寂しいサングラス

日本語表現法

私はずっと独り身のアラサーだ。ある日街に行くとこんな物が売っていた。独り身のためのサングラス。なんだこんなものケンカを売っているのか?と思ったが興味本位でこのサングラスを買うことにした。家に帰り、さっそくサングラスをかけてみると言葉を喋られる猫がいた。外すとその猫は見えない。またかけてみるとまたいた。最初はびっくりしたが、その猫をミーニャと名付け友達のように仲良くなり、そこからすごく楽しい日々を送っていた。ミーニャと出会ってからの私は何もかもがうまくいっていた。そんな時、独り身だった私も会社で出会った、ある男性とお付き合いをすることになった。そのことをミーニャに1番に伝えたく私はウキウキしながら家に帰った。いつものようにサングラスをかけるといつもいたはずのミーニャがいなくなっていた。私は思った。このサングラスはずっと1人で寂しかった気持ちを隠してた私のことをミーニャが救ってくれたんだ。もう今の私は幸せなんだと。あの日サングラスを買わなかったら私は今も寂しい独り身だったと思う。それから時が経ち、私はまたサングラスを手に取った。ミーニャがいた。結局私はいつまで経っても寂しいアラサーだ。

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