
彼が知っているのは、植物のような夢のない眠りと、月に存在したような夢に満ちた眠り、つまりイメージ意識だけである。

人間は、次のような理由で、もはや深いトランス意識を知らない。
人が眠るとき、アストラル体だけが解放され、肉体とエーテル体はベッドに横たわったままである。もし睡眠中に、エーテル体を連れて行くことができたなら、肉体だけが残り、鈍い意識になってしまうだろう。

透視能力者の場合、これは異常な方法で実現され、かなり驚くべきことがこの方法で明るみに出される。そのような人は、驚くべき宇宙的なイメージを描くことができる。

例えば、ある少女はグラス一杯のポートワインでトランス状態になり、その状態で驚くべきイメージを視たが、そこには我々の宇宙システムの風刺画を見ることができた。

透視能力者は、眠っている肉体からエーテル体を取り出して、眠っている肉体の中で意識的に知覚することができるため、幻影を見ることができるのである。

そして、彼らはまだ肉体を利用することができる。肉体は驚くべき方法で透視能力を持つようになる。

惑星系が発見されたのは、このような透視意識によるものである。

こうして、「金星」では、エーテル体における完全な意識が発達することが分かった。
そのとき、人間は眠っている間に、世界の裏側に関する意識を獲得することになる。

「バルカンーでは、霊は完全に切り離され、エーテル体も一緒に離れる。
この状態によって、人間は世界全体に関する正確な知識を得ることができる。

1. 恍惚意識、普遍意識(土星)
2. 深い眠りの意識、夢のない意識(太陽)
3. 夢の意識、イメージ意識(月)
4. 覚醒意識、物体の意識(地球)
5. 超心理的・意識的なイメージ(木星)
6. 超心理的、または意識的な睡眠意識(金星)
7. 霊的・意識的な宇宙意識(バルカン)

そのような意識の状態のそれぞれは、すべての階層を通過しなければならず、各ラウンドでは、7つのグローブを通過するにつれて複雑さを増していくのである。

より小さな力は、いわゆる「レース」の中でさらに発展していく。
こうして徐々に創造は、内なる可能性として存在していたものを、内面から外面へと拡張していく。

今日、人間が最もよく知っているのは鉱物界である。高次の世界で起こることはすべて、知性では理解できない。
これは進化の過程で必要不可欠な階層なのである。
今や、人は単なる唯物論的な科学で満足することはできなくなった。すべてが連続的に進化していることが理解できる。

鉱物界にある石を考えてみると、そこに見えるのは明確な境界を持つ空間であり、明確な形である。

そのような鉱物界には、まったく何も見えず、反射した光だけが見える。太陽の光は、ある形をとって反射する。

鐘を叩けば音がする。鐘の効果が耳に入るのだ。私たちが鉱物界として世界で知覚しているものはすべて、空間的な形に圧縮されたものである。物体の色、音、味を取り去ると、何も残らない。光や音がそのような形を通して現れるのは、鉱物界によるものである。

知覚の質だけが空間を流れ、明確な形と結びついて知覚されることのない世界について考えてみよう。色とりどりの雲が世界を漂い、音が世界を鳴り響き、すべての感覚的な印象が形に縛られることなく空間を満たしていると考えてみよう。これは光と火の要素で、空間に浸透している。

アストラル界の人間自身は、色のついた雲である。
私たちが思考形態を見るとき、それはそのような色の雲であり、それ自体が振動する動きである。思念を呼び起こそうと思えば、問題の図形をアストラル空間に引き込まなければならない。魔術師の呪術はこれに依存している。

彼らは図形を空間に引き込み、それをアストラル物質で囲む。そして、その図形に沿ってアストラル物質を導く。第三のエレメンタル界は恣意的ではなく、相互浸透する線の中をあちこちに飛んでいる。それらは、内面から輝きながら空間を縦横無尽に飛び回る光の体のようである。

空間に鳴り響く音は、数によって並べられている。特に心に留めておかなければならないのは、物事は最初から互いに明確な関係で成り立っているということだ。

ある図形が他の図形に働きかけても、害を与えることはなく、また完全に破壊されることもある。

このことを「Measure of things」と呼んだ。すべては尺度、数、形に従って秩序づけられていた。感覚によって誘発される性質を思考することが可能であり、世界はそのような思考図形で満たされている。

これは第三エレメンタル界の基礎となる第二エレメンタル界である。ここには、思考が織り成す形、すなわち「エーテル思考」があるだけである。

第一エレメンタルを説明するのは難しい。
たとえば、螺旋のような図形を思い浮かべ、次にレムニスケートのような図形を思い浮かべるとしよう。

レムニスケート

このとき、実際に形が生じる前に、まず螺旋の思念に、次にレムニスケートの思念に、自分自身を移行させるのである。このような思念の種で満たされた世界を想像してみる。この形のない世界が第一エレメンタル界である。

第四の階層は、外から受け取ったものを反映する鉱物界である。

その次の発展階層である植物界は、感覚を映し出すだけでなく、その映し出されたものが内面的に生命を宿している。植物界は、後の動物界の形成要素である。

鉱物界は、第三エレメンタル界に属する性質から凝縮されたものである。植物界は、第二エレメンタル界の形を反映し、それによって自分自身の形を発展させた。動物界もまた、第一エレメンタル界にある意思を反映した。

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