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命令のない会社

こんにちは。Kenです。
一般的に、会社は上司からの命令で業務が決まり仕事が進んでいくことが多いと思います。
しかし、UXDには命令をする文化がありません。
本記事では、命令がない組織に至った理由や問題などを書きます。

命令はコスト

技術の進歩により、私たちの社会は日々進化しています。
そんな中で、日本から世界中を視野にブランドを展開して外貨を獲得していくためには、事業スピードを早めつつ、一つ一つの施策の精度も高めなくてはなりません。

経営者や商品企画プロデューサーなど、製品や市場を作る人間が決まって優秀であれば命令があっても問題ないのですが、一人の力だけを酷使するのは事業としてサステナブルではありません。
また、命令を出す上司が間違うことは大いにありますし、スキルや経験は時代と共に陳腐化していくにも関わらず、命令する側にだけ朝令暮改のようなものが許される空気が日本にはあります。

間違った上司を配置し続けることは軽やかなコストを生産してしまうのですが、軽やかなうちに対処しなければビッグバンのように爆発するものと考えています。
故に、コストを生み出す可能性が高い「命令」という行為を排除しようというわけであります。
しかし、コストの排除は経営課題で、経営課題を対応することによって起きる現場課題もあります。

命令がない組織故の問題

命令によって起きるコストを排除すると確実に現場への要求が増えます。列挙してみますが、今後増えてくるかもしれません。

  • ハイコンテクストな時間が伸びがちになる

  • 事業推進スピードが直接的に上がるわけではない

  • 採用が難しくなる(ただし採用コストは下がる)

一つ一つ解説します。

ハイコンテクストな時間が伸びがち

全員の合意を形成するため、議論に展開した場合、MTG時間が伸びます。
これはどうしても避けられません。
人によっては、Loomなどを使ってビデオにしてくださる方もいますが、検討フェーズにおいては基本的に納得いくまで会話を重ねることになるため、どうしても時間が掛かってしまいます。

事業推進スピードが直接的に上がるわけではない

弊社はあえて多数決で決めないスタイルを取っているため、事業に対して合意しづらい懸念点があった場合、検討が長引くことがあります。
そのため、時と場合によっては業務進行の歯止めになることがあります。

採用が難しくなる(ただし採用コストは下がる)

弊社のようなティール組織を遂行していくためには、それぞれが専門分野について自己学習を重ねることはもちろんですが、全員が誠実な人間性であることが必須です。
人は大人になる道中でする様々な経験により凝り固まることも多いので、誠実さを兼ね備えた方が多くないため、採用が難しいです。

ただし、採用コストが上がるわけではなく、インバウンドやリファラルで採用が進むため、トータルの採用コストはかなり低いと言えます。

コストは浮かせて社員へ還元した方がいい

命令がない、採用バジェット、オフィスバジェットなど、多くの企業では存在する多くのコストを浮かせることにより、事業と社員へ還元することが可能となります。
例えば、オフィスであれば、都内で毎月100万円程度かかることもあるかと思いますが、命令がないことによってオフィスとしての価値が下がるため、わざわざ場所を抱える必要がなくなります。その金額をそのまま社員の給与や独自の福利厚生に転換した方が全員にとって良いはずです。

弊社は創業したばかりでまだ細かく制度作成ができておりませんが、給与やストックオプション率含め、他社よりも大きく従業員側へ還元できるように設計をしていけると考えています。
(メンバーのみんな、少しオラに時間をくれ!)

命令がない会社は運用が少し難しいのですが、やってみるとなんとかなるものと考えています。
ぜひ、チャレンジしてみて、問題点などが出た場合、ご教示いただきたいです。