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小劇場の映像配信に憤り

こんにちは。雨ノ遊(あまのゆう)です!
今日は、コロナ禍から主流になった、小劇場の映像配信に関して、あくまで個人的に私が思うことを書きます。
結構、真面目な内容になってます。というか、憤ってます。私が。

舞台はやっぱり生で観るのが一番!

これは間違いないです。
その場の空気感、熱気を感じながら、客席も一体となってこそ舞台は楽しめるものだから。

でも舞台映像も作品として完成していれば見応えはあるものだし、私も小学生の頃は劇場で大人しくできないから、宝塚歌劇をビデオやDVDで楽しんでいました。(兵庫県出身なんです。)
子供ですら楽しめるんです。舞台映像。

もちろん生で観るのが一番だけど、映像も悪くないものです。
はい。そう思っていました。
小劇場で配信が主流になるまでは。

お値段以上を求めています

「劇場が遠くて観に行くことが難しい」
「忙しくて予定が合わない」
「急に体調が悪くなっちゃった」

そんな時、配信があると便利ですよね。
私も配信買ったことあります。何回も。
配信買ったことある方に思い出してみて欲しいです。
劇場に観に行くのと大して変わらない金額出して購入した、今までの小劇場の映像配信で満足したことはありますか?
私は残念ながらほぼないです。

出演しているキャストを遠くからでも応援したくて買っているから、クオリティは気にしていないって方にはあまり問題ないことかもしれません。

私は違います。面白いものが観たくて、感情動かされたくて、買ってます!!
出演者をきっかけにその公演を知ったかもだけど、その作品に期待して買ってます!!
当たり前にクオリティを求めています!!!!

そして、小劇場から人が遠退く原因は、この“クオリティ”の部分にあるんですよ!絶対!!

お金を出して買ったものに対して、人は「お値段以上」を求めるているわけです。ニトリじゃないけど。
お値段“以上”のものを買えると嬉しいわけです。
「またここで買いたいな」って思うわけです。
それが、お値段“以下”のクオリティだったらどうなりますか??
「もう二度と買うかー!!」ってなるわけですよ。当たり前じゃないですか!
私は小劇場の映像配信に対して、すでにそうなってます。

今まで、配信買ってガッカリしたことがある方…
私も気持ちがよくわかります。
私が謝っても仕方ないんですが、本当にごめんなさい。

撮影者よ、通し稽古を観よ!!!

小劇場界隈は、舞台映像に対する意識が低い。低すぎる。
定点カメラだけの映像は遠過ぎて照明の加減で表情が全く見えない。
カメラ数台で撮ったとしても、ただの繋ぎ合わせの記録映像になりがち。
映像作品として“完成”していない舞台映像は観るに耐えない。

キャストの動きは本番で急に大きく変わったりしないものです。
稽古場でついたミザンス(立ち位置、動き、出ハケ)を大きく崩すようなことはよほどのことがないとありえません。
撮影者は、キャストの動きを粗方把握して、予測したカメラワークをするべき。
これはもうマストにしてほしいです。
「キャストがこっちに出て来て焦ってカメラ動かしたな…」とか「次に喋るキャストがわからなくてカメラがうろうろしてるな…」とか視聴者に気付かれるのが一番ダサい。
もし、そういう部分があったとしても編集の段階で取捨選択するべきだし、大切なシーンに見当つけられてたらそんなミスはそうそうしない。
通し稽古でもゲネでも観れば、大体把握できるでしょう!!
音響さんも照明さんも通し稽古見て、場当たりで調整して、ゲネで合わせるのに、なんで映像撮影となるとそういうことをやらないのか??本当にわからない。
舞台は芸術だけど、映像も芸術だろぉ!!芸術家としてのプライドはないのか!!(暴言1)
稽古場に行く時間がない?知るか!!甘えるな!!!稽古場で動画撮ったやつ送ってもらって確認せぇ!!!(暴言2)

顔のアップが一度もないキャストはいない?
後ろ姿とか横顔しか映ってないキャストいない?
メインを追うだけでなく裏で芝居してるキャラの存在も見せるべきでしょ?
必要ないキャラなんていない。
メインを追うだけじゃ破壌する。
「こんなキャラいたっけ?」「いつ出て来た?」「あの役の顔覚えてない」
わずか十余名のキャスト数でそんなことを視聴者に思わせるべきじゃない。
何のためにカメラいっぱい用意しとんねんバカーーー!!!(暴言3)

大きな商業舞台と違うのは、小劇場ならどんな脇役キャストにもそのキャスト指名で配信チケットを買うお客様がいる(可能性がある)ってこと。
映像作品として完成させることと、全員の顔がわかることがめちゃくちゃ大切。
目当てのキャストが映ってない映像、誰が買いたいねん。
推しが全然映ってない映像観たらガッカリするでしょう。猿でもわかるでしょう。(暴言4)

悲しいことに、私がこの文章をスマホのメモ帳に鼻息を荒くしながら打ち込むきっかけとなったのは、自分が出演していた去年の舞台の映像配信を観たからでした。(お前の出演舞台の話かーい!)
上記で羅列した通り、あまりに杜撰な撮影と編集だったので、配信を買ってくれた両親は観終わった後グッタリしていました。

もう絶望しかないー!!!!!

劇場に観に来る人だけがお客様じゃない

配信チケットを売っている以上、配信を観る人もお客様であることは間違いない。
もちろん劇場で観劇すれば“観たいポイント”を注視出来るし、役者の熱量を肌で感じられるメリットはあるけど、映像だからこそ、寄りの表情、引きの全体像、作る側が“観せたいポイント”を魅せることができるメリットがある。
もしこれに成功していれば、誰が配信を買ったとしても、充分楽しめるはずでしょう。

コロナによって、小劇場界隈の映像配信はかなり増えたけど、ワクワクしながら購入した配信を観てガッカリすることが9割で、本当に悲しい。
そんな現状で配信チケットをお客様に勧めるキャストの気持ちを考えてくれ。
正直つらいと思います。いや、つらいです。
小さな劇団が映像のプロを雇うのは難しいと思うし、そもそも映像のプロだったとしても舞台映像撮るプロとは限らないから“舞台映像作品”として高クオリティに仕上げてくれるかはわからない。
それでも、商品として映像配信をするなら、客側の気持ちを考えて、舞台を作るのと同じくらいの熱意を持って舞台映像と向き合ってほしいし、届けてほしい。

雨ノは曲がりなりにもカメラマン(写真)をしていたので、片手間でちょちょ〜いって撮って編集したなんのこだわりもない映像はわかってしまうよ。
作品のこと何も理解してない人が撮ったんだってわかってしまうよ。
何も映像の知識ない人が撮ったんだなってわかってしまうよ。
多分、撮影の知識ないお客様でも感じ取ってしまってると思うよ。

本気で、改革しないとやばいと思います。
小劇場の映像配信。
撮って出しゃ良いって話じゃないです。
客を舐めとんかワレぇ。(暴言5)

散々な感じで書いちゃったので、関係各位から「なんだこいつ」「何様」って思われてハブられそうでこわいです。数々の暴言、お許しください。でも本心です。
低クオリティな映像を高く売りつける劇団もあれば、本気で映像に力を入れている劇団ももちろんあります!
配信観て「おぉ!!」って思ったことも少なからずありますよ。
その時はとっても嬉しくなりました!!

映像配信が進化すれば、小劇場界隈にとって大進歩になることは間違いないです。

お値段以上の映像を観せてください!!


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