🖼️：01 スーパームーン
高2のときに書いた詩をもとに
見ない 見えない スーパームーン
住宅街のマンホール辿り
早歩きで帰った一人の夜
あの空の美しさを知ったのは
もう見れない10年後の今日
あなたとわたしはここが違う
無数に増えていく境界線
どこが気に障ったのか
心当たりがないまま
空にあなたはいないから
身長合わせて歩きましょうか
見ない 見えない 無垢な優しさ
声のトーンだけで分かるなら
見ない 見えない スーパームーン
帰り道はやけに明るい
光源を手で隠して
暗い夜が好きだから
共感できないシチュエーション
それがわたしなりの誇りでした
自分から閉ざしているくせに
どこか悲しい
あなたが歩いたブロック塀
わたしも辿る摺り足で
後ろ姿が見えてくる
夕闇が覆う 光るこの道
ここにあなたはいないから
同じブロックの上歩きましょうか
見ない 見えない 戻れない過去
声が出ないの あなたに
見ない 見えない スーパームーン
帰り道はやけに明るい 光
源に群がる過去
暗い夜が好きだから
写真で切り取られた
あの日の空 あなたのカメラ
わたしも振り返ると雲が
風に押されて隠した
全く同じ景色を同時に
見れるわけがないんだよ
ずっと一緒なんて嘘
風に流されよう
月を隠して
見ない 見えない スーパームーン
住宅街のマンホール辿り
早歩きで帰った一人の夜
あの空の美しさを知ったのは
もう見れない10年後の今日
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