伏線がみごとに回収されていくお話には理由がありました── ンダホさん×けーすけさんインタビュー(前編)
YouTubeのすごいところは、見たこと聞いたことはあるってこと
──おふたりそろってお話を聞かせていただく貴重な機会なので、これまでも動画で伝わっているとは思いますが、まずは、ンダホさんとの交流のきっかけについて聞かせてください
(けーすけ)
きっかけは、3年前の僕の誕生日ですね。僕がンダホさんを尊敬してるということを知ってくれて、なんとサプライズで電話してきてくれたんです。
(ンダホ)
まだ3年なんだー。長いようで短いというか。
(けーすけ)
ですよね!その電話でマジでこんな機会ないと思って「東京行ったらご飯連れてってください」って言ったんですよ。そしたら即OKしてくれて。
言ってみるもんだなって思いました。だって、知らない人ですよ?見たことも喋ったこともない人をご飯に連れてってくれるって。どんだけ心広い人やねんって。
(ンダホ)
YouTubeのすごいところは、見たこと聞いたことはあるってことなんだよね。
(けーすけ)
しかも当時フィッシャーズさんは登録者600万近く、僕らは10万人ちょっと。それでもああやって電話してくれるなんて普通、なかなかないと思いますよ。
──ンダホさん、そのときどう思って電話されたんですか?
(ンダホ)
その半年前くらいかな?まず 桐崎栄二くん と出会って、まわりの方々とも関わらせてもらってすごい温かいなと。それですごい好いてくれてる人がいてみたいな話を聞いて、そこにお誕生日ときたらもう、何でもしてあげたくなっちゃうじゃないですか。誕生日は年に一回しかないんだから。
いい意味での悔しさがあったから
(けーすけ)
意外と僕とンダホさんの関係を知らない人、多いんですよ。
(ンダホ)
うん、たしかに考えると一緒に動画撮ってるのは3年前が多いからね。
──3年前の時期の動画をたまたま見てないと関係値がわからないんですね
(けーすけ)
そうそう。僕らが登録者10万人の頃から見てる人でないと、意外と知らないかもしれないです。その後、フィッシャーズさんのチャンネルに出させてもらったことはあったんですけど、あえて、僕からンダホさんにコラボはお願いしてこなかったんです。
(ンダホ)
100万人いったら撮ろうね、みたいな。
(けーすけ)
僕の中では100万いってからフィッシャーズさんとコラボと思ってたんで。
おこがましいじゃないですか、100万いってないのに日本一のグループYouTuberにコラボ申し込むなんて。
(ンダホ)
んなんなんな 笑 でもまあ、それが彼の良いところで。そんなこと気にしなくていいのにってとこまで気にしてくれる。
(けーすけ)
100万でやっとYouTuberのスタートラインだと思ったんですよ。ちょっとでも認められてからと。
(ンダホ)
僕はいつでもよかったんですけど、100万人は「金の盾」という称号もあるし、けーすけのこだわりもすごくわかったんです。じゃあ100万人突破のお祝いのタイミングがお互いにとって良いのかなと。
(けーすけ)
でも、僕ら「新世代」同士って仲いいんですけど、誰かがばーんっていって、フィッシャーズさんとコラボするじゃないですか。それ見ると悔しくて!
(ンダホ)
んふふふふふふ。
(けーすけ)
俺らも早くいかないとっていう、いい意味での悔しさですね。それがあったから毎日投稿も頑張り続けられたっていうのもあります。
僕はお友達だと思ってるんで
──けーすけさんが東京に引っ越してきてからは変化ありましたか?
(ンダホ)
東京に出てくることになって、まずUUUMの方が紹介してくれたのもこのあたりだったらしいんですけど、僕からも良いんじゃない?って言ったら、本当に越してきてくれて 笑
(けーすけ)
僕も嬉しくて!東京の中でも、ちょっと落ち着いていて道も広いようなところに住みたかったんです。
(ンダホ)
うん、都内だけど都心からはずれていて落ち着いた場所だし。本当に近所に越してきてくれて、もっと会うようになったよね。
(けーすけ)
そうですね、上京してからですけど、さらにンダホさんとよく会うようになったのは、去年のスマブラ大会 以降かもですね。
(ンダホ)
確かに。感染防止的に会いづらい時期もあったし。
(けーすけ)
ンダホさんとうちのメンバーのはんくんと三人で、浅草にご飯食べに行って、その後、ンダホさんの前の家に招待してもらったんですよ。
(ンダホ)
そんなこともあったねー!そんな感じで僕たちよく浅草にいます(笑)
(けーすけ)
今年になって会う機会が増えて、それこそ家族ぐるみで遊んでもらったりもしましたね。
(ンダホ)
だって、先輩後輩っていうよりも僕はお友達だと思ってるんで。
(けーすけ)
いえいえいえ。
(ンダホ)
あんまり好きじゃないんですよね、上下すぎるの。フィッシャーズもみんなそうじゃない?
