片目と語れ
ひょんなことから、片目のラッパー ダースレイダーさんのライブに出ることになって二回目。
会場に着くなり、僕のリュックの大きさに「いつでも闘えるね。常在戦場!?」と声をかけてくれた。
さすが言葉の魔術師。常在戦場って好きな言葉だけど、なかなか自分で思い付かなかった。
グラップラー刃牙に出てくる空手家がよく使ってる気がする。
ダースレイダーさんと、社会学者の宮台真司さんのトークがあった前回。今回は、詩人の文月悠光さん、ロックの曽我部恵一さんとの異ジャンルセッションが凄まじかった。
後で聞くと、打ち合わせしすぎないからできるコラボだったそうで。一流のプロレスラーかよ。みたいな。
表面的な社交辞令は不要で、会って二回目でもいきなり踏み込んだ会話に踏み込み返してくれる感じ。
リアルに余命宣告されていて、いつ死ぬか分からないから、当たり障りのない会話をしてる時間がいらないのかな。とか一瞬考えたけど、多分元々そういう人だ。
宣告された余命に合わせて「あと3年!」と銘打ったライブ。でもあのパワフルさがエネルギーになってずっと生きるんじゃねーかなと思わせる。
昨日はダースさんのお誕生日だったので、「視力向上メガネ」を舞台上でプレゼント。
「でも眼帯とメガネだとキャラ的にややこしいからな」
「じゃあ3年後、棺桶に入れますよ!」
「いいですねー」といかがわしい東京芸人みたいに返してくれた。何がいいんだ!
初めてお会いしたとき、小泉チルドレンならぬ、水道橋博士チルドレンと同じ仲間にくくってくれた。
あっ、仲間とか書くとTwitterでまためんどくせーか。
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