新しい地獄を見た!

大阪2DAYSの3ライブ。
その少し前に1年半ぶりルミネtheよしもと。
その間に放送禁止借金芸人とYouTube。

大阪2日間の間に「あなたのやってることはルポライターですよ」とある人に言われ、とても嬉しい気持ちになった。

と同時に、自分にとっての「漫才」とはなんなのかをとても考えた。
珍しく2時間西成まで相方と歩きながらずっとそのことを話していた。(コンビ仲良いアピール、手っ取り早い人気の取り方)

ここからよくあるお笑い論が展開されると思った人はまあ甘い。黙ってtiktokのタクシー運転手の重役がNIZIU踊ってる動画でも見てたらいい。
俺は芋洗坂係長のエンタを思い出しておく。


元々M-1とか、爆笑問題とか、オンバトとか、そういうの見て凄い衝撃受けたり分析したり、こんな好きなことやって稼いでるなんていいなー。と思ってまあ入ってみたものの。

1年目でオリラジ(後輩だけど)になる予定が、18年目でメチャメチャコストかけてたまにアウェイでも爆発的にウケて、自分でハードル高くなってまた苦悩して、だけど世間的評価も金も得られない、昭和の変態文豪みたいな生活してる。
「俺はいつか認められる」「アウェイでウケた!見たか!」
と一瞬のオーガズムを得るために今日もネットニュースと睨み合う。(努力アピール、手っ取り早い人気の取り方パート2!byお昼の小堺一機)

大阪にも東京にもメジャーにもインディーズにも、面白い人、そうでもない人、模倣で満足する人、尖って孤独になる人、頭おかしい人、色んな人がいて、色んな漫才があるようで全部同じにも見える地獄の自分と出会ってしまった。

要は漫才における方法論とかテクニックとかM-1で勝つために同業者や政治家をイジらないようにする作業(実際には知らないよ、それでも勝ったり売れるのかもしれないけど、変な都市伝説が流布してる)
には興味を持てなくなってしまった。

自分にとっての「漫才」とはなにか。(ユウキロックみたい)

「あなたのやってることはルポライターですよ」
と言われてなぜ僕は嬉しかったのか。

僕の好きな「ドキュメント・ノンフィクション本」が我々のやってる「漫才」だったのだ。多分!

毎日毎日取材をする(Yahoo!ニュースをクリックしたり、インディーズライブ出たり、面白そうな人にダメ元でDMしてYouTubeやライブに出てもらったり。格闘技の道場で異業種の人、普段働いてる人に話を聞いたり、身体で会話したり、バイトで色んな人と接したり。そんな毎日。どこが取材やねん!の声は認める)

僕は人の話を聞くのが好きで(自分でも信じられないのだが)、そこに強めにツッコんだりボケたりするのは、もちろんウケるためでもあるんだけど、その人の反応を見るのが好きだったのだ!(大発見)

スゲー怒られるかもしれないスリルをくぐるんだけど、くぐってみると、むしろくぐってみないとその人からしか出てこない聞いたことない話やエピソードには出会えない。

それをまた漫才にして、誰も知らない事実をひたすら話す(間違いが多いといつもYouTubeにコメントいただいてるお笑い警察の皆さんありがとう!ミニスカポリスは北京ゲンジ、お笑い警察はエル・カブキ)

出身、年齢、性別問わず、お笑い芸人の皆さんが練習を繰り返し、更なる高みに行こうと試行錯誤を繰り返す練習を見て(まあ俺らも端から見たら同じことやってるんだけど)
あんまりもうそこに興味ないかも!と思ってしまったのです。

双方取材、両論併記の原則、と言われるノンフィクション(例外もある)を漫才やトーク、インタビューでやってみたい今日この頃。

本みたいな漫才。
(何年か前、中川家の剛さんが僕たちの漫才へのコメント求められて困って「新聞を読んでるみたいでした」って言うから「絶対面白くなかったでしょ!」
と言ったら図星みたいに笑ってくれた。あれが本当の天使のつくり笑い(サンドウィッチマンの天使のつくり笑いって番組に出たときのエピソードになります))

芸能界に潜入したルポライター 水道橋博士の『藝人春秋読書会』ライブが今日あります。

来場は売り切れたそうなので、配信買うか殴り込み行くか迷ってるなう。(高須さん)

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