CXO Night #4「見えない魅力の引き出し方」イベントレポート第2部 見えない魅力の引き出し方
CXO Night #4「見えない魅力の引き出し方」イベントレポート第2部です。
第1部のレポートはこちら。
・ハヤカワ五味 / ウツワ 代表取締役
・龍崎 翔子 / HOTEL SHE, プロデューサー
・モデレート 坪田 朋 / Basecamp CEO
ハヤカワ五味さんは「課題解決型アパレルブランド」を展開する経営者。龍崎 翔子さんはソーシャルホテルを全国に経営する、こちらも経営者です。
トークセッションは同年代だからか、終始和やかな雰囲気で進みました。
狙い過ぎず、「発見」の感覚を重要視する
龍崎さんのホテル「HOTEL SHE, OSAKA」では、インスタ映えを狙い過ぎず、「発見」した感じを重要視されているそうです。
「らし過ぎる」と準備されている感覚が、フィルターを掛けてしまい覚めてしまうこともあるそう。お二人に共通しているのは、ソーシャルの使い方やユーザーの巻き込み方。自分としては「共感」と「発見」のバランス感覚なのかな、と思いながらお話を伺っていました。
また、外壁に「ホテル」を書かない理由として泊まる人以外に、分かってもらわなくてもいいとおっしゃっておられて、確かに深く共感しました。
ただのカフェだと思ってた、と人が入りやすく、よりカジュアルな場所になり結果として街に溶け込んでいくのではないでしょうか。
ブランドマネジメントはコナンのようなもの
ブランドマネジメントは、お客さんが説明しやすいように準備する必要があります。まるで、それはコナンのようなもの。
ディテールを読み解く面白さもあり、と初心者も楽しめる必要があります。間口が広く、深い。
プレスリリース時のタイトルにも気を付けているそうです。
インサイトをビジネスに落とし込む事例
「湯河原の温泉旅館」を作るにあたり、湯河原の価値をヒアリングすると、
不倫旅行が出てきたそうです笑
熱海はハレの場。湯河原はケの場。
そのイメージを用いて作られたコンセプトは「湯ごもり」。
そこで、プランとして「原稿執筆パック」を作りました。
今は温泉に行くことが贅沢であり、「消費」となっている認識があります。そこで視点を変え「生産」となるコンセプトを打ち出す事がヒットにつながりました。このプランが意外と「同人業界」に響いたそうです。
事実だけではなく、どのように消化・知覚されるかまで考える
顧客に事実だけではなく、どのように消化・知覚されるかまで考え、発信する必要があるそうです。まさに、ブランディングやマーケティングの話ですよね。
・自分を多感にして、感情移入する癖を作る・憑依して、想像する
インサイトを得るためにこのような事を日頃心がけられているそうです。
また、リサーチの失敗として「ユーザーが欲しいもの」をそのまま作ってしまい、ド滑りするケースが多々あるとおっしゃっていました。
「本当に思っている」事をどのように捉えるのか。この部分は自分としても課題だな~と感じています。
ブレるデータとブレないデータを見極める力が必要
インタビューのみではなく、行動データも併せてみる必要がありますね。
加えて、インサイトは肌感で掴まないといけず、実際に足を運ぶとおっしゃっていました。
編集的な能力が必要に
意味付けしていく行為がユーザー品質を担保する
感覚的なクリエイティブの場合は、最後の数ミリを調整し言語化し伝える工夫を行っているそうです。この仕事は「編集」に近いとか。様々な概念をまとめ上げていく作業だそうです。
質問 リサーチャーここまでやったら調査OKのポイントは?
1.リアルに聞く
→クラスタを分ける、多面的に情報を集める
2.Twitterを用いてリサーチ
3.ピンテレスト理想像を知る。
納得いく「何か」を得られれば、その時点でOKでヒントを「掴む」事が大事とのこと。
お二人に共通していたリサーチの方法としては、Twitterとリアルで異なるクラスタにヒアリングを掛ける事でした。
終了後は懇親会も行われ盛り上がっていました。Twitterでお見かけする方が何人もご参加されていて、日に日に倍率も高くなっているcxonight。
今後も楽しみです!
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