(けーすけ)
本当にそう思います。みんなめっちゃ優しいなって。
(ンダホ)
照れちゃう 笑
リーダーの悩み
(けーすけ)
ンダホさんには、YouTube的なアドバイスもめっちゃしてもらいました。
(ンダホ)
アドバイスってほどじゃないけど、いろんな相談を聞いたりはしましたね。
──けーすけさんの中ではやっぱりフィッシャーズの動画を参考にしているところがあったりしますか?
(けーすけ)
参考にしてるどころかもう、サムネの作り方からカット割から全部、フィッシャーズさんから来てますね、僕らの動画は。
(ンダホ)
なんかエスポの動画見やすいなと思ってたんですよ。そういうことか、そりゃそうか!笑
(けーすけ)
やっぱり成功してる人を真似るって絶対大事じゃないですか。しかもその頃、HIKAKINさんも「成功してる人の真似をするのがいい」っていう動画を出されてたんですよ。「やっぱそういうことなんやな」と思って、フィッシャーズさんを真似しながら勉強させてもらってましたね。
──HIKAKINさんから学んだことも活かしてるんですね
(ンダホ)
そう、めっちゃ真面目なんですよけーすけは。真面目というか、素直さというか。
(けーすけ)
いやいやそんなことないです。
(ンダホ)
僕、リーダーが抱くグループの悩みを聞く機会ってなかったんです。だから、けーすけからリーダーとしての悩みを聞くのは、僕にとって新鮮だったし、その答えを一緒に考えることって、実はお互いのグループにとっていいことかもしれないなと。僕はリーダーではないから、リーダーの悩みってリーダーにしかわからないことで。
(けーすけ)
リーダーの悩みって、たぶん、リーダー以外の人に聞くのが一番良いと思ってるんですよ。
(ンダホ)
おおリーダー言うねえ!笑
──おお哲学ですね
(けーすけ)
どういうリーダーであるべきかって、リーダー同士で相談しても結局リーダーの考えって同じだからわからないんですよ。だからリーダーじゃない人に話すのが多分一番良いんですよね。
新世代の顔と安定感
(ンダホ)
「新世代」の子たちが出てきてくれて、みんなで手を取り合うじゃないですか。ちょっと羨ましいなとは思ってます。僕らはどちらかと言うと、お互いを意識しながら切磋琢磨して、たまにコラボを挟みつつ、それぞれが頑張っていこうみたいなスタイルだったんですよ。
(けーすけ)
新世代だと、コラボが定番ですもんね。
(ンダホ)
新しく出てきた子達は、横一列で「みんなで行くぞ」って感じで来てくれてるというか。そういう新しい波でYouTube全体も盛りあがるけど、ちょっと羨ましいなとは思ったりする部分もあったり。
そんな中で、けーすけには、新世代の顔もあるんだけど、僕らに近い顔も持ってるように思っていて。やりたい動画も僕たちのことを見てくれてたのかなみたいな感覚はあって。
(けーすけ)
たしかに、僕らあまりトークはやらないですし。
(ンダホ)
その両方取ってる感じが、すごいなって。
──上の方から吸収しつつ、横とは手をつなぎ、いいとこどりなんですね
(ンダホ)
だからバランス良いし安定感あるんですよね。一本一本の再生数が振れ幅大きくなる方も多い中で、エスポは平均値が上がっていく感じなんです。出会った頃からずっと右肩上がりなんで、それはすげえなと思います。
──どうですか、すげえなって言われて。
(けーすけ)
いやあまだまだですよ。そんな思ってないんでほんとに。
(ンダホ)
そうやってずっと言ってくれるんで、好きです。笑「100万いったし、もういいか!」みたいな人だったらこういうこと言わないし。そういう君たちが好きです 笑
YouTubeという学校、UUUMという部活
──しかし本当に仲がいいですよね!
(ンダホ)
やっぱり、YouTubeやってるとほんとうに友達できにくいんですよ。
それに、ふつう大人になるとできにくくないですか?信頼できる友達って。
──ふつうも確かにそうですし、とにかく忙しいですもんね
(ンダホ)
YouTubeをやっていると感覚としては「ずっと宿題に追われてる感じ」なんですよね。そんな中で「あの宿題が」みたいな話ができて、やっぱりYouTuber同士だとなんかいいよねと。動画以外の話もできるし、動画の話しても面白いし、みたいな。
──同じ学校に通っている感じですね
(ンダホ)
そうそうそう、僕そんな感覚です。けーすけは学校に来てくれたんですよ。YouTubeという学校に入学してくれて、UUUMという部活に入ってくれて。それでチーム連れてきて、いいね頑張ろうね、みたいな。
「新世代はどうなの」「こっちの世代はどうなの」っていきなり腹を割って話すのもふつうは難しいですし、だから貴重な関係だよね。
(けーすけ)
僕もメンバーにはあんまり悩みを話さないんで、その分、ンダホさんに聞いてもらってたかもしれないです。
(ンダホ)
3時間くらい電話で話したこともあったね。
(けーすけ)
ね! 笑
(ンダホ)
そんなに長く電話したことなかったので、過去最長記録かもしれないです 笑
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