見出し画像

フラットな優しさを持った退職する同僚について

春になり、期の変わり目です。来月から新入社員が入社しますが、今月で退社する同僚もいます。

退職する同僚は、頻繁に一緒に仕事をしたわけではないのですが、どこかいつも気になっていました。今回は退職する同僚について書きたいと思います。

営業として初仕事で一緒に組む

自分は現在の会社に中途入社で営業として配属されました。中途とはいえ、営業の経験はなく、そもそもいわゆるデスクワークが初めてでした。

おまけに入社した企業の同僚は優秀な方ばかりで、比較に苦しんだ記憶があります。いわゆるテレアポからはじめたのですが、なかなか会社説明も上手く行かず、とにかく必死でした。

入社して1か月程度経った頃、既存のお客さんの引き継ぎをする事になりました。営業としてはじめての案件でその同僚と一緒に仕事をする事になります。

不思議な優しさを持った年下の同僚

その同僚は年下の女性でした。

入社して以降も緊張しっぱなしだった自分に、何というか不思議な優しさを持って接してくれた記憶があります。

この「優しさ」がフラット、というかなんというか。

周囲に対し、劣等感を抱きつつ焦りや不安を持ちつつも、必死に仕事をしていましたが当時の自分は追い詰められていた気がします。

しっかりしなければならない

中途入社でおそらく、プライドも高かったのだと思います。早く追いつかないと他人に迷惑を掛けてしまう、と思い込み自分で自分を苦しめていました。

そんな自分に対しても本当にフラットに接してくれ、一緒に案件を進めてくれました。

自分が辞めずに今の会社で働いているのは、その同僚のおかげだと思います。

案件が終わり、打ち上げがてら複数人で一緒に飲みに行きましたが、この時はじめて今の会社で「仕事をした」達成感がありました。


事情により、休みがちになる

以降、仕事で関わる機会はほぼなくなりました。本当に思い出したように、時たまランチに行くぐらいです。

自分も営業から職種がマーケティングに変わり、忙しくしていました。

多少余裕が出来始め、気付いたのですが同僚がとある事情により会社を休みがちになっていたのです。

関係性的に距離が近いわけではないのですが、何となくその同僚が心配でした。その後、その同僚は部署を変え、自分のペースで働いていましたが、別の会社で働く事を選びました。


意外な行動で人は救われている

彼女の最終出勤日に自分は会社に不在でしたが、直接「ありがとう」を言いたかったです。当時の自分は、その年下の同僚に救われていたんだと思います。

直接何かをしてくれた、というよりも彼女は「対等」に接してくれました。

たぶんその同僚はそんな事なんて忘れているかと思いますが、自分にとってはかなり大きな事でした。初営業でたどたどしい説明だったり、お客さん先から帰る電車の中での会話だったり、が思い出されます。

今の会社で一緒に仕事をする事はない、となると寂しくなりますね。

その「フラットな優しさ」のおかげで自分は退職せずに、現在楽しく仕事が出来ています。

また、どこかで会ったら今度はきちんと「ありがとう」と伝えようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました! いただいたサポートは今後のnoteに活かすために使いたいと思います。 他のクリエイターさんへの支援や、書籍の購入に使い優しい世界を広めて行きたいです。